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午前5時


深い海の底でメタグロスくん達は輝く何かを求めて探索していた。全てはサメハダーの言葉を信じて。思い返せば長かった。遺跡の人がくれたお弁当をお腹が空いていそうだったヨワシの群れにあげてお腹がぐーぐー鳴りっぱなしだったり、気づいたらハチコウが消えてて海底で眠ってたり、お昼寝の最中にホエルオーの群れに当たって流されたりした。それでも、サメハダーの言葉の通りのところについた。確かに海底に亀裂の入った場所だ。そこで、ハチコウが突然、
「わんわんわんわん！」
突然わめき出した。下を見れば、裂け目から輝きを放っている紫色の石があった。その石が、パッと割れて、裂け目を作った。メタグロス君は今は関係ないでしょと思い、その裂け目を無視した。
メタグロス君達は、どんどんと亀裂の中に進んでいった。すると、上の方から、紫色の輝きがメタグロス君達を覆った・・・。


？？？


「う、うーん」
メタグロス君達は目を覚ました。
「あれ、ここは一体？」
「クゥーン」
あたりには、あの海底の亀裂や裂け目もない。それどころか、海ですらない。
「また異世界転生？」
でも、異世界とはまるで違った。あたりには何もなく、ただただ白い。呆然としていると、ハチコウが、
「ワン！」
と、吠えた。ハチコウのそばによると、謎の銀色の石があった。それに触れてみると、すごく勇気が湧いてきて、それどころか力も湧いてきた。
「こ、これは？」
不思議に思っていたら、青く、銀色に輝く光が、メタグロス君とハチコウを取り囲った・・・。



午前5時

「はっ！」
メタグロス君達は目を覚ました。確かにそこは海底だった。
「今のは・・・夢？」
そう思ったが、違うようだ。なぜなら、メタグロス君とハチコウは・・・けたたましい輝きをまとい、
覚醒していた。
「こ、これが覚醒した鋼の力？」


次回へ続く