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メタグロス 海の魔物と鋼の覚醒
終わりの始まり
著 : スーパーミラクルゼリーさん
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深夜1時メタグロス君達の店
店主ハピナスの死から三日後、少しずつだが、お店の復興も進んでいた。ただ、シードラ三兄弟の三男はずっとお店の前の瓦礫に座って空の星を切なそうに見つめていた。メタグロス君は声をかけようとしたが、長男と次男が止めた。2人には、三男が人の心がわかる優しい、頼れる三男だってことを。三男の星を見つめる瞳から一粒の涙が溢れる・・・
ポチャン
ここは海底のとある研究室。学者達が立ち並んでいた。そこにはオー◯ド博士の姿もあった。
「海の様子はどうだ?」
「はい、異常ありません。」
「そうか。」
その時だった。前の画面に「WARNING」の文字が警報音と共に表示された。
「巨大な生体反応を感知!」
「な、なんだって!?」
「もうすぐ衝突します!」
逃げ場のない海底。
「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
虚しい断末魔の声が、漆黒の海底に響いていた。
深夜2時メタグロス君達の店
「うわぁぁ!」
次男が叫んだ。
「どうした?」
メタグロス君が駆けつけると、下の方に、カマキリが威嚇していた。
「なんだい、カマキリかよー。脅かすなよー。」
「あはははは、ごめんごめん。びっくりして。」
深夜とは思えない平和な会話をしていた。
「うわぁぁぁ!」
今度はデオキシスが叫んだ。
「もう、デオキシスったら!脅しはもう効かないよ?」
「い、いや違う。異世界から脱出した時に、記念にとっておいた石が、光ってる!」
「「「「「え?」」」」」
突然の出来事にぼーっとしていると青い紋章の描かれた石は、店を飛び出して海の方向へ向かって行った。
「お、おい!どこ行くんだ!」
訳もわからず飛び出した石につられるようにして、メタグロス君達も飛び出して行った。
深夜3時 海岸
しばらく走って、海岸まで来た石は、海に飛び込んだ。輝きはそのままに。
「一体なんだったんだ・・・」
「まぁ、いいんじゃない?少し思い出の石だったけど。」
「う、うん。」
メタグロス君達が立ち去ろうとすると、
「グギャアアアアアアアアアアア!!!!」
という、鼓膜を引きちぎるような咆哮が聞こえてきた。
メタグロス君達がサッと振り返ると、海から光る何かが上昇してきた。原始の力を感じる。少しずつ、形がはっきりとしてきた。ただのポケモンではない。伝説級のポケモンだ。
「メタグロス、あいつは?」
「わからない。ただ、あいつはただものじゃない。」
「海の魔物だ。」
次回へ続く!
2023.10.9 21:54:52 公開
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