ポケモンノベル

ポケモンノベル >> 小説を読む

dummy

ポケモンダンジョン〜また君に出会うために〜(少しずつ再開)

著編者 : 稲嶺ウサギ

■第三話:初めての探検

著 : 稲嶺ウサギ

ご覧になるには、最新版の「Adobe Flash Player」が必要です。 また、JavaScriptを有効にしてください。

二人の話を聞いてほたるは少しもやもやしながら
ギルドに戻ってきた
足を踏み入れるとギルドは少し騒がしかった
「(なんだろ…)」と思いほたるは賑やかなところへ向かった
そこにはギルドのみんなが立ちつくしていた
「どうしたの?」
ほたるが声をかけると…
「あ、ほたるくん!今ね親方が知らない人連れてきたの!」
「それが珍しくてみんな集まってるんだぜヘイヘイ!」
「お客さん…?」
なんとなく察しはついていたが言われるがままに
ほたるは親方の部屋を覗き込んだ
覗き込んだ先に見えたのは黄色い少年と親方が
話している姿だった…

「だから俺はここではもう働かない!」
「またまた〜ここに戻ってきたってことはやり残したことが
 あるわけでしょ?」
リンカの言葉を聞くたびヒカルは不機嫌な顔を見せた
「昔はもっと素直だったのにどうしたの?」
「てめぇに話すことじゃねーよ…」
少しの沈黙があり、突然のようにリンカは話を変えた
「そうそう!うちにね新人の子が入ったんだよ!」
「興味ない」
聞く耳を立てていないヒカルだがリンカは話をトントンと
進めていった
「すごくいい子でね、でも今チーム組める子が足りなくて
 それでヒカルが彼とチーム組んだらどうかな?て!!」
突然のひらめきだった…
「はぁ?!馬鹿言うな!俺はここに残るつもりもないし
 新人の面倒見るほど暇じゃねーんだよ!」
怒鳴るように拒否した
「でもでも一度だけ一緒に探検してみてよ
 彼を一度は外に出してあげないとかわいそうじゃん?」
「…(こいつに何言っても無駄だからな…
さっさと終わらせて俺はここを去ろう…)わかった…
一度だけだからな」
ヒカルは了承した
「ふふん、それでこそヒカルだよね!」

話を終えると二人は部屋から出てきた
「おやおや、皆盗み聞きとは面白いことしてるね!」
親方は気づいていたらしい…
「ほらほら、各自の仕事しないと!それから…
 ほたる、ちょっと話あるから来てくれる?」
ほたるは不思議そうな顔をして親方のもとへ向かった


「話って…?」少しおどおどしながら聞くほたる
「君に探検にでるチャンスをあげるよ!今チームを組める子が
いない、その代わりにこのヒカルくんが君と一緒に
探検に行ってくれるみたいだから色々聞いたりして学んでね!」
まるで自分のことのように楽しそうに話すリンカ
「え…でも…」
ほたるは海岸で聞いた話を思い出してもやもやしていた…
「嫌ならいいぞ、俺もそっちの方が助かるし。」
ヒカルに言われた…その言葉を聞いてほたるは少しむっとして
「い、行きます!僕だって探検に行きたいもん!」と
少し強い口調でヒカル、リンカに言った
「…はぁ…(子守するのか…だるいな…)」
ヒカルはため息をつきながら思った…
「それでね〜、内容なんだけど…あれ〜…あ、あった!」
リンカは不思議な地図を取り出した
「えっとね、このリンゴの森にいってセカイイチっていう
 リンゴを持ってきてもらいたいの!どう?」
リンゴの森を指差し、リンカは二人に聞いた
「別にいいんじゃねぇの、リンゴ採ってくるだけの任務だし」
「だよね!じゃあ決まりね、明日出発ということでよろしく〜」
ヒカルとリンカで話が進み終わった…

「あの、ヒカル…さん?」とヒカルに声をかけるほたる
「何?」にらむようにほたるを見たヒカル
「あ、明日はよろしくお願いします!頑張ります!」
ヒカルに意気込みを伝えるが、
何も言わずヒカルはその場から姿を消した…

