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ポケモン不思議のダンジョン〜光の医療団〜

著編者 : Cynothoglys

僕らの四歩目〜絶望と修行〜

著 : Cynothoglys

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ゆうやみのもりの事件から二日後・・・
僕たちは、家から出ない。
そしてフィーナは・・・顔を上げない。
ドンカラスの行為に、いや・・そうさせてしまった
自分の無力さに悔しさしかないんだろう。
僕もそう思っている。
僕達がビードル相手にキチンと対処できれば
ビードルは消えなかったかもしれない。
そして、依頼したキャタピーには
ビードルが失踪した、と告げて依頼を取り消してもらった。
その時の落胆した表情は・・・心に、深く突き刺さった。
「・・・フィーナ。」
何を話したらいいのか分からない。
でも、話さずにはいられない。
「何?」
フィーナはそう言ってこっちを向いた。
「あ・・・あのさ、前の依頼のこと・・・気にしない方が・・・」
「・・・ねぇ。」
「え・・・何?」
「ギルドに行かない?」
「・・・え?」
どうしたんだろう。唐突にギルドに行きたいって。
でも、このまま家にこもりきりよりは外に出た方がいいと思い、承諾した。

そして、ギルドに着いた。
ギルドのどこに行ったか、というと・・・
「あら、いらっしゃい。」
ギルド長室。要はサーナイトさんの部屋。
「あの、お願いがあってきました。」
「修行がしたい、ってことかしら?」
「はい。」
え、え、え?何か話がトントンと進んでいるけど・・・
「ラック君には・・・伝えてないみたいね。」
そんなおどおどとした態度に気づかれたみたいだ。
「・・・はい。ずっと考えていたんですけど言うタイミングがなくて。」
「なるほど、ね。」
つまり、僕の考えは外れてた、ってことか。
フィーナはいつまでも落ち込んでいたわけじゃなく、
自分達に出来ることを考えていたんだね。
「要は、具体的に攻撃せずに敵を退ける修行、ってことよね?」
「そういうことになります。」
「・・・いいわ。フィーナちゃん、私が稽古つけてあげる。」
「ありがとうございます!」
「あ・・・あの、僕は?」
「ラック君は・・・ここに行ってもらうわ。ハイ。」
手渡されたのは・・・どうやら地図みたいだけど?
「別にそこまで遠くじゃないわ。行ったら私の名前を出せば通してくれるから。」
「え・・・どこなんですか、ここ。」
通してくれる、って言い方に何か引っかかるんだけど・・・
「う〜ん、着いたら分かるわ。」
そう言われて、僕は地図に記された場所に向かった。

・・・大きな門があって、その門にコイルが二体。
周りはピリピリと、普通にしていても静電気が起きていて、
そして聞こえるうめき声・・・ってここ「いなずまのかんごく」!?
捕まった指名手配犯が入る牢屋じゃん!
「何用デスカナ。」
コイルが近づいてきた。
「いや、あの・・・サーナイトさんに言われて・・・」
「承ッテイマス。ドウゾコチラヘ・・・」
そう言われて監獄の中に入った。
「・・・サーナイト様カラノ伝達デス。ドウゾ。」
渡されたのは手紙・・・かな。
『ラック君へ
 あなたは修行の間、フィーナちゃんと離れることになるわ。
 フィーナちゃんは私が指導するんだけど・・・
 ラック君にはラック君に適した修行相手がいるから。
 その修行相手がいる場所がその『いなずまのかんごく』よ。
 向こうも看守さんから話は聞いているはずだから。
 頑張ってね。修行の成功を祈っています。
                      サーナイト』
監獄にいる修行相手・・・ってどう考えても囚人くらいしか浮かばないんだけど・・・
というか手紙にも「看守さんから話は聞いている」ってあるし、
間違いなく囚人なんだろう。
でも、一体誰なんだろう。その囚人って。
「コチラデゴザイマス。」
コイルに案内されて着いた場所は・・・虚無の間って書いてある部屋。
「あの・・・ここは?」
「ココニイル囚人ハ、重罪ニテ捕マッタワルモノデス。
 マタ、コノ囚人ハ・・・サーナイト様ノゴ友人デモアリマス。」
サーナイトさんの友人!?というか何でそんな人が捕まってんだろう。
「デハ、オ気ヲツケクダサイ。」
そう言ってコイルは門に戻っていった。
この扉の向こうに・・・僕の修行相手が・・・
思い切って僕は扉を開けた。
「・・・誰だい?」
「あ、あの僕ブラッキーのラックというもので・・・」
「・・・あぁ、アブノルメから修行につきあうようにと言われてる。
 あたいは別にかまわないが・・・なめたマネしたらぶっ飛ばすよ!」
「は・・・はいぃ!」
なぜだろう、言葉だけで足がすくむ。
いや、言葉の力でなのか・・・?
それにアブノルメ・・・ドンカラスが言ったサーナイトさんのあだ名・・・
ドンカラスと言い、この囚人と言い・・・一体サーナイトさんとどんなつながりが?
「まぁいい。あたいはルマニクス、種はゾロアークだ。
 呼び方は好きにしな、修行に呼び方なんざ関係ないからねぇ。」
「よ・・・よろしくおねがいします!」
このゾロアーク、もといルマニクスさんと・・・どんな修行をするっていうんだ?
謎は深まるまま・・・修行は開始された。

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2012.4.24  19:17:08    公開


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

作者もどんなキワモノが飛び出てくるのか
楽しみです。(笑)
いや、修行の内容とかは頭に入ってはいますが・・・
番外編もよろしければご覧ください。

12.4.26  19:29  -  Cynothoglys  (JACK0119)

ゾロアークといい
修行の内容といい
謎が多いですね
とことん俺好みです
続きが楽しみです

12.4.26  18:43  -  不明(削除済)  (02090036)

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