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檻の中の物語
檻の中05
著 : トーカ@浮上停止
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最初は、訳がわからなかった。
「なら…
ボクが君にこの広い世界を見せてあげる!
必ず、そこから出してあげる。
約束、するよー」
こんな事を言うやつは初めてだったから。
まず、俺なんかに興味を示すやつがいなかった。だからこそ、新鮮だった。
所詮俺は目的の為だけに作られたポケモンなのだと、自分でもわかっていた。
そんな俺に、アイツは意味を与えた。
「ねぇ、名前は無いんでしょ?」
「じゃあボクが付けてあげるよ」
正直、馬鹿な奴だと思った。
得体の知れない俺の事を知ろうと、監獄越しに手を伸ばしてきた、アイツの事を。
何故そこまで俺に尽くす?
何故そこまで俺を心配する?
そんな疑問はすぐに晴れた。
『ボク、さ。お姉ちゃん亡くしてからずっそ独りだったんだ。頼れるのはチェリーっていう友達だけで。だから、その、ボクと同じ様に独りの君を、放っておけたくてさ』
コイツも、独りだったのか。
だから、俺をーー
なんとなく知っていた気がする。
時折哀しそうな目をしていることがあったから。
その話を聞いた時からか。
今まで以上に“外に出たい”という想いが強くなった。
外に出て、自由になってー
アイツの隣に、居たいと思った。
アイッの存在に何度も救われた。
今度は俺が救ってやりたい。
目的の為だけに授けられたこの力をーー
お前を守る為に使いたい。
「そーいえばエリシア、最近よくあのエーテルパラダイスに行ってるんだよね」
カフェにて。
じゅるじゅるとミックスジュースをすすりながらチェリーが言う。
「え、ああ、うん」
「何で教えてくれなかったの水臭いなーもー!」
「チェリーだとついてきそうな気がしてさ」
「エリシアが私に秘密ってことはよっぽど大事なことなんだろーし、無駄な詮索はしないよ。
まぁ男とかなんかかな?」
「!!
ち、違うよ!そんなんじゃ…」
その時だった。
「おい!!聞いてくれみんな!!
人工の孤島エーテルパラダイスが何者かによって大規模な襲撃を受けたそうだ!!
アローラ各地に謎のポケモンの様な生物が現れて被害がーーー」
「クレア…!?」
気付けばボクは走り出していた。
呼び止めるチェリーの声が聞こえてくる。
どうして、どうしてーーーー。
ーーー*ーーー*ーーー*ーーー*ーーー*
こちらで「素敵な日々」などの小説を連載しております平井江さんが諸事情によりポケ徹にログイン出来なくなったそうです。代わりに友人の私がお知らせしておきます。
(という言伝を預かってきました)
復活まで気長に待ちましょう^^
2017.7.21 15:31:38 公開
■ コメント (4)
※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。
17.8.9 01:07 - トーカ@浮上停止 (0914) |
LOVE★FAIRYさん、お久しぶりです! 更新遅くなりすみません…! UBの襲来…察しいいですね(笑) ありがとうございます!次も頑張ります! 17.8.9 01:05 - トーカ@浮上停止 (0914) |
うおおおおおおおおお 04から読んだけどなんかくっそ 面白いですぅぅぅぅ 01〜03も後で読みます 次回も楽しみです! 17.7.24 10:22 - 不明(削除済) (20051020) |
トーカさん、お久しぶりです。 エーテルパラダイスが何者かに襲撃という事は、もしや、噂のUBの襲来か……!(汗) パラダイス内にいるクレアの事が心配です。 次回も楽しみにしています! 17.7.21 20:22 - LOVE★FAIRY (FAIRY) |
読んでいただきありがとうございます( *´艸`)
面白いと言っていただけて嬉しいです。
これからも頑張ります!