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ポケモン不思議のダンジョン〜光の医療団〜

著編者 : Cynothoglys

依頼・「コルソ」の危機!?強さを求める者

著 : Cynothoglys

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・・・その日は突然やってきた。
「来たか・・・」
「僕が勝ったらサーナイトさん達を解放してもらう!」
「当然だ、約束は守る。」
「・・・」
静かな目に恐ろしいほどの気迫が溢れている。
「行くぞ・・・・!」

それはある日のこと・・・
「ラックさ〜ん、お手紙です〜。」
郵便屋のペリッパーが渡してくれた一枚の手紙。
「ありがと〜。」
僕は中身を見た。その中身は・・・
「『ことうのぜっぺき』にて待つ。
 来ない場合、チーム『コルソ』の連中は消す。」
「なっ!?」
果たし状!?サーナイトさん達が消される・・・!?
「フィーナ!!!?」
「どうしたの!?」
「これを・・・!」
フィーナも驚いた様子だった。
「ことうのぜっぺき・・・っていうと・・・」
「カーサス島という島にある絶壁よ。ここから遠くない。
 そこの絶壁って言うのは・・・その・・・自殺の名所として知られているの・・・」
「うぐっ・・・なんでそんなところで?」
「分からないけど・・・サーナイトさん達が危ない!」
「急ごう!」
僕達はカーサス島に急いだ。

カーサス島。島自体は南国ムード満点で観光地として最高の島。
・・・だったんだけど・・・その島のある洞窟をゴーストポケモンたちが占拠して、
そして負の感情を持つポケモンを誘い出して・・・っていう噂がある。
実際自殺者も多いから余計に本当に聞こえてしまう。
「それで・・・ぜっぺきに行くにはこの・・・」
「『もうじゃのどうくつ』を渡らなきゃ行けない・・・ははっ・・・やばいかもね、フィーナ。」
「急ぎましょう!」
僕達がどうくつに入ろうとした瞬間・・・!
「うわああああああ!」
「いっ!?」
突如聞こえた悲鳴・・・
「だ・・・誰が!?」
「自殺者でも・・・悲鳴ってあげるの・・・?」
「助けてえ!助けてえ!」
僕達に近づいてきたのは・・・ゴースト!!?
「なっ・・・なんでゴーストが!?」
「お前達、助けてくれ〜〜〜〜!!」
「いや普通逆だろ?」
「恐ろしく強い奴が来て・・・俺たちぼこぼこにされたんだ〜〜〜。」
「恐ろしく強い奴・・・この手紙の差出人かしら・?」
「そいつは、どんな奴だった?」
「わからねえ!恐ろしく速かった、それで親方のゲンガーや子分のゴース達まで・・・うぅ、うぅ・・・」
ゲンガーの速さに勝るポケモン・・・って、どんだけ限られてると思ってんだ!
「だけど・・・サーナイトさん達がやられるほどの強さだよ・・?」
「ゴースト、その・・・そいつは一人だったのか?」
「一人だった・・・?いや、一人に見えたけど・・・」
うぐぅ、聞くんじゃなかった。頭の中混乱してきちゃったよ。
えーっと、情報をまとめるとサーナイトさん達チーム「コルソ」を倒す実力があって、
なおかつゲンガーやゴーストに速いと言わせるポケモン・・・あるいはポケモン達・・・
だめだ、全然わからない・・・!
「えー、えーと、今そいつはどこに!?」
「ぜっぺきのほうに行ったよ!」
「ぜっぺきの方・・・やっぱり差出人だ!」
「それで・・・その、どんな感じだったんですか、そのポケモンは・・・」
「それすらも分からないでやられたからな・・・」
「そうか・・・とりあえずここから・・」
「いや、待て!」
「え・・・何か思い出したのか!?」
「なんつーのか・・・その、感情がないみたいだった。」
「は?」
「いや、俺達は他人の心とかが分かんだよ!それでそいつの心も一瞬、ちらっと見えたんだ。
 そしたら・・・感情なんてもんはなかった。・・・澄み切った何かがあったんだ。
 なんつーのか・・・純粋な何かがあったんだよ・・・」
純粋な何か・・・一体、何なんだ・・・
「分かった、ありがとう。とりあえずこの件が治まるまでここから逃げてて!」
「おぅ、気ぃつけてな〜〜〜〜〜!」
一体誰なんだよ・・・・そいつ・・・

