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思い出リターンズ!

著編者 : 窮爽

★第8話  綾太、キレる。

著 : 窮爽

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「…浅葱さーん…」
「…お!こっちにもちょうどいい屋台が!」
「おいしそうなんだぞ!」
「浅葱〜、行くぞ〜。」



5人はライトルジムに向かっていたのだが、浅葱が様々な屋台に興味を持ってしまい、足止めしていた。綾太はふと気が付く。

「あぁ!?」
「な、何ですか?」
「すみれさんがいない!」

気が付けば、すぐ近くにいたすみれがいない。綾太ははっとあることを頭によぎらせ、ガクッと肩を落とす。

「あ、安藤さん?」
「忘れてた…すみれさん、せっかちだった…」

綾太はもうある意味泣きそうだった。すると、浅葱がクレープを持ってきて笑顔で言った。肩には黒星がいる。2人とも口元にクリ―ムがついている。

「まあまあ、安藤さんもこれ食べてみたらどうですか?」
「元気になるんだぞ!」
「…が…」
『?』

綾太は下を向きながら何かを呟いた。3人は首をかしげる。

「あなた方のせいでしょうがーーー!!!」
「えぇ!?僕もですか!?」

綾太は突然叫んだ。その声は町中に響き渡り、町の人々は振り向く。

「ママー、あの人、怒ってるの?」
「シッ!見ちゃいけません!」

3人は綾太の声に驚く。鴇羽は自分を指差して尋ねた。一方で―

「すみません。あかねさんが今どこにいるのかは私どもにもわからなくて…」
「そうですか…ありがとうございました。」

すみれはライトルジムに来ていた。ジムにはあかねはおらず、そこにいる人たちも場所は分からなかった。すみれはジムから出る。その時―

「あなた方のせいでしょうがーーー!!!」

綾太の声が聞こえてくる。すみれはそれにびくっとする。

「…安藤さん、とうとうキレた……なかなか進まなそうだったから先に行ったけど…正解だったわね…」

すみれはそう呟き、ため息をつく。すみれはモンスターボールを出し、ムクホークを出す。

「ムクホーク、あかねを空から探して。私は歩いて探すから。」
「はい。わかりました。」

ムクホークはそういうと、空へと飛びあがり、あかねを探し始めた。すみれも歩いて探す。しかし、さすが大都会。なかなか見つからない。

「…この町にはいませんってなったら損よね…」

すみれは嫌な予感をよぎらせる。すると、ムクホークが戻ってきた。

「すみれさん!あかねさんがいました!この近くの森です!」
「わかった。じゃあ、安藤さん達にも伝えてきて。」

ムクホークはあかねを発見したようだった。ムクホークはまた空へと飛びあがり、綾太達のもとへと向かう。すみれは森のほうへと向かった。森ではポケモンたちがいるはずなのだが、今回はポケモンたちの姿が見られない。

「…何かに警戒して、隠れているのかもしれない…」

すみれはさらに警戒心を強める。しばらく歩いていると―バン!すみれは素早く横にかわす。何者かが銃を放ったのだ。すみれは気配のする気の上へと目線を移す。そこにはあかねの姿がある。

「調べなくてもコピーってことは分かる…」

すみれはそうつぶやく。すると、コピーは気から飛び降りる。そして、竹刀を構え、襲いかかってきた。すると―パシ!すみれは竹刀を受け止める。

「…これでも、私は元殺し屋…武器なら負けない。」

すみれはそうつぶやくとコピーを押し出し、手にけりを入れる。竹刀は空中で回転し、飛んでいく。すみれは素早くフーディンを繰り出した。コピーはジュペッタを繰り出した。どうやらコピーはあかねの普段の手持ちでいるらしい。すると、そこに―

「すみれさーん!」

綾太が手を振りながら走ってくる。そのあとを鴇羽、浅葱、黒星が追いかけ、上にはムクホークがいる。

「今からバトルですか?」
「はい。」

鴇羽がすみれに尋ねる。すみれは表情を変えず、コピーのほうを見ながら言う。

「すみません、遅れてしまって。」
「いえ、別に。」
「ほんと、誰のせいで遅れたんだろうな。」
「ホントだぞ。」

綾太はすみれに頭を下げた。すみれは冷たい表情に一変し、少し不機嫌そうに答える。この時、一同は思った。

《いや、完全に怒ってるだろ…》

とひそかに思ったが、口には出さない。そのあとに、浅葱があきれたように言う。それに対し、鴇羽と綾太は言った。

『お前らのせいだろ。』

声をそろえて言った。浅葱と黒星は「絶対違う」と言い張った。この光景、どこかで見たことあるような…?それはともかく、すみれはため息をつき、ほほ笑みながら言った。

「…静かにしていただけませんか?気が散ります。」
『はい。』

すみれのこの時の微笑みはある意味恐ろしかった。決して内心は穏やかではないだろう。それを感じ取り、4人は声をそろえて答えた。すると、ジュペッタはシャドーボールを打ってきた。

「フーディン、サイコキネシス!」

すみれはすかさず振り向き、サイコキネシスを指示する。フーディンはサイコキネシスでシャドーボールを受け止め、ジュペッタに打ち返した。ジュペッタにヒットするが、表情を変えない。コピーは指をさす。すると、ジュペッタは怖い顔を繰り出した。それにフーディンは少し後ずさりするが、すぐに振り払い―

