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思い出リターンズ!

著編者 : 窮爽

最終話  決意と過去

著 : 窮爽

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次の日―
朝からパトロールをしていた。何があるかわからないからだった。それぞれ単独で行動している。本部にいるのはオペレーターや看護、町の人々、待機係だった。すみれはムクホークに乗って見回っている。すると、突然―

「お久しぶりです。一年ぶりですね。」
「…久しぶり…」

後ろから声をかけられた。振り向くとそこにはリザードンに乗ったルイがいた。ルイが何故覚えているのかというと、記憶がなくなるようにしたのも彼、ポケモンと人間を別々にしたのも彼であったからだった。おそらく、すみれや本当の過去を知っているのはルイだけだろう。すみれがそうつぶやくとルイは見抜いたように言った。

「…どうすればいいのか、悩んでいますね?」
「…別に。」

ルイの言葉にすみれはそっけなく言う。ルイは「ベンチにでも座って話しましょう」と提案してきた。初めは断ったが、「コピーの元凶はなんとなくわかる」と言っていたので、話すことにした。

「まず、恐らくですが僕が睨んでいるのは過去、ドールの研究員で、「TKS」を開発したサタナという男でしょう。彼はコソコソと何か研究しているようでしたからね。…それに……彼の先祖は何かわかりますか?」
「……」

ルイの質問にすみれは首を振る。ルイの口から出たのは衝撃的なことだった―

「…ミュウ2やコピーを開発した研究者です。」
「!?」

ルイの言葉にすみれは耳を疑った。ルイはそれにかまわず続けた。

「それなら彼が元凶だと言い切れる。…そう睨んだのです。この件が耳に入ってきたのはホウエン地方のカイナシティにいたときでした。船に乗って4日ぐらいかかりましたよ。」
「…そう。」

ルイの話にすみれはうなずく。

「…で、その対処法について悩んでいる・・・ですね?」
「……」

ルイの言葉にすみれはうなずく。

「…では、質問です。昔と今の自分では心にどのような違いがありますか?」
「……」

ルイの質問にすみれは少し考え込む。

「…昔は感情がなくて、何も思わずに殺し続けていた。…でも、今は感情がちゃんとあって、殺すなんてまっぴらだと思う…」
「そうですね。…確かに昔に戻るのは難しい。」

ルイは納得したようにうなずきながら言った。

「…ですが、今の自分を捨てずに昔のスタイルに戻る…というのはどうでしょう?」
「…?」

ルイの提案にすみれは首をかしげる。ルイ続けた。」

「要するに…気持ちはそのままで、昔の仕事に戻る…ということですよ。…大事なのは気持ちです。昔のスタイルをどのようにして活用するか。どのように受け入れるのか。…と僕は思いますが。」
「……」

ルイの考えにすみれは考え込む。

(・・・今の自分を捨てずに…昔の仕事…)

すみれはしばらく考え込むと、立ちあがった。

「…ありがとう。…じゃあ。」
「…少しお役に立てたようで僕も嬉しいですよ。…僕はホウエンに戻ります。リザードンで。大変ですけどね。…僕にはこの問題を解決できないと思いますし、アドバイスを活用してほしかったですから。」

ルイはそういうと、リザードンに乗り飛び去ってしまった。すみれはムクホークに乗り、パトロールを続けた。そして、本部―
すみれはルイの言っていた情報を話した。それに一同は驚いた。そして、会議を開き、サタナという男のありかを突き止めるためにどうするかを考えていた。コピーを捕まえ様にもスリーパーが邪魔をしてくる。そんな風に頭を悩ませたまま会議は終えた―
その明け方―

「…皆、準備はいい?」
ジュカイン「…あぁ。」
ゲンガー「ばっちりだぜ!」
フーディン「…これでいいのだな。」
「…えぇ。」
ムクホーク「そのお仕事って悪いように見えますが…いざという時は役に立ちますね。」
ゴローニャ「おいおい…一言多いだろ…」
「まあね。」
エンペルト「証明書とバッチは?」
「持ってる。武器も。じゃあ、入って。」

すみれ達は部屋で話していた。すみれはポケモンたちをモンスターボールに入れ、腰に付けた。その時の格好とはいつもと違っていた。
黒い鋭いサングラスに膝まである黒いコート、黒いYシャツに膝まであるズボン、ひも靴。胸元には金色に輝くワシのようなバッチ。黒いポシェットには武器や証明書。必要なものが入っている。
そう、殺し屋の時の姿だった。バッチや証明書は殺し屋を意味するものだった。しかも、一番の。
そうして、すみれは本部から出る。すみれは旅立とうとしているのだ。この地方から世界を旅しようと。サタナを探す。
本部を振り返ってみ、また歩き出す。そして、リンキョウシティまでテレポートまで行き、倉庫のジェットボードで出発する。
そして、まずはホウエン地方―



「ねえねえ!君ちゃんなんて言うの?」
ある森の中の気の前を通りかかった時、マグマラシに声をかけられる。周りには誰もいない。
声をかけられた彼女は名乗った―

 
             …有光氷殺…(ユウコウヒョウサツ)

光があり、殺す時には氷のような冷たさを感じさせる―
そのような意味を込めた名前―

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2011.4.4  15:10:16    公開


■  コメント (5)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
ルイはさりげなーくアドバイスする奴ですからね^^
ルイ「奴とは失礼な。」
その笑顔、ある意味怖い…
コメ、ありがとうございました!それでは!

11.4.4  19:11  -  窮爽  (monoraru)

こんにちは〜
おぉ、ルリのいう事も一理ありますな((フムフム
どうか、これからも昔の気持ちに惑わされずに・・・
と、とにかくすみれ頑張ってぇぇぇぇぇ!!!
オド「こういう時は・・・?((旗持ち」
そうっ3・3・7拍子〜
はいピッピッピ・ピッピッピ・ピッピッピッピ・・・((以下省略
それでは、続き読みますね〜

11.4.4  19:01  -  papiko  (papiko)

そよかぜさんへ
コメありがとうございます!
最終話です。後半はこの後投稿する予定です!
それでは、ありがとうございました!

11.4.4  16:02  -  窮爽  (monoraru)

こんにちはwな!?最終話・・・だと
後半もありますかねぇしかもホウエンとな!?なにげのマグマラシ・・・ラック!?わー瑠璃のせりふで言う
「思考が追いつかない」
ですよw
わーーとっとりあえず後半もぜーーたい見に行きます!
ホウエン・・・力になれたらあいつらと力に・・
瑠璃「力になるからいつでもいってくれよ!!!!」
ですっ!!
それではっ!

11.4.4  15:19  -  harumi  (34sykm)

はい!いきなり最終話です!
すみれ「おい。」(汗
えー、後半を出したいなと。
それでは!

11.4.4  15:11  -  窮爽  (monoraru)

 

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