ポケモンノベル

ポケモンノベル >> 小説を読む

dummy

メタグロス 海の魔物と鋼の覚醒

決戦前夜

著 :  スーパーミラクルゼリーさん

ご覧になるには、最新版の「Adobe Flash Player」が必要です。 また、JavaScriptを有効にしてください。

これは、メタグロスくんたちが地上に帰還する少し前のお話・・・。
午前7時

海の魔物は依然として暴れ回っていた。生きとし生けるものは全て息絶え、建物もほとんどが倒壊した。海の魔物は瞬く間に自然災害級の破壊をしていた。
「もう暴れるな!これ以上、この街を荒らすな!」
デオキシスたちはこの現状を止めるべく、メタグロス君たちなしで戦って、海の魔物を食い止める。これがデオキシスたちの出した、最善策だった。
「もう、好きにはさせない!行くよ!」
各々飛び出して、いろんな方向から技を撃つ。一つ一つの威力は小さいけれど、重なることで、海の魔物も少しうるさそうだ。それでいても、海の魔物は気にせずに破壊を続けている。
「もっともっと、技を撃って!少しでも気を紛らわせるんだ!」
近接、遠隔、連射、多種多様な技が織りなす攻撃は、今まで出会った強大な敵さえも打ち砕蹴るような威力だ。だが、海の魔物はそれらとは次元が違った。そんな海の魔物でさえも、初めて体勢をほんのわずかに崩したようだ。いよいよ本格的な戦闘が始まろうとしていた。
「うるさい奴らだ。消し去ってやろう。」
海の魔物が初めて言葉を話した。デオキシスのことを認めた・・・?のだろう。
そう、静かに言い放った海の魔物の手には、海水を手に溜めて、とんでもない技をうとうとしていた。
「みんな!相手の攻撃ターンだよ!避けて!」
海の魔物は、手に溜めた海水の力を巨大な弾にしてとんでもない速度で投げつけた。
デオキシスは空を飛び、赤いギャラドスは海に潜って避けて、軽い身のこなしを持つ三男は、狙われていたのに、あっさりと交わした。
だが、長男次男はどうだろう。タッグ技の準備で反応が遅れ、直撃こそ免れたが、建物に着弾した時の爆風に巻き込まれて倒されてしまった。気絶していて再起は難しい。
「まだ、まだきそうだよ!」
デオキシスがそう言ったが、遅かった。海の魔物の手に溜められた水が光を超える速度で放たれた。海に逃げ込んだ赤いギャラドスだったが、海を割る勢いで放たれた弾丸は海水では止められなかった。海の中から閃光がほとばしった。
(メタグロス君視点)
「なんか光った?」
(デオキシスたちの視点)
「ヤバいんじゃない?」
「いや、戦況は良くないけどまだ全然勝機はあるよ。」
「・・・デオキシス。」
「何?」
「デオキシスは、メタグロスの最初の友達だよね。」
「うん。多分ね。」
「だから、この決戦中にデオキシスにはやられてほしくない。それで、メタグロスが来た時に協力して倒して欲しい。それが、僕からのお願いだ。きっとメタグロスもそう思っているよ。それに、メタグロスにとって最高の相棒はデオキシスだとおもう。だから、この決戦中は隠れていて。みんなのこと、頼んだよ。」
「え?いやだよ。三男だけ置いて逃げるなんて。」
「大丈夫。僕を信じて。」
「・・・わかった。みんなは任せて。」
デオキシスは、目に涙を溜めて建物の裏に隠れた。
「いや、待てよ・・・。建物も破壊するんだから、遠くに逃げないと!みんなも置いていけn・・・。」
その時だった。建物が大きく倒壊して、デオキシスは海岸への道を閉ざされた。
「みんな・・・。大丈夫かな・・・。」

一方その頃三男・・・
「いよいよ僕だけか・・・。少しでも時間を稼げれば・・・。」
海の魔物は、三男を敵とさえみなさず、破壊を続けた。
「舐めるなよ。100シャインウォーター!」
三男のとっておきをぶつけた。流石の海の魔物も体勢を崩した。
「・・・なかなか鬱陶しいな。」
海の魔物は静かに語った。その直後に、周りに水の玉を生みだした。その水が、6本のレーザーを放った。
三男は次々と交わした。よけながらも技を放って、メタグロス君とデオキシス、ハチコウに繋ごうとしていたのだ。
「僕が最後の砦だ。少しでもいいから抗ってやる!」
三男は、本気を出した。そして、デオキシスたちの中では最も強い力を得た。「ケツイ」の力だろう。手に持った水の刀から放たれる斬撃は、とてつもない威力だった。
「グオオ、こいつ・・・!」
海の魔物が本気を出したようだ。
「長男、次男の応援を力に変える!1000連蓮華斬り!」
本気を出した三男の力はデオキシスたちの協調性を軽く上回った。
だが、海の魔物には届かなかった。力を使い果たした三男は倒れ伏した。
デオキシスたちは結果から見れば敗れたが、この一戦によってメタグロス君たちの戦いやすさが大きく変わっただろう。


次回へ続く

⇒ 書き表示にする

2023.12.13  17:30:12    公開
2023.12.13  19:25:41    修正


■  コメント (0)

コメントは、まだありません。

コメントの投稿

コメントは投稿後もご自分での削除が可能ですが、この設定は変更になる可能性がありますので、予めご了承下さい。

※ 「プレイ!ポケモンポイント!」のユーザーは、必ずログインをしてから投稿して下さい。

名前(HN)を 半角1文字以上16文字以下 で入力して下さい。

パスワードを 半角4文字以上8文字以下の半角英数字 で入力して下さい。

メッセージを 半角1文字以上1000文字以下 で入力して下さい。

作者または管理者が、不適切と判断したコメントは、予告なしに削除されることがあります。

上記の入力に間違いがなければ、確認画面へ移動します。


<< 前へ戻るもくじに戻る 次へ進む >>