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創世記
(1) 旅立ち
著 : may
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今のポケモンとは違う世界、神に力を与えられて世界を管理する14名のポケモンー管理者ーがいた時代ー創生前期ーに、世界を変えるべくして生まれた1匹のピカチュウが暮らしていた。彼はのちに創生主と呼ばれることになる。
「朝か...」
彼はいつものように切り株のベットから起き、いつもと同じようにまだ眠い目を擦りながら朝食の木の実を取りに行く。いつもと違うことがあるとすれば旅の用意も一緒にこなしていることだろうか。そして、それは彼にとって1匹で行うものであり、本来いるであろう家族は存在していない。そんなものがいると知ったことすらつい最近だったのだから。
そう。彼の両親は「殺された」のである。それを知ったのは彼が15歳の頃だった。親というものを知らずに育った彼は、森で父の同士と名乗るハッサムと出会った。そして彼はこう呟いた。
「君が、ライの、息子かい?」
いきなり声をかけられた彼は警戒するが、ハッサムは誤解を解くように続けてこう語った。
「警戒するんじゃない。僕は君の味方だ。なあ、君はお父さんやお母さんがいないの、不思議じゃないかい?」
もちろん家族を知らない彼のはなんのことか分からない。まだ少し警戒したまま首を傾げる。
「そうか、親を覚えてないどころじゃなくて、親という概念がないんだな... いいだろう。君に全て教えてやろう。ポケモンには母親と父親が居る。自分のことを産んでくれた大切な人だ。でも、君にはソレがいない。何故かわかるかい?」
「... 分からない。」
「殺されたんだ。君の父親も母親も勇敢な戦士だった。だが、討伐対象のカス野郎に返り討ちにされてな.... 」
彼はその言葉を聞いた瞬間、顔を見たことも無い親を殺した、「カス野郎」に強い憎悪と悲しみを覚えた。理由は説明できないが、彼の記憶の奥底に眠っていた微かな親との記憶がそうさせたのだ。そんな彼にハッサムはこう言った。
「俺たちは5年後にそのクソ野郎の再討伐計画を実行する。そして今日君の前に現れたのは他でもない、その復讐を君にも手伝ってもらうためだ。どうだ、やるか?」
彼は迷わずに答えた。
「やります。」
「よし来た。なら奴の名前を言う。よく覚えておけ。"節制"フラワーだ。5年かけて、強くなって俺に会いに来い。そして俺の名前はゼットだ。裏の街 秘密結社qにいる。」
それがちょうど5年前のことであった。彼は鍛錬を積み、当時のゼットより遥かに強くなった。そして彼は旅立つ。ここから彼-ムイ-の冒険が始まった。
2020.8.4 20:41:14 公開
2020.8.5 21:34:35 修正
■ コメント (3)
※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。
不可解なところや質問、ご要望などがあればコメントにお願いします。作者は小説を書くのは初めてなので、変なところや不自然なところ等あると思いますが、何卒よろしくお願いします。 20.8.5 19:03 - may (meioh) |
コメントありがとうございます。執筆の励みになります。 20.8.5 17:45 - may (meioh) |
いきなりのシリアス展開! …期待します(o^-')b ! 20.8.5 01:26 - 不明(削除済) (8259e) |