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物語の先〜探し物〜
第十二希望 悲劇の序章
著 : 窮爽
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昔、俺と縟派は親友…と言っても過言でない程仲が良かった。
小せぇ頃は毎日よく遊んで…お互いの秘密なんかもよくばらし合ってたなぁ…
…でも、縟派には俺に明かして居ない秘密があった。
そうだな…10歳ぐらいの時かな…いつもの遊びの帰り道…別れ際だったな…
「んじゃ!また明日な!!」
「うん………紅兎」
「ん?」
俺はその声に振り返った。そいつの目はどこか寂しげで…悲しそうだった。
「……僕……紅兎に言ってない事があるんだ…」
「ん?何だ?」
縟派は暫く黙りこんで、話した。
「…僕…化けものなんだ…」
「…は?」
その訳の分からない言葉に俺は間抜けな声を出した。
話によると不意に未来が見えてしまうらしい。例えば、あの子は事故にあう…とか、この後転ぶ…とかそういう感じだと。
縟派は周りの奴等から虐められてたんだよなぁ…縟派の言う事があまりにも当たるから『化け物!』『近づくなよ!』…とか言われたり、後、仲間外れとか…足を引っ掛けられたり、水ぶっ掛けられたり…
俺は縟派に声かけて、友達になったんだよな…
あ、悪ぃ。話が逸れちまったな。
「別に化けもんじゃねぇじゃん。お前も俺と同じ人だし、友達に変わりはねぇよ。な?」
「紅兎……ありがとう…」
俺は歯を見せて笑って見せた。縟派は嬉しそうに微笑み、礼を言って来た。
…そして、14歳の時だった。
「おい!縟派!!」
「……紅兎」
ある日の遊びの帰り道、別れたあと…縟派が野生のハーデリアに襲われたと聞いて、俺は病院に駆け付けた。
縟派の左腕はそこには無くて…
話によると、ハーデリアに食いちぎられたそうだ。
「大丈夫か!?って、大丈夫じゃねぇよな…」
「……いや、大丈夫だよ。…だけど、ポケモンが苦手になった…かな?」
俺が暗い表情を見せるなか、縟派はフッと微笑んで言った。
…それから、俺は毎日見舞いに行った。…ある日の帰りだった。
「なぁ…縟派の野郎、左腕なくなったんだろ?」
「あぁ…タダですら化けもんだってのに…より一層化けもんに近づいたんじゃねぇか?」
そんな奴らの声が耳に入った。…縟派の何を知ってるってんだ…
俺は怒りがこみ上げてきて、そいつ等を殴り倒した。殴って…奴等が動けないぐらいまで殴って…
最終的に警察に捕まってさ、半年ぐらいは署に居たかなぁ…
そして、俺は釈放されると早速、縟派の見舞いに行った。
「…何で、殴ったのさ…」
「……だって奴等…」
その時の縟派は怒っていて…俺は言葉を詰まらせた。
「何で僕なんかのために捕まったのさ!化け物って言われて当然じゃないか!!」
「なっ…!?何が当然だ!!悔しくねぇのかよ!!よくそんな事言えんな!!」
俺はそう言い捨て、病室から出た。…それからかな…キレたらすぐ喧嘩する癖ついたの…
それで、両親にも嫌われてさ…病院に行こうとも、気まずくて行けなくてさ…
…どんどん俺の周りから皆が離れて行って…最後には俺一人になっちまった。
17歳の…そんなある日の事だった。
「ねぇねぇ♪」
「あ?誰だお前?」
1人の少年が俺の声を掛けて来た。…それが彪さ。
「君、すぐ人を殺す勢いで殴るんだよね?」
「…それがどうしたんだよ」
「ねぇ、それが許される仕事してみない?」
「は?」
彪は人差し指を立てて行って来た。俺は首をかしげる。…それが殺し屋の始まりさ。
俺は楽になりたいという一心で殺し屋になった。…これは前に言ったよな?
