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物語の先〜探し物〜

著編者 : 窮爽

第十七希望 その手を取って

著 : 窮爽

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「…という訳さ。……縟派、君だってそうじゃないか」
「…………そうだよ。……だけど、復讐のために……友達が傷つくのなら………僕は君の敵として立ちはだかるよ」

彪の呼びかけに答えず、縟派は右手で懐のモンスターボールを取り出しながら言った。
藾や夏厭も同じくモンスターボールを手に持つ。

「…そんなの、弱い奴の考える事さ。…そんなんだからいつまでたっても自分の理想にはたどり着けな『そうか?』」

突然、彪の言葉を遮り、紅兎はムクリと起き上り、前に出る。
それに三人は振り向いた。

「確かに、遠回りにゃなるな。…だけどさ、理想は皆でたどり着いた方がいいじゃねぇか。1人だけってのも何か寂しいだろ。ホラ、ピクニックで山登りしたけど1人だけでーす☆…みたいになるじゃん。そうじゃなくて、皆で手を取り合えば早い話だろ。どんなに遠回りになってもな。…ポケモンと人間も一緒さ。ムカついたから殺る!…じゃなくてさ、もっとお互いの事を知れば理解しあえると思うぜ?そしたら、すん…………っげー!!!楽しい世界になるとこの紅兎は思うね!」

紅兎は両手いっぱい広げ、ニッと笑って言った。
…たまにはいい事言いますねぇ?
と、紅兎は僕の方を見てニッと笑って見せた。僕はフッと微笑み返す。

「……ふーん。……君さ十人十色って言葉知ってるかなぁ?…誰しもが同じ考えじゃないよ!」

彪はそう叫び、銃を取り出して紅兎に向けた。
まずい!と思った時には時遅し。
彪は引き金を引いてしまった。…だけど。

カラン…

「…え?」

突然、弾が紅兎の目の前で止まった。そして、そのまま下に落ちる。
それに彪は間抜けな声を出す。

バチッ!

「っ!」

続いて彪の銃を持った手に電撃の走ったような音が聞こえた。
それに彪は思わず手を引っ込め、銃を地面に落とした。
それを見逃す紅兎ではなかった。紅兎はすかさず彪に近づき、首を殴った。
彪はその場で気絶した。…さすが殺し屋。気楽でも一応は一人前なのだ。
…だけど、今のは?

「久々に私の見せどころだったな」
「いやいや、そう言う事言ったら台無しだし」

そんな気の抜けるような会話が聞こえてくる。
振り返るとそこにはフーディンとすみれさんが居た。
恐らく、弾はフーディンのサイコキネシスで止め、彪の手に来た静電気の様なものはサイコキネシスをほんの数秒放って起こしたものだろう。…これはかなりの高度テクニックだ。

「フキヨセシティに立ち寄ったら街の人に『銃声が聞こえた!』って訊いて来てみたんですけど…」
「nice timing!(ナイスタイミング!)」

藾は英語でそう言う。

「…紅兎」
「あ?」
「…………ごめん」
「…俺こそごめんな」

縟派が謝り、紅兎も謝る。すると、縟派は紅兎の耳元で僕に目をやりながらこう囁いた。

「……今度は紅兎から謝る番だよ」
「……あ」

紅兎はハッとして僕を見た。僕はニッコリしている。

「……どーせ、また感情的になったんでしょ」
「そ、そんな訳……あるな」
「…ま、今は出来ないから後ででも謝れば?」

縟派は他の人たちを見ながら言った。紅兎は苦笑いしている。
その後、すみれさんと夏厭さん、縟派に彪は警察署へと向かった。で、後から警察がたくさん来てネジ山に残ってる奴等を逮捕した。
藾は…何処か知らないけどどこかへ。
僕等はフキヨセのポケセンの部屋。

