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ポケモン不思議のダンジョン〜光の医療団〜

著編者 : Cynothoglys

ポケ物語連動番外編〜暴走ギャラドスを鎮静せよ・後編〜

著 : Cynothoglys

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「あああああ!」
・・・何これ?
「あああああ!」
いや、分かってる。これが依頼のギャラドスだろう。
叫んでばっかりだな。
「私がぁ、名前をぉ、読んでもぉ、叫ぶことしかぁ、しなぃん、ですよぉ。」
やっぱり遅・・・まぁいいや。
「でも、何で彼は暴れているのかしら?」
「どこか体に異常でもあるのかな・・・」
「聞いてみる?」
「叫びまくってるからあんまり効果ないと思うけど・・・
 ま、いっか。物は試し、やってみよう。」
そう言って僕はギャラドスに近づいた。
「ねぇ、君名前は?」
「あああああ!」
「いや、名前は?」
「あああああ!」
「・・・うーん、君はどこから来たの〜?」
「いかりのみさき!ギャラドスの住処だぁぁぁぁぁ!」
あれ?
「普通に、喋ったよ?」
「あんれぇ?なぜぇ?」
「君の名前は〜?」
再び同じ質問をする。
「あああああ!」
「君はどうしてここにいるの〜?」
「みさきを抜け出して来たんじゃあああああ!」
「君、名前は?」
「あああああ!」
・・・よくわかった。
「フロスト、Cpコージ、分かったよ。
 あの叫びの意味・・・」
いや、ここまで来て気付かない奴はいないでしょ。
「何の意味があるというんですけ?さっぱし分からんのですが?」
フロストさん何で分かんないの!?
「おらぁ、わかぁったぞぅ〜。」
お、意外な方が挙手。Cpコージさん、どうぞ。
「お腹ぁ空いてるんだぞぅ。だからぁ、おらのぉ、飯をぉ、食わせればぁ、よしだぁ。」
・・・全然分かってないや。
「あ、あのですね・・・」
「どういうことですけ?」
「多分、彼の名前・・・・『あああああ』だと思います。」
「へぇ?」
「・・・薄々分かってたんだけど・・・やっぱりそうなの?」
「他の質問にキチンと答えているのに名前を聞いたときは叫んでいた・・・
 『あああああ』ってね。多分、それが彼の名前だよ。」
こんな投げやりな名前、信じられないけど。
「そおおおだあああああ!俺は、俺は、なんでこんな名前なんだあああああ!」
「いや、落ち着いて!」
「うるせええええ!俺は、俺はあああああ!」
ダメだ、これじゃ暴れっぱなしだ。
「れいとぉぉぉぉビーム!」
は・・・?あれは・・・グレイシア?
「ぐあああああ!誰だあああああ!」
「名乗るほどでもない。ここで暴れるな、頭を冷やせ。
 もう一回やってやる。れいとぉぉぉぉぉビーム!」
「ぎゃあああああ!」
「おい、おまえ!」
僕・・・?
「おまえだ!黒いの!」
僕みたいだね・・・
「おまえ、なんか攻撃技ないのか!ぼーっとしてるんじゃない!」
「いや、あるにはあるんですけども・・・」
「じゃあそれ使え!」
「いや・・・あんまり威力が・・・」
「もういい!れいとぉぉぉぉぉビーム!」
「ぎゃあああああ!」
「これ以上喰らいたくなければおとなしく去れ!」
「くそおおおおお!帰ってやるわあああああ!」
・・・何だったんだ?
「ふん、肝心な時に役立たん奴ほど救えんものはないな!」
「なんだと!」
「闘う気がないのなら尻尾まいて逃げればいいじゃないか。
 それをウジウジウジウジ、闘志が足りない!闘志が!」
「闘う気がないわけじゃない!無駄な暴力は好まない!ただそれだけだ!」
「ふん、結局役に立たない言い訳に過ぎないじゃないか!」
「何ぃ?」
「おまえは何なんだ?他のポケモンの役に立ちたいのか?
 それには犠牲を伴うこと、そんなことは分かっているだろう!
 それが分かっていて温和に解決しようだと・・・なめるな!
 この世界はお前が思っているほど甘くはない!
 もし、私の意見が間違っているというのなら強くなってみせろ!
 そうして私の前に来い、そのときは間違っていたと撤回してやる!
 じゃあな!」
嵐のように説教を言って、グレイシアは帰って行った。
「なんだったんだ・・・」
「確かに・・・温和に解決なんて、甘いことなのかな?」
フィーナが不安そうに僕を見つめる。
「そんなことはない!それに、もし本当に青い考えだとしても・・・
 強くなればいい!強くなって、誰も傷つけない世界を築いていけばいい!
 僕たちは、強くなる!平和を、作ろう!」
「・・・うん。」
少し、はにかんだ表情のフィーナを、今でもハッキリ覚えてる。
ちなみに、みずのジュエルはもらわなかった。
僕たちは、あのグレイシアにある意味、教えられた。
それだけで今回は十分だ。
それに、僕達自身は依頼を達成できていなかったしね。
これが僕の探検隊の思い出・・・あのグレイシア、また会いたいな。
でも今は会えない。もっともっと強くなって、世界を救う。
それを成し遂げてからまた会いたい。また会って言いたい。
「ありがとう」って。






オマケ
ということで、ポケ物語連動番外編はこれにて終了。
名前以外ポケ物語と連動したところは皆無でした。
すみません。連動と銘打ってみたかっただけです。
まぁ、機会があって僕自身の小説の腕も上がったら
またやりたいなぁって思っています。
では、これからも「ポケモン不思議のダンジョン〜光の医療団〜」を
よろしくおねがいします。

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2012.4.26  21:24:27    公開


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

実を言うと「あああああ」っていう名前は
製作段階で確定していました。
しかし・・・「ポケ物語」「光の医療団」
二つの「あああああ」を見ていただきましたが
どっちが本当の彼なんでしょう?
その辺、作者も把握してません(笑)

12.4.27  07:16  -  Cynothoglys  (JACK0119)

うぅ何か心が痛みました
ごめんよ"あああああ"変な名前にして・・・
サーナイトが来るのかと思ったら
まさかのグレイシア
本編に出るんでしょうか?
番外編また読みたいです

12.4.27  00:31  -  不明(削除済)  (02090036)

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