…そしてそこには…
「テメー…!」
「……久しぶりだね」
そこには縟派が居た。何故は言ったか尋ねたけど、縟派は『さぁ?』と答えるだけだった。
俺は彪に尋ねた。…その答えが…
「ん?あー。縟派さ、未来が見えるって話だよね?それって僕的にはすっごく便利な訳♪で、入ってもらったけど…彼はそれだけじゃないと思うよ?」
「は?どういう事だよ?」
「ま、これから先で分かるさ♪」
彪はそう言ってそれから先を教えなかった。縟派は周りの奴等から未来を見る眼と書いて『来眼』と呼ばれるようになった。
…そして23歳―
『ポケモンを殺せ』
…という命令が来た。俺はポケモン大好きでさ…彪に言ったんだ。
「俺はやらねぇぞ?」
「あ、そう。…でも、縟派はやる気満々だよ?人を殺る以上に…ね?」
彪の言葉に俺は『は?』と言った。…が、思い出した。
…ハーデリアに襲われた時からポケモンが苦手―
…ある考えが俺の頭によぎった。
復讐なのか?
ポケモンに襲われた…その復讐なのだろうか?そう俺は勝手に考える。
…だけど、俺はポケモンを襲いたくない。
そい言う事で逃げだして、今さ。
…あの時、俺が殴らなかったら…怒りを抑えて我慢していれば…こんな事にならなかったのかねぇ?
2011.7.17 16:26:35 公開
■ コメント (2)
※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。
11.7.18 00:28 - 窮爽 (monoraru) |
こんばんは〜!今日は1日中、勉強タイムだったような気がします(涙)それでは読みますね・・・ 親友だったんですね。なんだかちょっと意外なような気が・・・? イーブイ「紅兎さんは超フレンドリーだよね^^そういう人って、彼女とかできやすいんだよね〜」 ブースター「あぁ・・・でも、今回は女性が少ないから・・・」 イーブイ「そっか!じゃあ前作の『いつまで話す気だ!?byユラン』 化け物・・・理由が化け物だけとは限りませんが、いじめってなかなか無くならないんですよね〜 慧瑠「こっちにとってはいい迷惑だよホント!!僕なんて1回屋上から落とされて・・・」 それはただ事じゃないな((汗 野生のハーデリアに食いちぎられたァ!!??だ、大丈夫か縟派!?((汗ダラダラ 貝「そっか、だからあの挿絵で・・・」 悲しいっスね・・・((バルの口調パクるなw そりゃあ殴りますよね!? 貝「それから、大怪我している人に向かってそんな事言う人なんか、殴られて当然だよ!!ちょっと警察署へ殴りこみに行ってくる」 ロズレイド「貴方がね」 貝「じょ、冗談だってぇ・・・アハハハ・・・((ズーン」 なんか彪って、凄くライに似てる気がする・・・ それでは、続き読みますね〜ノノ 11.7.18 00:00 - papiko (papiko) |
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私なんか全然勉強してませんよw…塾行きになるかもしれないのに(汗
意外な組み合わせですよ;
紅兎「そうそう!女子が少ないんだよな!だから前作の女子を集めt「終わらねぇだろ!?話がよ!?」風鈴
虐めってなくならないですよね…って慧瑠!?
紅兎「マジか!?よく死ななかったな(汗」
ルイ「危うくあの世で仲良くなりそうでしたねぇ?」
怖い事言うなよ(汗
まさかの理由です;
縟派「…びっくりした」
それだけ!?って、摩瑠ww
正しいことしたはずが警察署行きです(汗
紅兎「まぁ…今となっては仕方ないかなって思ってる。…ってちょww貝ww殴んなよww」
めっちゃ笑ってんじゃねぇか!?
私も『あ、似てる(汗』って思いましたw
彪「そうかなぁ?」
藾「似てる?」
ルイ「性格は似てますが、歳の差が激しすぐるww」
お前、あとで厄払いされるぞ(汗
コメありがとうございました!それでは!