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私のトレーナー

著編者 : 窮爽

14ターン目 戻る手段

著 : 窮爽

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「ニョホォ…なるほど…そう言う訳なんだねぇ」
「そう言う訳」

屋敷に入ると色んな部屋があって、まずは想現真を寝室のベットに寝かせて、私達は食堂の部屋に入って席に座った。
私はオーベムに事情を説明する。オーベムは理解したようで頷きながら腕組みをする。

「ニョホッ!まずはカントーに戻ることが先決だねぇ。旅人でも良いから誰かが連れて行ってくれると良いんだけどねぇ」
「…通信手段もないし…」

私とオーベムは『うーん…』と唸り、考え込んだ。
…この森に誰かが歩いてたら頼めそうなものなんだけど……

「…ニョホッ!!そうそう、そういえば!」
「ん?何かいい事でも思いついたの?」

突然ポン!とオーベムは手を鳴らし、目を輝かせる。
私は首をかしげながら尋ねた。
オーベムは楽しげに話し始める。

「ニョホッ♪僕ねぇ、人間の友達が居るんだけど、その子は毎日僕の屋敷に来て木の実とかくれたり、話をしてくれるんだけどねぇ、今日来てくれるかもしれないんだねぇ。夏休みだから」
「しれない?と言う事は来てくれない可能性もあるって事よね?」

オーベムの言葉に私はそう指摘した。オーベムは『今日がだめなら明日がある♪』と何気に名言っぽい言葉を言う。

「…ただ…その子、人間が苦手なんだよねぇ…」
「人間が?」

私が首をかしげるとオーベムはコクリと頷いた。

「なんだかねぇ、高校に行ってるらしいんだけど、虐められてるらしくってねぇ…両親からも虐待を受けてるらしくってねぇ…ちょっとそこら辺は心配なんだよねぇ…」
「…でも、今はその子が一番頼りなんでしょ?なら、仕方ないわよ」

そんな時
キィ…
そんな気味悪い扉を開ける音が、入口の方から聞こえて来た。

「ニョホッ♪早速来たようだよぉ♪」

オーベムはそう言うと席から立ち、入口の方へと向かった。
私もオーベムの後ろから入口へと向かう。
入口には黒髪で、七分袖のTシャツを着た少年が立っていた。
歳で言うと17歳ぐらいだろうか。オーベムは嬉しそうに少年へと近寄る。

「ニョホッ♪来てくれたんだねぇ♪」
「…オーベムと話してると、楽しいから…」

少年はフッと微笑んでオーベムの頭を優しく撫でた。すると、ふと私に目を向ける。

「…友達?…」
「ニョホッ♪そうだよぉ♪」
「…初めまして。僕は石垣瀘慧(いしがき るえ)」
「あ、よろしく」

瀘慧と名乗る少年は私に微笑みかけて自己紹介をする。私も少し頭を下げて挨拶する。
すると、オーベムは瀘慧に話しかけた。
あのね、御願があるんだけどいいかなぁ?」
「…何?…」

オーベムは目の前で両手を合わせて言う。瀘慧は優しい笑みのまま首をかしげた。
オーベムはそこから事情を話す。そして、頼みごとの内容を口にした。

「…と言う訳だから、瀘慧にその想現真って人とその人の手持ちのレパルダス達をカントーまで送ってほしいんだよねぇ?」
「……」

話を終えると、瀘慧は少し表情を暗くして黙り込んだ。
オーベムは優しく話す。

「…嫌だったらいいからねぇ?」
「……ううん。いいよ。オーベム達、困ってるんでしょ?……」

瀘慧は首を横に振って言った。オーベムと私はお礼を言う。
その後、私達は想現真が寝ている部屋へと向かった。




〜想現真〜

「……」

俺はゆっくり目を開ける。まず視線に入ったのはもろそうな木製の天井だった。
ムクリと体を起こし、周りを見てみる。
…誰かの部屋…か…と言うか…

「…結構古そうだな…」

と、思わず口に出してしまった。
テレビも画面をガムテープでバツ印で張っており、電気もチカチカッと点滅している。
…なーんか出そうな不陰気だな…
そんな良くない考えをすぐさま振り払う。ハッキリ言うと、こういう部屋や何かでそうな不陰気の場所は苦手だ。…よく考えると少し肌寒い様な…

「…いやいや、それはない」

自分で自分の考えに苦笑して呟く。
だが、こんな気味悪い部屋に一人と言うのも少し心細い様な気もしない事もない。
ふとベルトについているモンスターボールに目をやる。
すると、ガチャ
そんな扉の開く音がした。
見ると、まず入って来たのはレパルダス。その次に野生であろうオーベム。
そして最後に入ってきたのが…

「……」

黒髪で、七分袖のTシャツを着た無言な少年だった。

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2011.8.15  15:21:51    公開


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
衝撃的事実ですよ^^;
オーベム「ニョホッ?そんなに僕の屋敷って怖いかなぁ?しくしく」
レパルダス「嘘泣きは辞めなさい(汗 というか、皆結構鬼畜ね(汗」
諒輝が可哀そうになってきた^^;
何か頭の片隅にあったのでww(おい ちょwwイーブイww
オーベム「ニョホッ♪皆で合唱大会しようかぁ♪」
それだと大変な事になるぞ(汗
ちょwwお、落ち着いて^^;
瀘慧「……うん」
うんって何だよ!?うんって!?
というか、何故長ネギww
レパルダス「じゃあ私は辻斬りで大根切るわb」
お前は味噌汁作る気かよ(汗
怖いですよ^^; えwwこ、怖いですね…私が一番怖かったのは、はい病院で合宿に来ていて女の子の幽霊に呪われる夢が…(どういう事か分かんねぇよ
読書感想文、めんどいです。。。(やれ
コメありがとうございました!それでは!

11.8.17  13:39  -  窮爽  (monoraru)

こんにちは〜!
人間の友達!?
諒輝「その友達の勇気を、僕は称えようと思う!!」
バンギラス「そ、そうだな^^(いちいち大げさすぎんだよ・・・)」
ドンファン「バンギラスって、心の内側黒いんだなーって感じ?」
メタグロス「ま、まぁ大げさって思うのも分かるっちゃあ分かるわな・・・」
諒輝「バンギラスが一番まともだと思ってたのに・・・皆酷い・・・」
お前等もう喋るな。うん(^三^)
今日が駄目なら明日がある・・・あれ、なんか聞き覚えがあるような・・・気のせいですかね・・・
未威也「♪〜あしーたーがあるー、あしーたーがあるー、あしーたがあぁるぅさー〜♪」
慧瑠「え、それと関係あるの?」
いや絶対違うだろwってかなんで明日があるさを歌うんだよw
石垣瀘慧。初登場ですね★それにしても虐めなんて・・・よし、そいつ等殴ってやるぜ!((おい待て
貝「私も、今すぐそいつ等を火炎放射で焼き尽くす!!」
ロズレイド「ハッパカッターで切り刻んでやる・・・・・・『長ネギ』を!」
なんで長ネギだよw
うはー・・・怖いですね。私、今日とても怖い夢を見たんですよ・・・廊下歩いてたら顔がない担任の先生が追っかけてくるっていう!!なんて恐ろしい・・・((色々ダメだろw
それでは、続き頑張ってください!!!・・・読書感想文書かないと・・・((ショボーン

11.8.17  10:43  -  papiko  (papiko)

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