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物語の先〜探し物〜

著編者 : 窮爽

第四希望 物音から始まる

著 : 窮爽

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「テメーってさ、何でそんな紅茶好きな訳?俺、ジュース派なんだけど」
「香りも香ばしいですし、後味もいいでしょう?ジュースは何故か後味が悪く感じるんですよねぇ」

僕は紅兎が持って来た紅茶を口にして言った。

「え?いーじゃん、ジュース。その日の楽しみってかさ」
「僕は嫌いなんですねぇ。ウサちゃん?」
「だーかーら!!俺はウサちゃんじゃないっての!!」

紅兎はガタッと椅子を倒しながらも立ち上がって否定した。
すると、廊下から「ヒャッ!?」と驚いたような声が聞こえた。
紅兎は首をかしげて扉を開けた。そこには黒髪で制服を着た小柄な少女がいた。

「どうした?」
「あ…いえ…少し驚いてしまっただけですから…」
「あーあー。さっきの椅子の音ですよ?ウサちゃん?」

紅兎は首をかしげて尋ねる。処女は弱弱しく答えた。
僕が紅茶を啜りながら言うと、紅兎はこちらをギロリと睨んでまた少女の方へと戻す。

「悪ぃな!あ、俺は紅兎!よろしく!」
「えっと、空奈(クゥナ)です」

紅兎と少女は自己紹介を進める。僕はそれをただ紅茶を満喫しながら見ていた。

「制服って事はどっかの学生?」
「あ、はい…宿泊学習の帰りで…」

空奈は手に持っているノートに目をやりながら言った。
ふーん…宿泊学習で…確かに、そういう時期ですねぇ…

「今って自由行動なのか?」
「あ、はい…」
「今、紅茶あるけど飲んでいくか?驚かしたお詫び!」
「え、いえ…あたしが勝手に驚いただけですし…」

空奈は遠慮気味でいうが、紅兎の押しに負け、紅茶の入ったティーカップを受け取り、口にした。
…何勝手に渡してんですかねぇ…
僕は呆れてため息をつく。仕返しのつもりだろうか…まぁ、別に構わないのだが。
空奈は飲み終えると、ティーカップを紅兎に渡し、頭をぺこりと下げた。

「あ、ありがとうございました…」
「あ、それ毒入り♪」
「えっ!?」
「ジョーダンジョーダン♪大ジョーブ。美味しい紅茶だから!」

驚く空奈に紅兎は笑いながら言った。
空奈はホッとしたように息を吐く。

「んじゃ、また会おう時が会ったらよろしくな!」
「はい…紅兎さん、紅茶ありがとうございました…」

空奈はまたぺこりと頭を下げると、そのまま歩いて行った。
紅兎はこちらを見てニコニコする。

「紅茶おいしそうに飲んでたなぁ♪」
「あぁ、そうですねぇ。僕と気が合いそうで嬉しかったですよ?ウサリン?」
「ウサリンだぁ?!テメー!!勝手に人の名前で遊ぶんじゃねぇ!!イルカが!」

僕は少し皮肉で言葉を吐く。紅兎はキレて怒鳴った。
その時、こんな声が聞こえてきた。

「なぁ、あいつは何処に居るのかわかんねぇのか?」
「この船に居る事は分かってるけど…探せば問題ないわ」

その声に紅兎は静かに部屋へと入った。僕も部屋へと続いて入る。

「しつけー奴等だなぁ。この天才的な俺に勝てるとでも思ってんのかねぇ?」
「それ、ナルシって言うんですがねぇ」

笑みをこぼす紅兎に僕はそう言った。紅兎は『それは無い』と首を横に振る。

「んまー、見つからねーようにしねぇとな。見つかっちまったら色々と面倒だしな」

紅兎はそう言って机に置いてあるサイコソーダをごくりと飲む。
…それにしては気楽ですけどねぇ?
僕は密かにそう感じる。
2人の足音が僕等の部屋の前を通り過ぎて行った―

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2011.7.15  14:24:06    公開
2011.7.15  14:27:32    修正


■  コメント (4)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

そよかぜさんへ
早速使わせて頂きました!!><
私も紅茶派なんですよね^^;
ボソッってwww
ルイ「水好きが多いですねぇ」
紅兎「ジュースだよな!!美味しいし!!盛り上がるし!!」
お前等、くだらん事で言い争うな(汗
ウサリン、確かにその2つよりはマシww
紅兎「ウサリンもまずいっての!!助けてくれよ!?もっく『だから言うなって!』風鈴
紅兎「しかもナルシじゃねぇよ!」
ルイ「現実を受け止めたらどうなんですかねぇ?」
お前の言い方シリアスだな(汗
コメありがとうございました!それでは!

11.7.15  17:05  -  窮爽  (monoraru)

くぅなwwww!!!
ディア「おいおい、何テンションあがってんだ?」
すみません……(気を取り直して)こんにちは!
さっそく使ってくださってうれしいです^^
にしても、ジュース派、紅茶派なんて……わたしは紅茶の方が好きですけどねw
碼軌「僕は、お水が好きなんですけど……ね」((ボソッ
那玖「ちょっと!?ボソっとつぶやかないでッ?!わたしはジュースかなぁ」
それにしても……ウサリン……
鈍「ウサリンも、ウサピョンもらびちゃんとかって言われないだけ良いかもよ?」
何怖いことをw
木蘭「哀れ……だな助けたいが……もっくんってなぁ」
暗くなるな?!ってかナルシって^^;
それではノシ

11.7.15  16:50  -  harumi  (34sykm)

ユランさんへ
ジュースVS紅茶www的なww
ルイ「確かに見てる方が一番楽しいですよねぇ。…水ww確かにそうですねぇww」
紅兎「割り込んでくるなよ!?」
お前等何気に誘ってんじゃねぇぞ(汗
空奈!そよかぜさんの考えてくださったキャラなんですよ^^
ちょwwイーブイww
ルイ「そうそう。まだ若いんですしねぇ」
紅兎「そそ!そのドサイドンに比べたらまだ若いt『お前失礼だぞ!?』風鈴
コメありがとうございました!それでは!

11.7.15  16:11  -  窮爽  (monoraru)

こんにちは〜!
ジュース側と紅茶側がwww
ニーナ「こういうのは見ている側が、一番面白いんですよねぇ〜><、ちなみに私は水なんですよぉ、基本♪」
オド「たぶん、もしニーナが紅茶側とジュース側の中に割り込んでいったら、すぐ負けそうな気が・・・」
ニーナ「何か言いましたかぁ?オドっ!(^三^)やはり全ては水から構成されていて・・・」
ニーナ、君はいつから水が好きになったんだ((涙目
おぉ!!空奈登場ですね^^なんだろう、こう、天然的なところがあって可愛い///
イーブイ「いいなぁ。か弱い乙女って感じで〜学生で〜・・・((グスン」
いや、イーブイもまだ若いでしょ!?ドサイドンと比べたら((規制
それでは、続き頑張ってください!!!

11.7.15  16:07  -  papiko  (papiko)

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