そして僕達は絶壁にたどりついた。そこにいたポケモンは・・・
赤い鋼と鋭い刃・・・澄んだ黄色の眼・・・
ハッサム・・・その首には青いスカーフが巻かれていた。
絶壁に立っていたのはハッサムだけだった。
「お前らが・・・チーム『サンムーン』か?」
「そうだ、お前の目的はなんだ!」
「目的か・・・特にないな。」
「な・・・なら何で!」
「一つ、あるとするなら・・・」
「な、何だ?」
「強さを・・・ただひたすらな強さを求める。それだけだ。」
「・・・なんで僕達をここに呼んだ?」
「チーム『コルソ』と戦った後、そのリーダーからお前達のことを聞いたのだ。」
「サーナイトさんから!?」

私は奴らと戦った。・・・チーム『コルソ』とな。
だが・・・奴らは俺に負けたのだ。
強力だと、強さがあると・・・そう聞いていたのにだ・・・
そして俺は聞いた、「お前達より強い奴はいるか」と・・・
その答えとして返ってきた探検隊が・・・お前たちだった。

「そして今・・・奴らの魂はここにある。」
「なっ・・・・!」
ハッサムが見せたのは・・・何かこう、言い表せない何か・・・
なんていうのか・・・マンガとかにある・・・『人魂』的な何か・・・・
それが四つ、ピンクと水色と黒が二つ。
・・・あの魂の色がタイプのイメージカラーだとしたら・・・サーナイトさん達のチームと・・・
カラーが一致する。
「・・・もう、話すことはあるまい。・・・名を、聞いておくぞ。」
「僕の名は・・・ラック!」
「私は・・・フィーナ!」
「行くぞ・・・俺の名はフォルテ!強さを・・・真の強さを求め続ける者よ!」
そういった瞬間、フォルテは向かってきた。
「はぁっ!」
手の刃から放たれる斬撃・・・これは確か・・・
「かまいたち!」
「ハァッ・・・!」
簡単には攻撃は通さないよ・・・僕達には「まもる」があるから・・・
「甘い!」
「なっ・・・」
速い!?もう僕達の後ろに・・・!?
「かまいたち!」
 ザキュッ!ザキュッ!
「ガハァッ!」
「うぐぅ・・!」
な・・・なんて威力だ・・・
「どうした、この程度か?」
「ぐっ・・・ぐぅ・・・」
立ち上がることすらままならないくらいのダメージ・・・
さすが怒涛の攻撃力と言われるだけはある。
だけど・・・あの速さは異常だ。
絶対に普通のハッサムの領域を超えている!
「かまいたち!」
「ガッ・・・!」
「グゥッ・・・!」
速すぎる・・・速すぎるよ・・・
ってアレ?それよりも・・・なんで?
『なんで、かまいたちしか使わないんだ?』
少し発動までラグがある「かまいたち」よりも普通にメタルクローやアイアンヘッドでいいんじゃ・・?
・・・こんな僕達をあざ笑うように・・・青いスカーフが風に揺れて・・・
「・・・!」
青い・・・スカーフ?まさか・・・
「これで終わりだ!」
「なんだよ・・・それで終わりかよ?」
「・・・?」
「同じ技ばっかり繰り返しやがって・・・」
「・・・何を・・・!」
「そんなんで最強かよ!」
「チィッ・・・」
「ほら、他の技だしてみろよ!」
「ぐっ・・・」
やっぱり・・・だ。
「やっぱりあなたのそれ・・・こだわりスカーフだったんですね?」
「気づいたか・・・?」
「装備した者の素早さを高める代わりに技を一つにしぼられる。
 だから素早さは異常なまでにあった。でも・・・かまいたちしか使わなかったんだ!」
「・・・フッ。」
笑った・・・?
「何がおかしいんだ!?」
「いや、少々嬉しくてな。」
「何!?」
「今までの奴らは・・・大抵こだわりスカーフに気づくまでに俺にやられていたからな。
 久々にまともな奴だと思って・・・笑ってしまったのだ。」
そう言いながら・・・ハッサムはこだわりスカーフを外した。
そして・・・
「食え。」
僕達の前に置かれたのは・・・オレンのみ?
「何を・・・」
「本気を出す。今の小手先ではない、本気をな・・・
 しかし小手先でふらついた体で戦っても仕方あるまい。・・・食え。」
「・・・」
何も言えない。・・・なんてプライドだ。
さっきのゴーストが言っていた「純粋ななにか」っていうのは・・・
純粋な欲求、純粋な強さを求めているっていうことだったんだ・・・
「・・・回復したな・・・」
「あぁ。」
「では・・・行くぞ!」
「なっ・・・!」
ハッサムがたくさん!?いや・・・これは「かげぶんしん」!
まさかゴーストが言っていた一人に見えたような・・・ってコレ・・
「シザークロス!」
「・・・!」
 ザクッ・・・
僕の背中にむごい音が鳴り響いた・・・
「ラック!」
「ガフッ・・・!が、か・・・」
「これを耐えるか・・・」
なんて・・・威力だ・・・さっきのかまいたちと比較できない強さ・・・
「まだ終わらぬ・・・」
大丈夫・・・かすんでるけど・・・よく見ていれば・・・
「シザークロス!」
「ハァッ!」
まもる・・・これで・・・今はしのぐしかない。
「ほう・・・このスピードでは無理か・・・ならば・・・!」
フォルテの体が・・・青く・・?ま・・・まさか!
 ザクッ!
「が・・・が・・・」
こうそく・・・いどう・・・!
「が・・・ぐぅ・・・」
もう・・・立ち上がるのがやっとだ・・・膝も笑ってる。
でも・・・・僕は・・・
「お世話になったサーナイトさん達を・・・消させるわけにはいかない!」
「・・・ならばこの速度を打ち破り、私を打ち砕いてみせよ!」
「・・・」
大丈夫・・・のはず・・・
僕の力は・・・僕のこの力なら・・・
「終わりだ!」
「・・・捕らえた!」
「なに!?」
くろい・・・まなざし・・・
「ぐ・・・動けん・・・!」
「この光で・・・最後だぁ!」
僕の・・・あやしいひかり・・・これが・・・ラス・・ト・・・
僕はその場に倒れた。

