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ポケモン不思議のダンジョン〜光の医療団〜

著編者 : Cynothoglys

依頼・悪夢の中で

著 : Cynothoglys

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退屈だな・・・今日はバイトもないし・・・
眠い・・・

「貴様らのせいで!」
え・・・?
「貴様らのせいで!」
誰・・・だよ・・・?
「貴様らの・・・せいで・・・」
誰だって!?何で俺達のせいで・・・
「野望は・・・打ち砕かれたのだ・・・」
はぁ!?だから・・・何なんだよ!
「許さぬ・・・許さぬ・・・」
なんで・・・だよ。
「私はお前達を許さない!」

「うぉ!!!」
・・・ん?
「す〜す〜」
フィーナの寝息・・・時計の刻む音・・・月明かり・・・
「夢・・・?なのかな・・・夢ならいいけど・・・」
本当に夢なのか・・・?
それに・・・今の夢の声・・・どこかで・・・
どこかで聞いたことんがあるんだ。
「・・・ふぁぁ〜。」
あくび・・・まぁ、考えててもしょうがない。
今は寝よう。
おやすみ・・・

「ラック・・・朝だよ?」
「ん・・・フィーナ?」
もう・・・朝?昨日夜中に起きたから実感がないけど・・・
「どうしたのラック?」
「・・・いや、なんでもない。」
あれは・・・夢のはず・・・まぎれもない
「あの・・・」
「どわぁっ!!?」
「すみません・・・朝早くから・・」
そこに立っていたのはマリルだった。
背中に何かを抱えている・・・そしてその抱えている青い球体から聞こえるうめき声と呼吸・・・
ってルリリじゃん!!
「あの・・・何か?」
「依頼があってきたんです。」
「依頼・・・と言いますと?」
「それが・・・俺の妹が・・・悪夢から覚めないんです。」
「悪夢・・・?覚めない・・・?詳しく聞かせてくれる?」
「はい。俺の名前はホップ。妹の名前はリルです。」
・・・マリル兄妹・・・悪夢・・・何かまた厄介事みたいだな。
「それで・・・悪夢っていうのは?」
「いや・・・それは俺の想像ですが・・・」
「それで・・・覚めないっていうと・・・いつから?」
「昨日の夜には普通に眠りに着いたんですが・・・朝様子を見たらうなされていたので・・・
 起こそうとしたんです。体をゆすったり大きな声で呼んだり・・・でも、返事をしないんです。」
「うなり声と呼吸をしているから死んではいない・・・でも、起きないのは妙だな。」
「どうにか・・・できませんか?」
「それで、なぜ僕達に?」
「・・・探検隊の方なら何か分かるかと思いまして・・・」
「何か・・・か。・・・悪いけど初めてみるよ。」
「そうですか・・・分かりました。こんな朝早くからすみませ・・」
「ちょっと待って!」
立ち去ろうとするホップをフィーナが引きとめた。
「どうしたのフィーナ?」
「・・・ねぇ、誰かこう・・・夢に干渉できるポケモンっていなかったかしら?」
「夢・・・ね。確かに何か知っていそうだな。だけど・・・誰が・・・?」
「・・・うーん・・・」
「ソピア・・・はもういないしな。一番詳しそうだったんだけど。」
「・・・ねぇ、そう言えばサーナイトさん達って私達が戦う前はずっと悪夢の中にいたって・・・」
「あ!そうか・・・何か分かるかもしれない!」
「でも・・・どうやって連絡取るの?」
「うぐっ!」
確かに・・・もう探検隊稼業でこの町にはいないんだった。
「・・・ギルドのあった場所って今どうなってるっけ?」
「え・・・図書館・・・あっ・・・」
「行ってみる価値はあるかもね。ちょっと行ってくる。フィーナは待ってて。」
「うん。いってらっしゃい。」
僕は元ギルドに向かった。

「たくさんあるな・・・悪夢、悪夢。」
本があり過ぎ。順番に探してみよう。
えーと、正しいきのみの調理法、ポケモン図鑑、ニンゲンの心得、星の騎士団、太郎さんの冒険、
・・・ダークライの悪夢・・・?関係なさそうだけど借りておくか。
他には・・・毒図鑑、友達の作り方、君も探検隊になろう、夢のワンダーランド・・・
抜群の魅力!グレイシアの全て・・・借りとこ。
他は・・・悪夢解除方!?・・・胡散臭いけど借りておくか。
「だいたい、こんなものかな。」
あんまり役に立つ資料はなかったけど収穫はあった。・・・別の意味でも。

