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夢を叶えるために…スペシャル短編集!

著編者 : トーカ@浮上停止

第2章 独りと一人〜フィースの過去〜

著 : トーカ@浮上停止

イラスト : トーカ@浮上停止

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これは、『独り』を好む一匹のポケモン…ミュウとそれを変えたポケモンのお話ー


「ん…ふぁ…ねっむ」
目を覚ます。カーテンの隙間から太陽の光が差してくる。カーテンを開ける。

「…まぶしっ」
誰もいない部屋。あるのはたくさんの本たち。本を…字を読んでいないと落ち着かないんだ。だって私は『独り』が好きだから。



『ねぇ、あの子ってさ』
『そーそー、幻のポケモンってだけで調子乗ってない?』
『ムカツク〜』
『うっざ』



「あー、もう!考えるのヤメだヤメ!…本読も」

ベッドにダイブして、本を開く。さぁ、読むぞ…と、思った時だった。

ピンポーン♪


「チッ」
誰だよ、こんな時に。軽く舌打ちをして、不機嫌オーラを出しまくって扉を開けた。

「…はい。何か」
「ヤッホ〜♪コンニチハ!私、エクリっていうの!貴方も幻のポケモンなんだ!友達になろーよ♪ね、名前は?」

「はァ?」

何なのコイツ。玉ねぎ頭じゃねーか。確かセレビィ…だよな。
しかも…何だって?私と…友達になろう…!?

