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哀れ人

著編者 : 窮爽

8人目 童話の知る先

著 : 窮爽

イラスト : 窮爽

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はい!今回はすみれ×ロコン着ぐるみですwww
尻尾が重そうになってしまったww(汗
感想は『…何かいい』
そして、設定紹介!!
歳は30歳(エェ…  見た目がそう見えないので周りからは『ホントは二十代だろ』『まさかかさかの高校生!?』など、よく言われるのです(汗
身長は167cm。体重は46kg。
運動神経は良く、頭もいいです。夏も冬も問題なしで、好きというのはないです^^;
でもさすがに夏は暑いので普段着の黒い上着は薄い水色の半袖へと移り変わりますw
特に好き嫌いはなくい。ですが、熱いものが苦手でそれを誠が良いように利用して虐めてきます。最近は結構それを防いだり、また新しい防止方法を考えてはメモってます(汗
そして、デザートなら和菓子(綿菓子は除いて)が好きです。洋菓子ならパフェ、クレープ、氷菓子が好きですw
そして、何故か太らない体質(汗
では、本編どうぞ!


「ヤッホー☆フ・ラ・ン!」
「…あ」

ハリュウタウンに来て、フランの家を目指しているとその道端で丁度フランを見掛けた。
俺は満面の笑みで右手を大きく振りながら大声で声をかけると、フランは振り返って微笑んだ。
周りの奴等はヒソヒソと俺を見て話していた。多分、大声を出されて『何あいつ。キモっ!』的に感じたのだろう。だが、俺はそんなこと気にしない。気にしたって始まらないしな!
俺はフランに駆け寄る。

「買い物の途中か?」
「…丁度終わった所」

フランが買い物袋を持っている事に気付き、俺は袋を指出して尋ねた。
フランは買い物袋に目を向けながら答えた。
フランは俺に微笑みながら言った。

「…来ると思ってシャーベット買ってきたんだけど…あの公園で食べる?」
「おっ!シャーベットか!喰う喰う!行こうぜ!」

俺はフランの手を引いて向こうにある噴水の公園へと歩き出した。
フランの苦笑する声が後ろから聞こえてくる。
公園のベンチに着き、俺達は腰掛ける。
フランは袋からシャーベットとスプーンを二つ取り出し、一つを俺に差し出す。

「サンキュ!」
「……」

俺が笑顔で受け取ると、フランはまた微笑んだ。
どちらも味はレモン味。
俺達はシャーベットを食べながら何気ない会話を始めた。

「でさー、その上司すげーウザいから上司が居なくなった後、『お前みたいな奴は嫌われやすいんだ』って呟いてやったんだぜ☆」
「ハハっ…訊かれてたら怒られるよ」
「大ジョーブ大ジョーブ!」

俺の話にフランは笑っていた。小さくだけれど笑っていた。
俺にも人を笑顔に出来るんだなー…って感じた。
殆どの奴等はしかめっ面、怯えたような表情、泣きそうな顔、怒り狂う表情…見ていても嬉しくも無い表情ばっかだったからなー…狩り人って基本、嫌われてるし。
そんな切なさに浸れていると、フランはこんな事を話し始めた。

「…シンデレラって知ってる?」
「シンデレラってあのシンデレラか?あの、姉に虐められてて、最終的には王子と結婚する…」

俺が確かめるとフランはコクリと頷いた。そのまま話し始める。

「…でも、初めはシンデレラは王子様と結ばれるべき身柄じゃなかったんだよ。王族って他の国の王族の人と結婚するのが決まりだから。…でも、王子様はそれにも構わずシンデレラと結婚したんだ。…何故だと思う?」
「何故って…超美人だったからじゃねぇか?」

フランの質問に俺が答えるとフランは『そう…』と頷き、続けた。

「…でもね、惨めなシンデレラがドレスを着れて、行けないはずの舞踏会にも行けて、王子様と会えて、結婚できたのは…全部、魔女のおかげなんだよ。魔女が彼女を変えたんだ。惨めな庶民から美しい姫へと…彼女が変わらなかったら王子とは結ばれなかったんだよ。…僕、いいなぁって思ってて…」
「何で?」

俺が尋ねるとフランは黙りこんで、俯いてしまった。
…まずい事聞いたのかな?
俺は少し焦っていた。気まずい空気がその場に流れる。
俺はその空気を断ち切ろうと冗談を言った。所謂、アメリカンジョークだ。

「大ジョーブだ!安心しろっ!理由は知らねぇけど、俺はお前と結婚してやるよ!」
「…セルア…」

フランは俺の名前を呟いて、暫く茫然としているといきなり

「プッ…ハハっ…結婚ってそんな…出来な…ハハっ!」

と、笑いだした。目から涙が出ている。それ程フランには笑えたのだろう。
俺はフッと笑って言った。

「何か落ち込んでるみたいだけど、気にすんなっ。いつもこうして笑ってりゃいい事起きるっての!福が来るんだ!いつでも落ち込んでたら福は寄ってこねぇぜ!」
「……うん…それにしても…ハハっ!」

