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私のトレーナー

著編者 : 窮爽

21ターン目 夜と共に

著 : 窮爽

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…おぉ…

「凄い似合ってるよ♪」
「お前に言われても嬉しくねぇ…」

ポケセンの部屋。想現真は美夜に頼まれたとおり、浴衣を着た。
まー、浴衣着てる所なんて見た事無い訳で…謎の感動を感じている。

「まー、いいじゃねぇか。まぁ似合ってるよな?」
「…うん…レパルダスは?」
「似合ってるんじゃない?」

ルイは口の中で噛んでいたクッキーの欠片を飲み込み、苦笑しながら言う。
瀘慧も微笑んで呟き、私も頷いた。…あ。外が賑やかになってきた・・・
すると突然、ルイが『あ』と声を出し、美夜に尋ねた。

「なー、さっきミルちゃんとかルっちゃんとか言ってたけどよ、どっちがどっちだよ」
「アー、あれ?ミルちゃんが君でー、ルっちゃんがこの子。ミルちゃんはー、道川の『み』と、ルイの『ル』を合わせたんだよー」
「もう二度と呼ぶな♪」

美夜はミルちゃんと言う所でルイ、ルっちゃんと言う所で瀘慧と指差した。
ルイは満面の笑顔で言う。…どういうネーミングセンス…
ふぅとため息をついていると、美夜は想現真の手を握って、ドアに手を掛けた。

「ササ!皆、早く行こーよ」
「ってか、その手を離せよ!」
「イーじゃん。別に減るもんじゃないしさー」

後ろへと力を入れて退ける想現真に対して、美夜は口を尖らせながらそのままグイグイと引っ張りながら出て行った。私達もすぐに部屋を出る。…あ。美夜…刀腰にさしっぱなし…
ポケセンを出ると人々が賑やかに歩いていて、屋台も色々と出ていた。
私達はただ、美夜の後を歩いて行くだけだった。…まぁ、ちょっと大変そうな人が約一名…

「お前いい加減離せよ!?」
「エー、いーじゃん。…というか、ソウちゃんってやけに子供らしくないよねぇ……もしかして、元々は大人だったとか♪」
「……」

美夜は未だに想現真の手を握ったままだった。それに対して想現真が怒鳴ると、美夜は眼を細めて言う。…はい。そうです。その通りです。

「ヤッパ、そーなんだ?わっかりやすー♪」
「うるせぇぞお前!」
「ネー、皆。かき氷食べよー」

美夜はそんな想現真をスルーしてかき氷屋さんを指差した。
私達は頷いて、かき氷を一人一つ買う。そして、空いているベンチに座って食べた。
…ま、私はかき氷の入ったお皿を地面に置いて食べるけど。
想現真はシャーベットに限らず、氷菓子は好きだしねー。私はクスッと笑ってかき氷を食べる。
食べている内に舌の感覚が少し麻痺してくると同時に私の好きなブルーハワイのほんのり甘い味が口の中に広がる。ちなみに想現真はメロン、瀘慧は苺、ルイはレモン、美夜は…なにも掛けず。
これが基本的な食べ方らしい。…それ、美夜だけだと思う。
その後は金魚すくいやら射的、綿菓子にくじ引き、りんご飴など満喫してそのままポケセンの部屋へと戻った。

「楽しかったね♪」
「あー、そーだなー。さっさとお前は失せろー」

笑顔で言う美夜に対して想現真は服を着替え終えると、棒読みでそう言った。
ま、まぁ…私は楽しかったけど。

「ジャ、ボクは色々と忙しいから♪じゃーねー♪」

美夜はそう言って部屋を出て行った。…あっさり帰って言ったわね…同行させろってい言うかと思ったけど…
すると、ルイがふと口に出した。

「…なーんか、ある意味すげー奴だったなぁ」
「…うん」
「あいつにはゼッテー二度と会わねぇ…」

瀘慧は不思議そうな眼で呟き、想現真は疲れ切ったかのように言う。
…変わり者ってやっぱり多いのねぇ…
こうして私達の一日は終わった。


〜美夜〜

「アー、面白かった♪」

僕は両手を裾に入れて夜の道を歩いていた。祭りの時の熱気は嘘の様に冷めていて、誰一人歩いていなかった。…皆、寝るのが早いねぇ…あ、ボクが遅いのかな?