「フーディン、サイコカッター!」

フーディンはサイコカッターを繰り出した。サイコカッターはジュペッタにヒットする。ジュペッタはサイコカッターにより、表情を変えずに倒れる。コピーはジュペッタを戻す。すると、突然銃を放った。すみれはぎりぎりかわすが、頬にかすれ、切り傷ができ、少し血が出る。その光景に4人は驚く。すると、突然コピーは走りだしてきた。コピーの視線は切り傷にあった。すると、フーディンはサイコキネシスで動きを封じた。すると、スリーパーが現れ、テレポートを繰り出した。スリーパーと共に、コピーはテレポートでどこかに去って行ってしまった―その夜、ポケモンリーグ本部のすみれの部屋―

「ふう、一時はどうなることかと思いましたよ。」
「そうですね。」

すみれの部屋には5人がいた。綾太はそういいながら、ばんそうこうをすみれの頬の切り傷に張る。すみれは平然と答える。

「よく、冷静で言えますね…」
「焦ってどうするんです。常に平常心が大切なんです。何か面白そうなものがあっても、そこについていかない平常心が。今回の件で分かったでしょう。」
『うっ…』
「そりゃあ、そうだろ。」

綾太はすみれの態度に少しあきれ気味でいう。すみれは表情を変えずに自分の考えを言う。後半の言葉は強調するようにして言った。それに浅葱と黒星は痛いところを突かれたように声を出す。それに、鴇羽はため息交じりに言う。それを見たすみれは表情を変えずに振り向き、言った。

「冗談ですよ。冗談。」
「いやいや!半分本気だったでしょう!?」
「そうなんだぞ!」

それに2人は焦り気味でいう。すると、綾太はひらめいたように言った。

「そうだ!仲直りのしるしにでも、バトルをしてはどうでしょうか?」
「バトルですか?」

綾太の意見にすみれは尋ねる。一方の浅葱と黒星は眼を光らせており、鴇羽は「あー」と感心する。

「こんな時こそバトルでリラックスしては?俺も浅葱さんと鴇羽さんのポケモン見てみたいですし。」
「えっ、僕もですか?」
「いいじゃん!もったいないって!」
「バトル、おいらも見たいんだぞ!」

綾太の言葉に鴇羽は”えっ”としたような顔で言う。それに浅葱と黒星は説得する。それに、鴇羽は「それもそうだな」と笑顔で言う。

「すみれさんも、どうですか?」
「…まぁ、いいですよ。では、タッグバトルはどうですか?安藤さんもベスト3に入ったことありますよね?丁度4人ですし。」

すみれは綾太に提案する。それに浅葱と黒星、鴇羽も賛同する。綾太は初めは驚いた様子だったが、納得する。

「わかりました。じゃあ、俺も負けてはいられないですね。久々のバトルに腕が鳴りますよ。では、俺とすみれさん対浅葱さんと鴇羽さんでよろしいですね?」
『はい!』
「楽しみなんだぞ!」

そうして明日、バトルすることになった。場所はポケモンリーグのバトル場で、審判はセイがし、コルマとがい、黒星は席で見ることになった。明日のバトルに浅葱と鴇羽、黒星は胸を膨らませていた。一方のすみれは―

(・・・2人がどんなバトルをするのか、見させてもらおうかな…)

と、2人に期待をしたいたのだった―

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2011.4.1  14:51:49    公開


■  コメント (5)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
どんまい、いただきました!
すみれ「あんたにじゃないし。」
そうだよね(キラッ
コメありがとうございました!それでは!

11.4.1  18:50  -  窮爽  (monoraru)

こんにちは〜
浅葱と黒星が責められている(。_。!)
では私から1言・・・
どんまい♪
オド「どんだけあっさり!?ためたわりには短っっ」
え、何?溜めてもないよ。うん。
それでは続き読みますね!

11.4.1  18:28  -  papiko  (papiko)

すみれ「はぁ。」
おい!お前がせっかちだからこんなことになるんだぞ!謝れ!
すみれ「…お前が謝れ。」
ひっ!はじめて、お前って呼ばれた(涙目
えー、、こちらこそご迷惑をおかけし、申し訳ございません!
えー、また続きやって行きまーす。それでは!そよかぜさん、コメありがとうございました!

11.4.1  15:40  -  窮爽  (monoraru)

こんにちはw風鈴さん
やっぱりしでかしたか浅葱のやろう・・・帰ってきたら半殺しに・・
浅葱「ごめんって!ホントに反省してますっ!!」
鴇羽「まさかあんなところに行ってまで迷惑かけるとはねぇ浅葱っち?」
そうだもっといってやるんだ鴇羽!!黒星も反省しなさい!
望雅「そこで人に頼むのも作者としてどうかと思いますがネェそよかぜさん?」
煤i=Д=川)それをいってはいけないよ望雅・・
すみれさん本当にごめんねっこいつ等よりも瑠璃のほうがよかったねきっとっ!浅葱にはあとできつく言っておきますので!それでは次回も楽しみにしておりますノシ

11.4.1  15:08  -  harumi  (34sykm)

コラボ、第2回目です。次回、バトルです!綾太がゲスト3人にキレるというこの状況ww
すみれも少しばかりキレる現状w
浅葱〜、鴇羽〜、黒星〜、ごめんよ〜。
えー、この後、3人以外にもあと何人か出る予定です。長いです。はっきり言って。
それでは!

11.4.1  14:54  -  窮爽  (monoraru)

 

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