―ほたるの部屋…―
「はぁ…不安しかない…できることやればいいんだもんね…!」
とブツブツ呟きながら瞼を閉じ眠りについた…

―翌日…
ほたるはいつもより少し多めに食事をとり、
冒険にでる支度をした
「えっと…バッチはつけていた方がいいのかな…」
初めての探検にわくわくしつつも不安でいっぱいだった

部屋を出るとヒカルが部屋の前に立っていた
「わっ!」
「おっせぇ…さっさと行くぞ、ガキ」
強い口調でヒカルに言われたほたる
「ガキじゃないです!ほたるって名前あります!」
と強気にいくほたる
ほたるの言葉に振り向かずヒカルはすたすたと歩いた
ちょっと寂しく思うほたるはヒカルの後ろをついていくだけ…


ギルドの外は快晴だった
太陽がまぶしく光る中、ヒカルとほたるはリンゴの森に向かった

―リンゴの森…―
「わぁ!自然がいっぱいのところですね!お花もある〜」
ほたるはきょろきょろ周りを見ながら歩いた
「おい、前見て歩けよ、これだからガキは…」
ヒカルはだるそうに言い、奥へとほたると向かった…
「…ヒカルさんは今までどんなところに探検行ったのですか?」
「は?答える気はないから…」
会話が続かないがほたるは必至にヒカルに話かけていた
ヒカルはふとどこかから誰かに見られている気がして振り返った
が…誰もいなかった…
「…ヒカルさん?」
「ん?あ、いや…なんでもない…さっさと行くぞ!」
はぐらかすようにヒカルは先ほどよりもペースを上げ歩きだした

―リンゴの森 奥地…
「はぁ〜ここですか?」ほたるはヒカルに聞いた
「だな…木の上にリンゴあるから。揺らせば落ちるだろ」
ヒカルが木に近づこうとしたその時だった
背後から勢いよく葉っぱが飛んできた
「危ない!」ヒカルは咄嗟にほたるを押し倒し回避した
「はっ!ヒカルさん?!」
「はぁ…怪我されたらこっちが困るからな…」
ヒカルはほたるを安全な場所に避難させ警戒し始めた…
「ほう…なかなかやりますね…」
森の茂みからできてきたのはジュカインだった…
「なんのつもりで攻撃してきた」
「もしかして理解していないのですか?貴方方がこの森を
 荒らしていることはわかっているのですよ?」
ほたるもヒカルも何のことだかさっぱり…。
「誰かと勘違いしているみたいだから教えてやるよ、
 俺たちはさっきここに来たばかりだ!一人は初めてだしな」
ヒカルが説明をするが…
「言い訳など聞きたくない!さっさとくたばれ!」
再び攻撃をしてくるジュカイン
ヒカルは反射で攻撃をかわしていく
「すごい…」ほたるはヒカルの姿をみて憧れを抱いた…
「すばしっこいネズミめ!」
ヒカルの背後から弦が伸び、勢いよくヒカルに縛りついた
「ヒカルさん!」ほたるは叫んだが一足遅かった…
「…っ…!」
「ははは、さすがのお前も抵抗できないだろ!大人しく謝罪しろ!」
「だから…俺たち、じゃ…ない…!」
苦しそうにもがくヒカルをほたるはただみている
ことしかできなかった…

何もできないでいるほたるにそっと誰かが囁いた…
<―ヒカルの力になってあげて…君ならできる…
 僕が支えてあげるから…自分を信じて…>

⇒ 書き表示にする

2017.2.6  14:14:42    公開


■  コメント (0)

コメントは、まだありません。

コメントの投稿

コメントは投稿後の削除は認められていませんのでご注意下さい。

※ 「プレイ!ポケモンポイント!」のユーザーは、必ずログインをしてから投稿して下さい。

名前(HN)を 半角1文字以上16文字以下 で入力して下さい。

パスワードを 半角4文字以上8文字以下の半角英数字 で入力して下さい。

メッセージを 半角1文字以上1000文字以下 で入力して下さい。

作者または管理者が、不適切と判断したコメントは、予告なしに削除されることがあります。

上記の入力に間違いがなければ、確認画面へ移動します。


<< 前へ戻るもくじに戻る 次へ進む >>