「おかえりラック。」
「二冊ほど借りて来たよ。」
っとと、あの本は隠してと。
「悪夢解除方に・・・ダークライの悪夢?なんでこんなものを?」
「いや・・・関係なさそうでも一応・・・」
「じゃあ悪夢解除方から・・・」
『私は悪夢から逃れられないのか・・・
 そんな中、一本の電話で私の人生が狂うのであった。』
「・・・小説じゃん!!」
「借りてくる時点で気付いてよ・・・」
「じゃあもう一方の・・・」
ダークライの悪夢・・・か、役に立つのかな・・・
「・・・裏見たら童謡の絵本みたいなんだけど・・・?」
「・・・まぁ、見てみよう。」
『ダークライの悪夢。暗くて怖いダークライの悪夢。
 見たら永久に目が覚めない。
 怖いよぉ、怖いよぉ。
 それから逃げるにゃどうすりゃいい?
 それは『みかづきのはね』をもってりゃいい♪
 クレセリアが持つ『みかづきのはね』
 持ってりゃ悪夢をはねかえす♪
 さらには悪夢に入って退治もできる♪
 安心、安心、一安心♪」
「・・・これは・・!」
「今のところ・・・これしか情報がない・・・。でも、大きな情報じゃないかな。」
「じゃぁ・・・童謡の通りにクレセリアからみかづきのはねを・・・!」
「そのクレセリアがどこにいるか・・・だよね?」
「待って、童謡に続きがある。」
『悪夢を跳ね返すクレセリア♪
 クレセリアに会うにはどうすりゃいい?
 満月の夜に願えばいい♪
 悪夢を取り払ってください♪
 そうすりゃクレセリアが下りてくる♪』
「今日・・・満月の夜だよね?」
「やるしか・・・なさそうですね。」
僕達は夜を待った。

そして、満月の夜となった。
「えっと・・・悪夢を取り払ってください、だっけ?」
「ホップ、君が言った方がよさそうだ。」
「え・・・なんでですか?」
「わからないけど・・・勘かな。君の想いならクレセリアに届くと思って。」
「・・・わかりました。」
そう言ってホップは祈った。
「クレセリアさん・・・俺の妹が悪夢に取りつかれてしまっています。
 どうかこの悪夢を取り払ってください・・・」
・・・
辺りに沈黙が流れた。
「・・・どうですかね?」
「やっぱり・・・無理だったのか・・・」
『願ったのはあなたかしら?」
「ん!!?」
容姿端麗の美しさ。・・・間違いない、クレセリアだ。
クレセリアはホップの前に立つと・・・
「あなたの妹が悪夢から覚めない、でしたっけ?」
「は・・はい!」
「ちょっと、見せてくださる?」
「はい!」
「・・・」
クレセリアはリルをじっと見た。
そして・・・
「ハァッ!」
クレセリアから発せられた光・・・それを浴びたリルは・・・
「うぅ・・・うぅ・・・・・・スースー。」
うめき声が・・・寝息に変わった!?
「これでいいはずよ。」
「ありがとうございます!」
「・・・結局、原因は何だったんですか?」
「知りたい?」
「心残りしかありませんからね。」
「じゃあ入ってみる?悪夢の中へ。」
「できるんですか!?」
「ええ。この取り出した悪夢、私が持っている限りはポケモンが行き来させることができるの。 
 どうしても・・・っていうのなら入ることを許可するわ。悪夢と言ってもポケモンはいないし・・・」
「あ・・・いないんですか。」
「ええ。どうする?」
「・・・行きます。」
「私も・・・」
なんでだろう・・・行きたい、行きたくないじゃなく・・・行かなきゃいけない気がする。
「じゃあ決定ね。・・・えい!」
「いっ!?」
急に・・・目の前が・・・真っ暗に・・・