「あ!」
「・・・気づいたか。」
「え・・・?」
フィーナとフォルテがいる・・・あれ、僕は・・・
「決闘は・・・」
「・・・なぜあのタイミングで『あやしいひかり』を撃った?
 他の攻撃技なら私を倒せただろう・・・」
「僕達は・・・ポケモンを傷つけたくないんです。・・・いえ、傷つけないんです!絶対に!」
「困難な道だな。私の攻撃に対して攻撃をぶつけずに『まもる』を使ったのもそのためか?
 お前はそのせいで死にかけたのだぞ?」
「僕達の・・・あるべき探検隊像はそれしかありません!」
「・・・フッ。なるほどな。」
フォルテはかすかに笑みを浮かべ・・・
「その信念は・・・認めてやる。」
持っていた四つの魂を空に放ち・・・
「・・・いずれまた会おう。」
そう言ってどこかに去って行った。
「ラック・・・」
「ぐっ・・・!」
僕は・・・負けていた。
僕は・・・ソピア達と戦い、強くなった気でいた。・・・いや、強くなっていた。
だけど・・・今日、この日。
上には上がいることを・・・思い知らされたんだ。
強く・・・強くなってみせる!フォルテ!・・・もう一度、勝負だ!
次は僕の信念で・・・君に勝ってみせる!







ということで・・・こんな感じになってしまったのですが。
雨ガモスさんの依頼でした。
・・・あれ、チーム「コルソ」出てないじゃん・・・
結局フォルテを強く魅せるためのかませになっちゃいましたね・・・
ごめんなさい。
次はもうちょっとしっかりと・・・やれると思います。

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2012.6.3  21:44:55    公開


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ハッサムは格好よくて好きなポケモンですから
こういった活躍の場が作りたかった・・・
というのがフォルテ製作理由です。
火曜日まで依頼やってますから
またお願いしますね〜

12.6.3  22:02  -  Cynothoglys  (JACK0119)

フォルテほんとにカッコいいですっ!!
ちょうど今育成が終わったハッサムのNNが決定しましたよ^^
勿論、「フォルテ』です!
ありがとうございました!!!

12.6.3  21:54  -  不明(削除済)  (1996921)

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