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ひとりぼっちのグレイシア

著編者 : せせらぎ

【new】あとがき

著 : せせらぎ

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こんにちは。
小説が完結してからだいぶ経ちますが、今更ながらあとがきを。

私はタイに住んでいる日本人で、周りのタイ人とはほとんど言葉が通じません。
だから、普段付き合いがあるのは両親二人だけ。
そんな状態が長く続いていました。

外に一人でいるときは、誰とも言葉が通じない。
これはかなり心細いもので、私はときどき深い孤独感に襲われたものです。

だから、この小説に登場するミントは、だいたい私そのものです。
(ミントは両親とも離れていたので、更に孤独を極めていますが^^;)

ちなみに、幼い頃から私が大好きだったのはミュウで、本当はそちらを主人公にしたかったのですが、ちょっと主人公にするには強すぎる気がしたので、ラスボスになってもらいました(笑)
とはいえ、ミュウも私自身であり、第二の主人公と言っていいと思います。
ミントが表の主人公であるのに対し、ミュウは裏の主人公です。

「こんなつらい思いをするのはもう嫌だ。こんな世界、なくなってしまえばいいのに…」
ミュウにはそんな思いを持たせました。
一方のミント(そしてバニラ)には、
「生きるのはつらいことだ。でも、つらい思いをした分だけ、これからの人生は楽しくなる。希望を持って生きよう」
そんな思いを持たせました。
自分の中の2つの葛藤を、小説の中で戦わせてみたわけです。

***

幸か、不幸か……この小説を発表し、ネットの世界で活動を続けるにつれ、私はたくさんの方々と交流するようになり、もはやあの孤独感は、記憶の片隅にしか残っていません。
もう私には、この小説は書けないでしょう。

とはいえ、この小説は私の人生の転換期を象徴するものであり、これからも大切にしていきたいです。この小説の前日譚となる小説も、現在連載中です。

***

そんな感じで私は今までの人生の大半を、ほとんど他の方と交流することなく過ごしてきたので、もしかするとコミュニケーション能力に問題があるかもしれません。特に、好きな作家様には執拗につきまとってしまっている感も…何か問題がありましたらすぐに修正しますのでどうぞ気軽におっしゃってください。

***

次話以降は、ストーリー欄にも書きました通り、夕暮本舗様から頂いたお誕生日小説です。一つ目から順に2019年(20歳)、2020年(21歳)に頂いた作品です。20歳の誕生日を迎えた時に頂いた夕暮本舗様からのお誕生日小説は本当に嬉しかったです。なんだか自分の今までの人生がすべて肯定されたような気分でした。ゆーちゃん、本当に本当にありがとう。私の拙い文章力ではこの感謝の気持ちは書ききれません。

こんな美しい小説の世界を、私はこれからも愛し続けます。

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2021.4.4  18:08:29    公開
2021.4.4  18:17:18    修正


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