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ポケモンダンジョン〜また君に出会うために〜(少しずつ再開)

著編者 : 稲嶺ウサギ

■第一話:ギルドにやってきた少年

著 : 稲嶺ウサギ

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よく晴れた日のこと…
一人の少年がギルドの前に立っていた…
「…ん〜…ううん!僕だってできる!探検隊になるって
 決めたんだ!絶対になるんだ!」
少年は恐る恐る網張してある穴の上に立った
すると…
「足形発見!足形は…ポッチャマ!ポッチャマ!」
と下の方から声が聞こえてきた
「うわっ!」とびっくりする少年…
網の上から離れると扉が開いた
「…えっと…こんにちはぁ…あ…」
扉の中へ顔を覗き込むようにはいると目の前に
ぺラップが立っていた
「用事は何かな?あまりこの変じゃ見ない顔だけど…」
「えっと…探検隊になりたくて、来ました!」と
少年がぺラップに伝えると「来なさい」とギルドの中へ
入れてくれた

ギルドの中は思ったよりも広く少年は周りをきょろきょろ…

ペラップが立ち止り「ここだ、入りなさい」と言った
少年は一歩一歩と中へ足を踏み入れた
案内された場所は…

「やぁ!君がこのギルドに入りたいと来た子だね!」
ギルドの親方であるプクリンの部屋だった
「探検隊になりたいんだよね?すごく嬉しいし歓迎したいけど…
 あいにく今は皆チームがあって君と組める子がいないんだよね」
プクリン親方が悩み始めると少年は口を開いた
「急いで探検隊にならなくても僕は大丈夫です
 他の子がくるまで僕は待ちます、ここで雑用でいいので
 働かせていただけませんか?」
くすっと親方が笑うと…
「いい心がけだね!まぁ君みたいになりたいって子が
 他にも来るかはわからないけどここで働きたいなら構わないよ
 他の子が来たら君と組めるようにしておくね」
「ありがとうございます!」少年は頭を下げ喜んだ
「そうだ、まだ名前聞いてなかったね!僕はこのギルドの
 親方である“リンカ”だよ!よろしく」
「あ、僕は“ほたる”て言います!
こちらこそよろしくお願いします!」
「そこにいるのが“ノト”だよ、わからないことがあったら
 遠慮なく聞いていいからね!」
「よろしく、君の部屋へ連れて行くよ。ついてきなさい」
ほたるは親方の部屋を後にして自分の部屋になる場所へと
案内された


「ここが今日から君の部屋だ。一人だと広いかもしれないが
 だからといって散らかさないように!」
「はい!」
そういってノトは去って行った…
「(今日からここが僕の部屋…!探検隊にはまだなれないけど
ここでしっかり働いていつか夢を叶えるぞ!)」
そんなことを思いながら部屋の整頓を始めた時だった…
ほたるはどこからか視線を感じた…
「(なんだろ…)」
恐る恐る振り返るとチリーン・ヘイガニ・キマワリ・ビッパが
ほたるの方を見ていた
「きゃぁぁ気づかれましたわ!」
「へいへい!お前が目立つからだろ!」
「静かに!本当にばれちゃうよ〜!」
「そうでゲスよ!!!」
すでにばれているのにいい争いが始まっていた
「あのぅ…」ほたるが近づくとものすごく驚かれた
「こ、こんにちは!貴方が今日からここに来た新人さん?」
「そうです…えっと…」
「あ、私はチリーンの“リン”と申します」
「自分はビッパの“ビット”といいますでゲス」
「ヘイヘイ!俺はヘイガニの“ヘイタ”だぜ!」
「私はキマワリの“ヨウコ”ですわ」
「僕は“ほたる”て言います、よろしく」
お互いに挨拶をして再び話し出した
「ほたるさんのペアはどちらにいらっしゃいますの?」
ヨウコが周りをきょろきょろと見渡した…
「えっと…まだいないんだよね…」
「ヘイヘイ!じゃあ探検できないじゃないか!」
「そうでゲスよ…ほたるさんはどうするんでゲスか?」
ビットに聞かれた…
「他の子が申し込みにくるまでチームは組めないけど
 ここで働かせてもらえるからそれでいいかなって!」
「でも…探検に行きたいよね…最近探検隊になりたいって
 人も減っちゃったし…」
リンがちょっと落ち込むように話をするとほたるは
「それでも僕はここに居させてもらえるだけで嬉しいよ
 だって探検隊の人達を近くで見れるんだもん!」
と笑顔で言った
それをみた他の皆は少し元気をもらった気がした
「ほたるさんは前向きなんですね!」
「自分はほたるさんみたいな人になりたいでゲス!」
「ほたるならいつか誰かと探検できるぜ!ヘイヘイ!」
「私も基本的にはここで働いてる身だから仕事のことは
 私に聞いてね!アドバイスくらいはできるから」
皆からの言葉を聞いてほたるは嬉しく思えた
「うん!いつか皆とも一緒にどこかにいけたらいいね!」

時間があっという間に過ぎ…夜を迎えた…
「はぁ〜…(覚えること沢山あるけど…頑張らなきゃな…
あの探検隊のように僕はなりたいから…絶対…あきらめない…
でもあの探検隊はどこの探検隊なんだろう…名前も…
覚えてないや…でも…いつかまた会えるよね…)」
ベッドの上で考えながらほたるはゆっくりと瞼を閉じ眠り始めた

















********

「また…戻ってきてしまった…どうして…俺は…
 いや…必要なものだけ手に入れたらさっさとこの街を
 出よう…俺は強くならなきゃいけないのだから…」
黒いフードをかぶった少年が夜空に輝く月を見つめながら
青い宝石を握り呟いた…

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2016.7.15  11:18:32    公開
2016.7.15  11:22:51    修正


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