「…コノ地方にコレは必要なかったね…」

ふと腰に差している刀を見て呟く。…他の地方でも必要なかったなぁー…
…平和だねぇ……

「…イヤ、あそこが酷いだけ…かな?」

ボクは月を眺めて呟いた。…今日は…満月だねぇ…

「…向こうでも見えてるのかなー…」

不意にそんな事を口に出す。…そーだ。

「久々に様子見に行こっかな? 『少し』 はほとぼりが冷めてるかもだし?」

自分一人で微笑みながら言う。…あー…あそこに行ったらまたコレの出番だねぇ…

「…頼むよ?」

そう言って刀の柄を撫でる。

いやー、観察者って…楽しいね。ボクは誰の味方でもないさ。自分の味方なんだよ。
ただ…様々な出来事を楽しく 『観賞』 しているだけ。
情報屋だし、皆平等に情報を売るよ。…それなりの対価をくれればね。
ハハッ、さーて…行きますか。

ボクのサーナイトがあそこへと誘う。…テレポートでね。



これは、まだ貴方が知るべきお話ではないのです。このお話は…

               また、別の機会に…

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2011.8.26  17:50:59    公開
2011.8.26  17:55:01    修正


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
確かに合いそうですね^^お前、イメージ変えて浴衣で活動したらどうだ?^^
想現真「断る!と言うか、お前等。俺は着せ替え人形じゃねぇんだぞ?そこ吐き違えるな。…諒輝。お前それ本当論外」
ちょ、お前最後のは酷くねぇか?(汗
あだ名はちゃんづけなんですよww
美夜「エットネー、オドはオドちゃんでー、ニーナはニーちゃんでー、キューはキュっちゃんでー、歩孤はポっちゃん♪ね!可愛いよね!」
想現真「可愛いって問題は別で、ネーミングセンスの問題だろ(汗」
それは同意(汗
絶対かき氷は食べてますww
想現真「シロップ掛けないとかふざけてるよな」
美夜「フザケテナイヨー?というか、リョウちゃんもっとかき氷を楽しもうよ?」
お前は何なんだよ(汗
隠しごと、ありますよ(キラッ
コメありがとうございました!それでは!

11.8.28  13:06  -  窮爽  (monoraru)

こんばんは^^ここからコメしていきます!

想現真は洋風の服より、浴衣みたいな和服が似合ってるかもしれないですね^^
貝「あ、でも逆に想現真さんはー・・・そうそう!中華服とかいいんじゃない!?」
楓「中華服は駄目だと思うわ・・・シンプルに執事服なんてどうかしら?」
諒輝「それも似合わないなぁ・・・そうだ!それなら思い切って、エジプトの民族衣装はどう!?全身をなんかさ、白い布みたいなので覆ってる奴!」
最後のは論外だから即却下だwww
とりあえず、あだ名は語尾はちゃんなのですねwwww
オド「じゃあ僕だったらオドちゃん?」
ニーナ「そういう事になるねぇ♪そしたらぁ、キューとか歩孤もちゃんづけになるって事じゃぁないですかぁ?」
キュー「ふざけんのもいい加減にしろよーえぇ?氷付けにされたいのかてめぇ」
歩孤「俺は・・・別に・・・想ちゃん、とか可愛いと思うし・・・」
いや、可愛いって問題じゃないし、ってか別にじゃねぇだろオイ!?
祭りはいいですよね^^やっぱ祭りといえばカキ氷しかありませんよ!!((それだけじゃないだろ
貝「シロップをかけないなんて、なんてヘルシーというかサッパリというか・・・」
楓「私はそうね・・・たまーにあるブルーベリー味のシロップがいいわね。レモンもいいのだけれど・・・」
諒輝「僕はちょっと、カキ氷嫌いなんだよね・・・頭にキーンってk―」
皆「論外ー(^Α^)」
お前等いじめんなw
なんだか隠し事がありそうですね・・・
それでは、続き読みます!

11.8.28  12:54  -  papiko  (papiko)

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