「暗っ!!?」
本当に真っ暗だ。何にも見えない。
「これが悪夢の中?」
「・・・どうしてだろう。原因を・・・探らなきゃいけない気がする。」
「さっきの本?」
「あの対処法は・・・あくまでダークライの悪夢の対処。それが効いたってことは・・・」
「この悪夢の原因はダークライ・・・ってことよね。」
「ソピア・・・なのか?でも・・・ソピアは僕と・・・僕達と友達になったんだ。
 こんなことはしない。絶対に・・・!」
『ふざけるな・・・!』
「なっ!?」
「誰!!?」
急に聞こえた声・・・この声・・・
『貴様らが・・・私の計画を・・・!』
そこに立っていたのは・・・
「ソピア!!?」
「うそでしょ!?」
『正確には・・・ソピアの怨霊だ・・・ソピアの受けた闇、それが私だ。』
「・・・お前は、何を望んでいる?」
『復讐だ!私の計画を邪魔したお前達に対する!』
「・・・なんで・・・リルに悪夢を見せた?」
『誰でもよかったんだよ!私の計画を完遂するならばな!』
「・・・ふざけるな!」
『何・・・!』
「関係ないポケモンを巻き込んで復讐する・・・?ふざけやがって!
 なんで何の罪もないポケモンが悲しまなければならないんだ!
 なんで何の罪もないポケモンが苦しまなければならないんだ!
 自分の復讐に・・・関係ない他人を巻き込むんじゃねー!!!」
『もういい、議論などもはやどうでもいいのだ!私の闇を・・・受けるがいい!』
「・・・無理だよ。もう。」
『何!!?動けない・・・!?』
「くろいまなざしに呑まれた君に逃げることはできない。」
『攻撃するというのか・・・私を!だが、無駄だ!私に物理的攻撃は効かない!』
「しないよ・・・物理的攻撃なんか・・・君が闇を見せるというのなら・・・僕達が見せるのは・・・」

『途絶えることのない光の姿だ!!!!!』

「フィーナ!」
「わかってる!」
「つきのひかり!」
「あさのひざし!」

『darkness of the end!!!!』

『なんだ、これは・・・!?なんだというのだ・・・!!!!!!」
「僕達はソピアを倒した。闇の部分を消した。・・・君がその闇だというのなら・・・
 僕達には君に光を見せる義務がある!」
『ふざけた仁義が・・・』
「違う!仁義とか世の中の定義とかじゃない!」

『友達を助けるなんて・・・当たり前のことだ!!!!』

『が・・・が・・・があああああああああああああああああああああああああああ!!!!』
ソピアは・・・ソピアの心の闇は完全に砕け散った。
「・・・戻ろう。」
「ええ。」
今度は・・・・ゆっくり休めるといいね。ソピア・・・

「おかえりなさい。どうだったかしら?」
「いえ、どうも・・・」
「ま、私も戻ることにするわ。じゃあね。」
「さようなら。」
こうしてクレセリアさんは空に帰って行った。
「あ・・・そうだ、報酬のこと・・!」
「いいよ。報酬は。」
「え・・・なんで・・」
「僕達のけじめをつけることができたから・・・」
「え?」
この依頼に報酬はいらない。なぜなら・・・
友達を・・・救うことが出来たのだから。



翌日・・・
「・・・あれ、ラック何か落ちたけど・・・」
「ん・・・あっ!!!!!」
「えーと・・・抜群の魅力・グレイシアの全て・・・か。」
「えーと・・・それは・・・あの・・・」
「大丈夫♪今日は何もすることはないから・・・じっくりとお話聞こうかしら♪」
「ぎゃひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」





ということで雨ガモスさんの依頼でした。
最後?気にするなよたまにはギャグ書きたいさ。
ということで期待されていた?スリープはでずに終了。
ま、出す枠なかったし。
ということで6月5日は、あと1時間ほどで終了しちゃいますよ!
依頼ある場合はお早めに!

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2012.6.5  22:53:19    公開


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

笑い取りに行きました。
ええ。ラック君にもたまにはギャグを
やってもらわないといけませんから。

ソピアは好きなキャラです。
だって境遇が結構近いところありますから。

12.6.5  23:12  -  Cynothoglys  (JACK0119)

グレイシアの全てww
私的には「友達の作り方』がツボでした^^

やっぱりソピア最高です!!

12.6.5  23:09  -  不明(削除済)  (1996921)

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