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トレーナーとして…
2. スクリーンの壁
著 : まさる
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「お預かりしたポケモンは、元気になりましたよ。」
「ありがとうございます。
ジョーイさん。」
ゴウは、ジョーイさんからコラッタのモンスターボールを受けとる。
そして、走りながらポケモンセンターを出た。
ポケモンセンターを出ると、ゴウとバトルをしたトレーナーの少女が居た。
「コラッタは、回復出来たの?」
「あぁ、バッチリ!
出てこい!コラッタ!」
ゴウは、モンスターボールからコラッタを出す。
『コラッタ!』
「そう…
これからどうするの?」
「もちろん!……………」
「何?」
「何も決めてない。」
「はぁ…
最近、目的もなく旅に出て、
挫折するトレーナーが増えてるのよ。」
「え、マジで?」
「目的なんてじっくり考えれば良いと思うけど、
そうはいかないから…」
「マジかよ…」
「とりあえず、ジム巡りでもしたら?
ポケモンも鍛えられるし、
トレーナーとしての経験値も手に入るし、
経歴にもなるわ。
ポケモントレーナーなら、強くなっておいて損は無いと思うの。」
「そうだな。
よーし、行くぞ!コラッタ!」
ゴウは、走りだし、
コラッタも後に続く。
しかし、トレーナーの少女が呼び止める。
「待って!」
その声を聞いて、ゴウは立ち止まる。
「何だよ?」
「コラッタが大変そうよ。」
「コラッタが?」
ゴウは、コラッタを見る。
コラッタは特に疲れた様子も苦しい様子も見せない。
「コラッタと人間の歩幅は、全然違うんだから…」
「あ…」
「コラッタは、走ったら貴方を追い越しちゃうし、
歩いたら追い付けないのよ。
だから、走ったり止まったりを繰り返してるわ。
ちゃんとポケモンのことを見てないと。」
「ごめん。
来い!コラッタ!」
コラッタは、ゴウの腕を伝って肩に乗る。
「サンキュー!」
「やっぱり、ゲーマーね。」
「何でそんなにゲームが嫌いなんだよ?
面白いだろ?」
「でも、不愉快だわ…」
2017.11.14 22:20:20 公開
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