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物語の先〜探し物〜
第六希望 己の孤独さ
著 : 窮爽
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「へ〜、そうなんだ。色々と大変そうだね?」
「んー、ま、イコールついてくるなら危険も承知って事で」
夕食―
大きな食堂で人々が夕食求めて集まる。
紅兎と柊は旅に就いて話していた。
「問題ないよ。別に」
「そっか!んじゃ、よろしくな!」
柊は微笑んで言った。紅兎は笑顔で言う。
…暇。
僕は特に食べる必要もないのでただその場に居るだけだった。
しかも、柊が居ることで僕は紅兎と話すタイミングがつかめない。…柊から見れば『誰と話してんだ?』…的な感じでしょうしねぇ。
「あ、それとな…この旅は俺達だけじゃないのだ☆」
「?」
紅兎はふっふっふと笑って言う。柊が首をかしげていた。
…こいつ、本気で呪ってやろうか。生まれ変わって馬鹿を直せ。
「実は…な…」
「……」
紅兎は只ならぬ気配を感じたのか、ぶるっと寒気がしたようでこちらを見た。
僕はニッコリ笑っている。
「?どうしたの?」
「あ、いや!何でもない!さっきのは忘れてくれ!」
柊に尋ねられ、紅兎は慌てて言う。
…さて…どうせ暇ですし…散歩でもしてきましょうかねぇ…
僕はその場から離れ、甲板の方へと向かった。
「…無駄に疲れた…」
僕は海の遠くの方を見てため息交じりで呟く。
…何だか面倒な奴と絡んでしまいましたねぇ…
「…今日は満月ですか…」
ふと空を見上げる。今日は立派な満月だった。
…はぁ…
「とっとと、上に逝きたいものですがねぇ」
そうボソリと呟く。
…自分が何をしたいのかが分かればいいんですけどねぇ…
「…孤独ですしねぇ…」
幽霊は誰にもばれずにこっそり静かに過ごす事が出来る。
…だけど、その半面…
誰にも気づかれずに孤独に居なければいならいのだ。
「…五月蝿い奴が増えたからでしょうかねぇ…」
僕は今日で会った奴等を思い出す。
別に当初は気にしていなかったが、今日になって少し寂しい。
「…戻りましょうか…」
僕は甲板を出て、部屋に戻る。
部屋にはとっくに2人が戻ってきていた。
紅兎と目が合う。紅兎は口を開こうとしたが、僕は静かにしてろとしぐさで示す。
「明日にはイッシュのヒウンシティに着く予定だよ」
「お、おう。そうだな。んじゃ、今日は寝るか」
紅兎の言葉に柊は頷く。
2人は電気を消して布団に入る。
柊はすぐに寝てしまった。紅兎はそれを確認すると起き上る。
「あのさー、何で内緒なんだ?別に言ったっていいじゃん」
「貴方は馬鹿ですか。仮に言ったとして、相手は僕が見えていない訳だから『へ?どこ?お前馬鹿じゃねーの?』的な事言われますよ?簡単に信じる事は無いと思いますが?」
「え?居るぞ?空奈。空奈とは部屋に戻る途中ですれ違ったんだけどさ、『俺、見えないものが見えるんだ☆』って言ったら『嘘!?』ってマジで驚いてたしな」
紅兎は笑いながら言った。…そういう人、少ないですからねぇ?
僕は呆れてため息をつく。
「それにさ、会話少なくなんじゃん。言っといたら理解してもらえるしさ!」
「……余計なお世話ですよ」
紅兎の言葉に僕は背を向けて呟いた。
…御人好しは嫌いなんですよ。
「あ、照れた?お前ってツンデレ?」
「…五月蝿いですよ。ヤンデレ」
紅兎がニヤニヤしながら言って来たので僕は表情を変えずに言い返した。
紅兎は『何!?』と抗議している。
「んまー…良いけどさー…いつでも話すぞ?」
「だから余計なお世話だと言ってるでしょうが。しつこいですよ。僕はしつこい人と御人好しと優しい人は嫌いなんですよ」
僕はそう言って細い目で紅兎を見る。
…優しくされるのは嫌いだ。世話になるのも嫌い。恩が嫌いだ。
…別に、僕は優しくされる様な人間ではないですからね。
「素直じゃねぇなー。…んじゃ、俺寝るわ。お休みー」
紅兎はそう言って布団にもぐりこみ、寝息を立てた。
…ったく、こんな人が殺し屋やってるなんて意味が分からないですけどねぇ…
僕は紅兎を見る。…皆さんはお元気にしているでしょうかねぇ…
ふと思い出した人達。自分を受け入れてくれた人達。
僕はそこから黙り込む。
部屋にはただ、時計の針の音が鳴り響くだけだった―
2011.7.15 22:46:23 公開
■ コメント (2)
※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。
11.7.16 13:15 - 窮爽 (monoraru) |
こんにちは〜! 柊だァァァァァ!!!マジでありがとうございますw何だか嬉しすぎて興奮気味w((落ち着こう そっか・・・紅兎しかルイの事、見えないんですね〜・・・ エーフィ「千里眼できっと見える!!((キリッ/虫眼鏡もち」 イーブイ「えーっと・・・エーフィ?いつから千里眼と虫眼鏡にはまったのかな?^^;」 作者の私も知らないぞ・・・((で? 孤独。確かに怖いですよね。そういえば小学生の頃に『肝試し』とか言って、皆で夜中に学校へ行ったんですよwそれで学校に入ろうとしたら変な声が聞こえて、皆私を置いて逃げていったっていう事件が(笑)で、その後3階の窓をたまたま見たらs((以下省略 何だか話がそれてしまったw ツンデレとヤンデレwww 未威也「そしてクーデレ。3人が集まったら『デレデレレンジャー!!』とか言って・・・そしたら面白いかも?^^」 いや、それ色々駄目だろ; それでは、続き頑張ってください!!! 11.7.16 12:58 - papiko (papiko) |
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柊君ですよ!^^
紅兎「結構良い奴だぜ?」
仲よさげにしやがって^^
エーフィwwwはまってるの?ww
紅兎「あ、もしかしたら見えるかもな!」
ルイ「…馬鹿ですねぇ」
お前等の会話ってなりたってるのか?(汗
あー、私もありました^^というか逆の立場だったんですが;
幼稚園のころにやったのが最期でしたね…で、友達と2人で歩いてたらシーツを被ったお化け役の先生が出てきて、私、友達置いて逃げました(汗 で、植木鉢に引っかかって、植木鉢ごとこけてしまったという^^;
未威也wwwそれいいかもww一回、企画で集めてみようw(蹴られ
紅兎「ねぇねぇねぇねぇ!!ねぇよ!!」
すげぇ必死だなおい(汗
コメありがとうございました!それでは!