「あー…そのー……悪かった!」
「許してほしければ紅茶を一万年分用意しなさい」
「お前そんなに生きれねぇだろ!」
「残念。僕はとっくに死んでますよ?」

…とまぁ、一応は仲直り……これって仲直りって言うんですかねぇ…

「…俺、一回実家のあるホウエン戻るわ。…親孝行しなきゃだしな。明日行く。…飛行機でな☆」
「それはそれは良いですねぇ?そのまま雷にぶち当たって死んでしまえ☆」
「何でだよ!?」

紅兎は慌てた様子で言う。…これでお相子様という事でねぇ?
…あ、そうだ。

「貴方が持っている紅茶、全てあげますからねぇ?」
「え゛。マジで?何で?お前が持たねぇの?」
「…気まぐれですよ。気まぐれ。…あ、ちなみにそれ全て賞味期限が切れてますから♪」
「おい!?」
「冗談ですよ」

僕は嘲笑うかのようにしていった。紅兎は『お前はやっぱりツンデレか』…と余計な事を言って来た。
…違うって言うのに。
翌日、紅兎は『お前も頑張れよ!』…といい、ホウエンに旅立った。
…言われなくても分かってますからねぇ?
…すると、フーディンとゲンガーがやってきた。テレポートでどこかに送ってくれるらしい。
…フーディンは僕が見えないが。
僕は故郷のティランス地方のキリテスシティを希望した。…嫌だけど、何か分かるかもしれないから…
フーディン達に送ってもらい、二匹は帰って行った。
…相変わらずの雪の多さだ。
あたりはまるで銀世界だった―

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2011.7.19  17:18:00    公開


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
いきなりの完結ですよ(汗
頼もしいですかね^^
紅兎「ってか、オドwww寝るなwww」
ルイ「夜更かししましたねぇ?」
こんな事で講義するな(汗
ちょwww未威也www
縟派「…紅兎ってそんなに好かれてたっけ?」
紅兎「まぁな!」
自慢するな(汗
まさかの登場ですよ^^;
フーディン「私の久々の修羅場だな」
すみれ「確かに。パシリとして有名だt「辞めろ?!」風鈴
マジで笑いましたかww嬉しいですよwwというかイーブイww
紅兎「お前の冗談心臓に悪いんだよ!」
ルイ「そうですかねぇ?単にあなたの心臓が弱いだけでは?^^
イーブイさん、気のせいだと僕は願っています(ニッコリ:
脅しだろ。お前(汗
こめありがとうございました!それでは!

11.7.19  18:39  -  窮爽  (monoraru)

こんにちは〜!完結していたので、(ヌォ!?)と驚きましたwそれでは読みますね・・・

紅兎・・・なんだか凄い明るくて頼もしいっていうか・・・
オド「お互い理解しあう・・・理想・・・・・・グゥ・・・ズズズ」
ルリ「お〜いオド、起きてるか?」
オド「起きて・・・りそ・・・ズズズ」
どんだけ眠いんだオドは!?
十人十色・・・って引き金を引いたァ!?まずい、まずいぞォォォ((ry
未威也「なんとか間に合うはず!歩孤、今すぐその短刀で銃壊して紅兎助けろヨ!!」
歩孤「いや、・・・・そんな急に・・・言われても・・・」
落ち着け未威也;
すみれェェェェェェェェェ!!カッコいいィィィィィィ((黙れー
楓「さすが警察ね。反応が素早い・・・」
貝「えー?でも私も結構敏感だよ!例えば10秒でカップラーメン食べたりとか・・・」
ロズレイド「呆れて返す言葉も出ないんだけど」
まぁそういう時はしかと・・・((殴られ
紅茶一万年分www声に出して笑ってしまいましたw
イーブイ「さすがルイさん♪」
サンダース「なんか、ルイの事について書いてる時だけイーブイが出てくるのは気のせいか・・・?」
イーブイ「何か言ったぁ?サンダース♪」
サンダース「い、いや何も・・・」
うわー脅しだー((アイアンテールくらい
それでは、続き読みますね〜ノノ

11.7.19  18:25  -  papiko  (papiko)

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