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思い出リターンズ!

著編者 : 窮爽

第1話  広場で―

著 : 窮爽

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「こら!もうすぐ取材ですって!」
「まだ2時間前ですよ。安藤さん。」
そういいながら余裕で走る女性。そのあとを必死で追う男性。彼女の名はすみれ。アリエス地方のチャンピオンだ。一方の男性のなは安藤 綾太。すみれのマネージャーだ。こんな光景は2人にとっては日々日常。
「なんであなたは2時間前になると逃げ出すんですか!?」
「なんとなく。でも、最後には帰ってきますし。」
走りながら説教気味で尋ねる綾太にすみれは無表情で答える。今は知っているのはリキアスタウン。町の人々は笑いながら話しかける。
「はっはっはっ!安藤さん、また逃げだされましたなぁ!」
「まったくですよ!それでは!」
「チャンピオン、またですか?」
「はい。それでは。」
2人はそんな風に答えながら走る。2人がそんな風に走っていると…ドカン!広場のほうから爆発音が聞こえた。それに2人は同じタイミングで止まる。
「今のは…?」
「…とりあえず、おふざけはここまでにして、行くましょう。」
「えぇ!?…はぁ…ま、それはすみれさんらしいですけどね。」
綾太は苦笑しながらも納得する。そして、すみれが先に走り、綾太があとから走る形になった。そして広場では―
「ったく!いい加減観念しろっての!」
「へん!誰が観念するか!お前ら!どんどん行くぜぇ!」
「これではきりがないですよ・・・」
「まさか2人意外に仲間が数え切れないほどいたなんてな。俺達のポケモンは体力が限界だ。」
広場では争いが起こっていた。見たところ、2人の男性と1人の女性が向こう側の男たちに苦戦しているようだった。3人のポケモンたちは体力がほとんどない様子だった。そして、男たちのポケモンが襲いかかってきたその時!
「ゴロォォーーーン!」
その鳴き声と共に地鳴りが起こり、敵ポケモンたちが盛り上がってきた地面により吹き飛ばされる。地震だ。しかもかなりの威力だ。落ちてきたポケモンたちは全員戦闘不能になった。それにその場にいた一同は驚いていた。
「す、すごい威力…」
「一気に片付いちまった…」
「…地震か。」
「おい!?誰だ!出て来い!容赦しねぇ!!」
3人が驚く中、男たちの一人が怒鳴り声をあげる。すると、向こうのほうから平然とした声が聞こえる。
「へぇ〜。そんなこと言っていいのか?」
ニヤニヤしながら現れたのは綾太だった。それに男たちはカンカンになる。
「なんだ?ガキが。お前かぁ。だったらひねりつぶしてやらぁ!」
「俺じゃない。お前らよりはるかに実力のある人だ。」
そんな男たちに綾太は“ちっちっち”と指を揺らしながら睨みつけるような笑顔で言う。
「この人たち、あなたのことひねりつぶすとか言ってますけど?」
「…あの?安藤さん最初はあんまり乗り気じゃなかったんじゃ?」
そういいながら現れたのはゴローニャとすみれだった。すみれはため息をつきながら尋ねる。すみれを見た男たちの顔は真っ青になった。3人は驚いた様子でいる。
「…まさか…?兄貴?」
「…チャンピオンじゃないっすか?」
「……」
「チャンピオンが!?」
「…予想外だな。」
「すごい威力でしたね…」
そんな風にして一同は驚く。すると、男は叫んだ。
「ふん!さっきのは不意打ちだ!チャンピオンでも大ぜい相手じゃ無理だろ!お前ら!ポケモンを出せぇー!」
『おおーーー!!』
リーダーらしき男が言うと男たちはポケモンを繰り出した。中には飛行タイプも多くいる。それを見たすみれはため息をつく。
「はぁ・・・…数で勝てると勘違いされても困るんだけど。…飛行タイプ…なら、ゴローニャ、ストーンエッジで回転。」
ゴローニャは回転しながらストーンエッジを繰り出す。ストーンエッジは全体に広がり、ポケモンたちを倒していく。1つ1つの石の威力が高く、だんだん数は減っていく。そして、あっという間にポケモン全員戦闘不能になる。男たちはびくびくと震えている。すみれはモンスターボールを投げる。そこからゲンガーが出てきた。
「ゲンガー、催眠術。」
ゲンガーは催眠術を繰り出す。催眠術はなんと全体に広がり、男たちは全員眠ってしまった。それを確認するとすみれは2匹をモンスターボールに戻す。そして3人のほうに歩いていく。
「…で、あれはどうするの。」
「…あ。えっと―」
「もうすぐジュンサーさんが来るはずだから、車で署に。」
「そう。」
「えっと…お久しぶり・・・ですよね?」
2人と話していると1人の女性が話しかけてきた。彼女の名はありか。すみれとはこの近くの図書館で会ったのだ。
「そうね。久しぶり。」
「え!?ありか、チャンピオンに会ったことあんのか!?」
「はい。この間図書館で。」
驚きながら尋ねる男性にありかは笑顔で答える。
「えっと、フェンドルのリーダー、大都!」
「…玲だ。」
「すみれ。」
大都が緊張してあいさつするなか、玲は無表情であいさつする。すみれは平然と挨拶をした。すると―
「すみれさん!もうすぐ1時間前ですよ!」
「そうですか。では、私はこれで。」
綾太はあわてながら腕時計を見せる。すみれは平然とし、ありかたちに別れお告げる。
「ありがとうございました!」
ありかはお礼を言う。すみれは微笑んでうなずいた。そして、フーディンを出し、リッタンタウンへとテレポートするのだった。その後、男たちはジュンサーたちにより所へと送られたのだった。男たちはリキアスタウンのフレンドリィショップで盗みをしたらしい。その時は2人だけだったのだが、広場に行くと男たちがたくさんいたそうだ。
「ありか、すごかったな!あの威力!」
「はい。憧れちゃいます。」
「…お前は興奮しすぎだ。…だから馬鹿になるんだ。」
「聞こえてんだよなぁ?俺にはちゃーんと。」
「まぁまぁ…」
3人は基地までにぎやか(?)に帰って行ったのだった―

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2011.3.27  19:34:01    公開
2011.3.27  21:47:28    修正


■  コメント (1)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

えー、久々の登場です!
すみれ「そうね。」
えー、…それでは!

11.3.27  21:48  -  窮爽  (monoraru)

 

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