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夢を叶えるために…スペシャル短編集!

著編者 : トーカ@浮上停止

1,ローズとエレキ、大ゲンカ!?

著 : トーカ@浮上停止

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*今回はローズとエレキの両方の目線で書かれます!★がローズサイド、☆がエレキサイドです!*

↓以下本編↓

「あはは!うん、それでねぇ…」
「嘘ぉ!サミーさんすごぉい!」

今、ローズとエレキはサミーの家に遊びに来ていた。(もちろんバーンとゲルも居る)

「ふぅ!話こんじゃったわ!」
「サミーさんの話、面白かったよ!ねぇ、ローズ!」
「ええ!」

するとバーンが言った。

「よーし!なら次はバトルすっか!」
「またそれかよ。お前はバトル脳かw」

ゲルが言う。

「私はいいけど…ローズとエレキは?」
「私はOKよ!」
「僕も賛成!」

エレキがバッと立った時だった。


ガシャッ!!


机に置かれてあったカップが落ちて、紅茶が飛び散った。

「あっ、サミーさん、ごめん!」
「ああ、いいのいいの!」

しかし、これで終わりではなかった。

「エレキ、だいじょ…あっ!」

飛び散った紅茶はローズのハンカチについた。

「ああっ!このハンカチ、お気に入りだったのに!エレキ、どうしてくれるの!?」

ローズが声をあげた。

「ええっ!?ちょっ…わざとじゃないよ!」
「知ってるわよ!もぉ、最悪!ホントにしっかりしてよね!そんなんだから…」
「なっ…!そんなに言わなくてもいいだろ!?」
「言ってないし!そっちの勘違い!」

「ごめん!…ホラ、ちゃんと謝っただろ!?」
「ハァ!?何それ?全然謝ったことになってないし!」

「ごめんって言ったんだからそれで終わりだろ?しつこいなぁ…」

「しつこいのはどっちよ!」


二人の激しい言い争いに、サミーもバーンもゲルも手を出せないでいた。

「エレキなんて大っ嫌い!」

ローズが禁断の一言を言った。するとエレキも負けじと言った。

「ああ、こっちも大っ嫌い!」

そこまで言うと二人は走りだして家から出ていってしまった。

「あっ、ちょっ、二人とも!追いかけなきゃ…」

サミーが追おうとするのを、ゲルが止めた。

「あいつらのことだ。必ず戻ってくるさ」

「でも…」

サミーは言いかけたが、やがて口を閉じた。






「エレキのバカ…」

私は一言呟いた。
今まで、エレキとはケンカなんてしなかった。ケンカしたら友達関係が壊れることくらい、分かってた。
だから、エレキとはできるだけケンカしないようにしていた。ううん、本当は、そんなことでエレキとの絆を…信頼を失いたくなかった。



なんでケンカしちゃったんだろう…



どうして?何で…



しばらく考えているうちにハッとした。

「エレキなんてっ…」

それでもやっぱり、素直になれなかった。










「ローズのバカ」

僕はポツリと言った。
ローズに対してあんなに声をあげたのは、初めてだ。





…僕はもともと…強くなかった。弱くて、でしゃばりで。
ロアを助けようとした時もそうだった。

…僕は強くなんかないのに、そうと決めたら一直線。


強くなりたかった。あのままじゃ、大切な人を守れない…そう思ってたから。


だけどローズに会って、僕は変われた。旅に出て、色んなものを見た。
強さは『形』ではなく『想い』ってことも、ローズに教わった。

本当は、こんなことしたくなかったのに…
いつもなら「ごめん」で済んだのに。


そんなことを考えていると、なんだか胸の奥が痛くなった。











何でだろう…


表では「大っ嫌い」とか「バカ」とか思ってるのに…
エレキなんて、とか思ってるのに…




感情が抑えきれない…



その時、心の底から声が聞こえてきた。



その“声”は、優しくて…暖かくて…でもどこか悲しそうで。








『もう友達じゃないなんて…悲しいよ、エレキ…』














「ローズとエレキ、帰ってくるかしら…」

サミーが心配そうに言った。

「大丈夫だって!あの二人の絆の強さ、サミーも知ってるだろ?」
「バーンの言う通りだ。こんなことであいつらの絆は途切れたりしないさ」

「うん…そうね!」

すると…

ガチャ!