フランはニッコリ笑って頷くと、また再び笑いだした。
そんなにツボになったのか!?
俺は苦笑しながら突っ込む。

「お前、笑いすぎ!」
「だって…ハハっ!」

フランはそう言って笑い続ける。
…ん?
一瞬…フランの口の中…赤い牙みたいのが見えた様な…
俺が目を細めて見ているとフランはフッと笑いを辞めて、尋ねる。

「?どうしたの?」
「あ…いや、何でも無い!そろそろ、俺は帰るわな!」
「…うん」

俺はそう言ってギャロップに乗り、基地に帰った。
…俺の気のせい…かな?

「そうそう!気のせい気のせい!」

俺はそう笑いながら自分に言い聞かせる。
ギャロップは苦笑しているようだった。
俺は自分に対して馬鹿らしく感じ、暫く笑い飛ばしていた。

8人目 童話の知る先

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2011.9.3  20:55:43    公開


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
可愛いですか!嬉しいですよ^^
実年齢なんだよ、貝ww
すみれ「30です。子供もいるし」
勇騎「ちなみに僕も30です^^」
雷都&桜『14です^^』
お前等一家全員で年齢紹介すんな(汗
美人ですか!でも、毒舌ですよww(おい

目つきとかオーラ…ってちょww諒輝www
セルア「うわー、浮いてるww気まずい空気になったなー。お前のせいだぞーwww」
お前、嫌がらせは辞めてやれよ(汗
嫌われてしまm…ちょ、暗い方向へと^^;
セルア「マジ無理。その空気。俺は友好的で優しくt『そう言うのナルシスト、又は自画自賛って言うんだぞ(汗』ヒバ
その通り!というか、一気に明るくなったな^^;
結婚ですよwホモですy(殴られ
セルア「ホモじゃねぇよ^^ってか、マジ?wwお姫様かよww」
フラン「…僕、よく『かわいい』って言われて、つけられるんだよね…男の人に」
お前、それ女って勘違いされてんぞ。絶対(汗
…ん?あ、短気ツンデレじゃねぇか。(蹴られ
想現真「俺を匿え!輝羅g…(腕つかまれ」
輝羅「おまえ、劇団に協力してやれよ。お姫様役で!」
想現真「ぜってぇ、やらねぇぇぇ!!(引きずられ」
…頑張れ。そしてドンマイ。
ちょwwwオドwww
セルア「あ!それか!!何か、どっかの国ではお歯黒ってヤツ、やってんだろ?きっとそれだ!」
いつの時代だよ。それ(汗
コメありがとうございました!それでは!

11.9.4  21:58  -  窮爽  (monoraru)

こんばんは〜!
ロコンの着ぐるみかわいいですね(>▽<)///
貝「すみれさん・・・嘘は駄目だよ。30代なんて嘘ついたってこの私の目は真実を映すからね★」
ロズレイド「・・・いや、実年齢だから」
んーでも、すみれって美人さんですよね^^マジで!

あいつ、キモっ!的なwww
貝「でもそういうのってたいてい分かるよね。目つきとかで」
ロズレイド「目つきで・・・あ、他に・・・オーラとか?」
諒輝「民族衣装着てる人とか!」
貝「・・・は?」
諒輝「何でもないってば・・・;;」
諒輝・・・。乙ノノ((ォィw
狩り人は嫌われてしまうんですね・・・
貝「中には友好的で優しい人も居るのになぁ・・・セルアさんとか」
楓「そうね。結局内面は隠れたまま・・・」
諒輝「そうだ・・・あ・・・なんか凄い暗い方向に・・・」
頼む。真剣な話しないで楽しい話してくれお前等w
結婚wwwwwちょ、セルアwww
慧瑠「・・・まぁ僕、幼い頃は可愛いとか言われて1回劇でお姫様役になった時あったんだよね・・・それで女の子の格好させられて!!そのまま・・・アアアアァァァァァァ!?」
未威也「ちょ、どうしたんだ慧瑠!?;」
オド「で、役柄的に王子様が居たわけで・・・続きはWEBで★」
WEBでとか嘘っぱち言うなw
赤い牙・・・・・・(゜д゜;)
オド「あー、あれだよ!!きっとおしゃれで歯に色塗ってるんだよ!うん!それで牙っていうのは、差し歯してて、それが牙で・・・アハハハ・・・^^;」
おいwww
それでは、続き読みますね〜ノノ

11.9.4  21:29  -  papiko  (papiko)

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