「ねー、何でそんな無反応なの?つまんなーい。よ〜し!そんじゃ、遊びに行こう!」
「わっ…ちょ…」

エクリは私の腕を引っ張っていく。…ふざけんなよ、マジで。

「ほいココ!つーいた!」

連れてこられたのは、大きな木のある丘。ココ、確か桜が綺麗なんだよな。

「じゃ改めましてぇ…私エクリ!貴方は?」

いや改める必要ねぇだろ。

「私は…フィース」
「フィースね!よろしく!ねぇねぇ、私と友達になってよ!同じ幻のポケモンの友達欲しいんだ♪」

「…私のこと、誰に聞いた?」
「ダイア…ってゆーポケモン!」
「ふーん」
「あ、それで話の続き!友達になろーよ!」

友達か…

「悪いけど私、友達はつくらないって決めてるから。」

「ええ〜!?何で何で〜!?」

メンドッ…

「何でもいいでしょ…」
「せぇっかくダイアに幻のポケモンがいるって聞いて来たのになぁ。」

「ダイア、ってポケモンは何で私のこと知ってるの?」
「そりゃそーよ!だってダイアはネクスのパシr…じゃなくて使いをやってるんだから!」

おい今パシリって言いかけただろ。

「あっ!もしかして会ってみたいー?」
「えっ、ああ、会えるんなら…」
「じゃあ、行こーよ!」

エクリが立ち上がろうとした時。

*「あら、ここにいたの?エクリ」

「あー!ダイア!」
「このポケモンが…」

ディアンシーだっけ。

「貴方がフィースね。えっと…コホンコホン
わたくしはダイア、と申します。エクリから聞いてるかしら?ウフフ。」

「え、ああ、はぁ…」

「私、貴方と話がしたくって。」
「あ、なるほど、はい…」

「じゃー私お邪魔になりそうだから席外すね!ごゆっくり〜」

そう言うとエクリはどこかへ行った。

「さて…
ねぇフィース、どうしてエクリと友達になるのを拒んだの?」
「えっ…見てたの…!?」

「ええ。というか、エクリが私に言ってきたの。『フィースってコと友達になりたい!』ってね。」
「なるほど…。
ダイア、でいいのかな?」
「ええ、いいわよ」


「私、友達はつくらないって決めてるんだ。」
「あらそーなの?何で?」





「…ということで…」
「なるほどね。まぁ確かに幻のポケモンってだけで周りから変な目で見られがちだもんね」

「うん…だからその独りが好きっていうか…独りでいる方が落ち着くんだ」

「ん〜、そっか。あのね、フィース」
「うん」

「『一人』を好む者はいるけど、『独り』を好む者なんていないのよ。」

「え…?どういうこと?」

「つまりね、孤独を好む者はいないってこと。一人で何かしたり、自分の世界に入りこんだり…そういうのとはまた違うのよね。」
「はぁ…」

「フィースの言ってる『独り』は孤独の方だと思うんだ。」
「…」

「孤独になりたがってる者は…みんな、強がっている。それこそ強い目をしてはいるけど、その奥では孤独に怯えている。独りになるのがイヤだから…逆に周りを突き放しちゃう。フィース、きっと貴方は『愛されたかった』んだと思う。」

「…うん、そうかも。」

ダイアの言う通りだ。
私は、独りになるのがイヤで、逆に周りを突き放しちゃってた…
『独りが好き』なんて、ウソだったんだ。


「ずっと独りでいる貴方を見て、エクリは友達になろうって言ったのよ。」
「そうなんだ…」

私のこと、気遣っていてくれてたなんて…悪いことしちゃったな。

「それと、もう一つ。」
「?」

「フィースは周りの目を気にしすぎなんだと思う。周りがどう言おうが、フィースはフィースよ。“周りと違うから”って落ち込む必要は無いと思う。むしろ、違うのが当たり前なんだから。」
「違うのが当たり前…」
「そ。みんな違ってみんないいって言うでしょ?」
「うん」
「だからん自信を持って!」

「そっか、ありがとう!私、エクリと友達になってくる!」
「うん、いってらっしゃい!」

ーこの日の出来事とダイアとの出会いで後に私は大きく変わるー


ーねぇ、愛されたかった?
ーうん、愛されたかった







* * *
〜今回のあとがき〜
ヤダ!白、闇カネキとアヤトかっこいいわ!\(° ∀°)//ホントにイケメン!!!←ポケモン関係無いです。
はい、どうも!トーカです。いやぁ、ホントすいません…。実は昨日に更新するつもりでいたのですが、急きょ友達との遊びが入りまして…。というワケで今日になりました。
やっと第2章きましたね〜!フィースの過去編ですよ!これ、文字数が結構多かったので、大変でした…。これがあと3話も…!まぁ、頑張ります^^

↓最後にオマケ。画力チェックのため東京喰種(トーキョーグール)の霧嶋トーカちゃんを描きました。(私の今のHNもこのキャラからとりました)3DSからの投稿なのと、メモ帳の裏にさらさらっと描いただけなので、画質超悪いです。…それにしても下手すぎワロタww↓

第2章  独りと一人〜フィースの過去〜

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2016.4.4  13:37:53    公開
2016.4.4  17:43:05    修正


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

HARUHIさんどーも!
ほう、涼宮ハルヒ…んー、どっかで聞いたことあるよーな無いよーな…

アニメ観賞いいですよねー!私も好きです!最近は一人で漫画読むことが多いかな…
ロ「漫画は一人で読むものじゃないの?」

私も独りじゃーないですよ!リアルにも、ネットにもいますから!((
こちらこそ、いつも仲良くしていただきありがとうございます!!
ホウエン地方を突き進め!が更新されたら是非お邪魔させてもらいます!!

16.4.9  10:35  -  トーカ@浮上停止  (0914)

ども!HNの由来は涼宮ハルヒシリーズですHARUHIです〜。

独りと一人……ふむ……。
私は一人でアニメを観るのが好きですね!でもそれは普段アニメを観るときうるさい人(主に母)がいて気が散るからであり、真面目に観る人(主に姉)なら一緒でもでんでん平気です。
……なんか違いますか。すいません、毎回自分の話ばっかで。
まあ、私も小説書くときは一人で書いてますけど、トーカさんなどのお仲間がいますから『独り』ではないですね!
いつもこんなのとつるんでくださってありがとうございます。

それでは、また来ますね!
次はホウエン地方を突き進む話を更新できたら、と思ってます。是非。

16.4.5  20:21  -  ハル  (bakatesu)

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