![dummy](http://img.yakkun.com/dummy.gif)
創世記
(2) 入隊
著 : may
ご覧になるには、最新版の「Adobe Flash Player」が必要です。 また、JavaScriptを有効にしてください。
ー裏の街にてー
裏の街というだけあって、流石に治安が悪い。ただ、ムイは強者の余裕と言うべきか、チンピラに絡まれても無視していた。だが、気分がいいというわけではなく、あともう少しで、殴りかかろうともいうところまで来ていた。
「おい、兄ちゃん。」
とうとう我慢の限界がきて、ムイは声の主に殴りかかった、が。その手はすぐに止められる。
「久しぶりだな、ピカチュウ君。やっと来たのかい。」
ムイはその言葉でようやく声の主の正体がわかった。ゼットだ。
「お久しぶりです、ゼットさん。」
「できれば世話話でもしたいところだったんだがな。あいにくそこまでの時間もない。君には入隊試験を受けてもらう。まあ、君の実力なら、容易いとは思うがね。」
ムイとして断る理由はない。彼らはアジトへと向かった。
ーアジトにてー
ゼットのいう通り、入隊試験はいとも簡単...というわけではなかった。実戦経験がないムイでは、格上との実戦が試験内容である入隊試験は厳しいものであった。特に、最終試験のq唯一の支配者ー慈悲ーのヤミカラス・ガラはどうやっても勝てそうになかった。一回でも攻撃を当てれば試験合格なのに、一度も当てられそうにないかった。試験最終日で攻撃をたまたま当て、試験合格を果たしたものの、ムイは全く満足できなかった。5年の成果がたまたま合格なんて、満足できないのは当たり前だ。
何はともあれ、試験には合格した。そして彼の上司、エアームドのウィドから初めての任務が与えられた。だが、それは初任務というには大きすぎる任務だった。
「東統一国家にはびこる敵陣営、アムラ軍団の殲滅」
2020.8.5 18:24:02 公開
■ コメント (0)
コメントは、まだありません。