扉が開く音がした。三人は一斉に振り向いた。


「「あっ……」」


そこに居たのは、ローズとエレキだった。

「二人とも、おか…ムグッ!」

ゲルがカミーの口を塞ぐ。しばらくの間、沈黙が続いた。…が、


「エレキ」

「ごめんね…」

ローズが言った。するとエレキも、

「ローズ、僕もごめん…」

二人とも謝ろうと思って来たらしい。

「私…つい向きになっちゃって、カッとなって…」
「僕もだよ。もっと周りを見ておけば…」

すると、いつの間にかローズの目には大粒の涙があった。

「私…エレキに酷いことたくさん言っちゃった…大好きなのに…ひっく…」

「うん。わかってる。僕も同じ気持ちだからさ…」

ローズもこくっと頷いた。そして言った。

「ねぇエレキ…」
「何?」

「また…また友達に…ううん、親友になってくれる?」

「当たり前じゃん!」

そう言ったエレキの目も涙で濡れていた。


「よーしっ!二人が仲直りしたところでバトルすっか!」

バーンが叫んだ。

「…フン、しゃーねぇな、やってやんよ!」

ゲルも乗り気だ。

「ローズ、エレキ、行きましょ!」
「「うん!!」」

二人そろって笑顔で応えた。



この日の夕焼けは、いつもより輝いていて…二人の絆の強さを表しているかのように赤く燃えていた。




ー明日もきっといい天気だろうなぁ!!ー

ローズもエレキもそう思った。

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2015.8.8  11:31:52    公開


■  コメント (6)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

>>沙奈さん
どうも!はるりん♪です!
あ…どうやら沙奈さんとはかなり気が合うみたい…!ブイズ好きはみんな仲間だ!((

私もトクにニンフィアが好き何です!!
ぶ、文章力が凄いて…
私にはもったいない褒め言葉をいただいてしまいましたぁ…!!!
はい、自分で言うのもなんですがお陰様で夢かなシリーズは人気急上昇中!これからも応援宜しくお願いします!!!
それでは!

15.10.11  23:32  -  トーカ@浮上停止  (0914)

沙奈です☆
私の好きなブイズ(ニンフィア)が出たので嬉しかったです!
文章力が凄い……です!だから、人気の小説を描かれるのですね♪羨ましいです(*≧∀≦*)

私もブイズの小説を描いているのですが、宜しければ是非!
では、失礼致しました!

15.9.18  07:11  -  不明(削除済)  (riana24)

>>赤緑さん
お久しぶりです!参加企画でご一緒させていただいた時以来ですね。
本編を読まなくても分かるように頑張りたいと思います。
ですが、読んでいただければ嬉しいです!それでは。

15.9.5  10:39  -  トーカ@浮上停止  (0914)

赤緑です。
以前参加型企画でご一緒させていただいたので(1年ほど前)来てみました。本編を読まなくても分かると書いてあったのでまだ読んでいませんが今度読んでみようと思います。

15.8.13  12:57  -  不明(削除済)  (ltwltw)

>>HARUHIさん
こんちゃー!はるりん♪ですっ!

ケンカするほど仲がいい!…でも仲悪い人ともケンカするぢゃんwwww

だよね!一回くらいなら大丈夫ですよね!

ロ・エ「「じゃあこの回は何のためにあったんだァ!!!」」

ああ…夏休みがあと半分嫌だよぉ…宿題の作文とk

こ、ここ、この話はよしましょう!
ですね!夏はポケモン!って言いますもんね。ポケモン研究所…行きたいけど遠い…もしやるなら上級コース(ハイパーボール)やりたいなー。
映画まだ観てないな…今度友達と行きます!

ですね!今度ポケセン行くし…夏を楽しみまSYO!!それでわ!!

15.8.11  12:55  -  トーカ@浮上停止  (0914)

どーもどーもHARUHIですよー。はるさんこんにちは!

まああれですね。「喧嘩するほど仲がいい」ってやつ。一回喧嘩したくらいで友達じゃなくなるなんてことはないから大丈夫!私も2回ぐらい友達と喧嘩したことあるし!あっはっは!それに、紅茶くらいならすぐに洗えばなんとかなるよ!

さて…いつの間にか夏休みが半分nいやなんでもありません。宿題全くやってnいやホントになんでもありません。
今年の夏はポケモン尽くしですよ全く!ポケモン研究所やらポケモンのプラネタリウムやら映画やら!大量発生チュウだけ帰省とかぶってて行けないけど…。
まあ残りの夏休みを全力でエンジョイしましょう!まだ始まったばかりですよ!ではでは!!

15.8.9  09:34  -  ハル  (bakatesu)

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