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ポケモン不思議のダンジョン〜光の医療団〜

著編者 : Cynothoglys

僕らの三歩目・前編〜首領と長〜

著 : Cynothoglys

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ゆうやみのもりにて惨敗を喫した僕ら「サンムーン」
あの一瞬、僕らの前に現れ、僕らを倒したポケモン。
あれは・・・一体?
「ドンカラス、でしょうね。」
「ヤミカラスの首領・・・でしたっけ?サーナイトさん。」
「ええ、別にこっちから何かしなければ襲ってくることはあまりないらしいけど。
 でも縄張り意識の強いポケモンでね、縄張りに誰かが入ったら
 容赦なく攻撃するらしいわ。」
他の場所から行きたいけど、入口が一つしかないから
必然的にドンカラスの縄張りを通らないといけない。
「かなり、強かったです。僕はほぼ無傷だったのに一撃で・・・」
「で、今日もまた行くの?」
「当然です!こうしてる間にもビードルは助けを求めているんです!」
「・・・場所はゆうやみのもり、だったわね?」
「はい・・・そうですが?」
「最近、あの場所に関して変なうわさが流れてるの。
 あの場所に『黒い光』が差し込んでるって。」
「黒い・・・光ですか。」
「もし、君たちがいいなら、私も同行していいかしら?」
「サーナイトさん自ら赴くんですか・・・」
「だって、他の子たちじゃ難しいでしょ?あなた達の誓約。」
「・・・なんで分かってるんですか、僕たちの誓約。」
「同じ道を経験した者としてのカン・・・ってとこかしら?」
笑いながら言っているところを見ると・・・たぶんウソだ。
でも、何か意味があってのことだと僕は思ってる。
「じゃ、行きましょうか!」
サーナイトさんという心強い味方の同行が決定し、
僕らは「ゆうやみのもり」に再び向かった。

「この辺り・・・入口から入ってすぐのところでヤミカラスに・・」
「誰だぁ!」
見つかった!
「あれぇ、あいつら昨日の奴ですぜ、親分、親分!」
「・・・てめぇらで片付けろ、だが・・・同じ醜態はさらすなよ?」
「へ、へい!」
ヤミカラス達の声が怯えてる・・・どうやら力づくの支配みたいだな。
「行くぜぇ!」
「急に襲ってきます、気をつけて!」
「遠慮しないでかかってらっしゃい、坊やたち。」
な、・・・サーナイトさん、挑発してる!
「何だぁアイツ!アイツからやっちまうぞぉ!」
六枚の羽が一気にサーナイトさんに向かっていく。
「よ、避けてください!」
「ふふっ、心配は無用よラック君。」
そう言って、サーナイトさんが繰り出したピンク色の光・・・それは、
「・・・お、おい。見ろよ、あの美貌・・・」
「華麗、という言葉こそが相応しいぜぇ。」
「可愛い!可愛いぞぉ!」
ヤミカラスたちの目が・・・は、ハートに・・・
「ちょっとの間攻撃しないでくれる?」
「へ、へい!」
「よろこんで!」
「引き受けます!」
メロメロ・・・光に当てたポケモンを自分の虜にする技。
「すでにそういう技の準備してたんですか・・・」
「あら、二度ぐらい一緒に冒険出たのに忘れちゃったの?
 メロメロは私の一番得意な技よ?常備してる技なの。」
「ま、まぁとにかく!ここから逃げ・・・」
あれ、昨日もこんな感じで逃げてやられ・・・
「ドンカラスの攻撃を喰らいたくなければ動かないこと。
 焦って動けばドンカラスの標的にされるわ。」
「・・・フン、今回は知将をつれてきたか、よかろう。直々に相手してやる。」
大きな翼をはばたかせ現れたドンカラス。
その凛とした姿はヤミカラス達の首領に相応しい、と言われているらしい。
「・・・知将、なわけじゃな。何年ぶりじゃ、サーナイト。」
サーナイトさんを知ってる!?このドンカラス何者?
「あら、何年も経ってないわよ?ドンちゃん。」
あだ名で呼ぶくらい親しいんですか・・・
「・・・何用じゃ。」
「ちょっとこの子たちの依頼を協力しててね。ここ通してほしいんだけど。」
「・・・何の依頼じゃ、わしの秘宝を狙ってるというなら許さんぞ。」
「救助依頼よ。最奥部付近でビードルが迷子になってるって。」
「・・・最近ここを通ったのは、お前さんの後ろにいるそいつらだけじゃ。」
え!?ウソだろ、じゃああの依頼は・・・
「・・・わしを騙そうとするとは、いい度胸じゃな!」
「あら、ドンちゃんを騙そうなんて考えないわよ。」
「・・・問答無用!」
そう言ったドンカラスの羽が・・・元の色よりもどす黒く染まった。
「ドンちゃんの得意技、つじぎり。エスパーポケモンじゃ太刀打ちできない強さよ。」
「って、サーナイトさんもエスパーポケモンじゃ・・・」
「・・・くたばれぃ!」
「相変わらず、頭に血が昇ると向かってくる悪い癖は治ってないのね。えいっ!」
サーナイトさんは笑いながら指から・・・電気を出した。
「サーナイトさん、僕らの誓約分かってるんですよね?」
「え、分かってるけど・・・」
「じゃ、じゃあ何で電気なんか・・」
「よーくご覧なさい。」
その指の先には・・・細かにふるえるドンカラスがいた。
「・・・くっ、動けん。」
「あれは、でんじは。相手をマヒさせる技よ。
 あの時言ったでしょ?相手をマヒさせる技くらいは持って行きなさいって。」
・・・こういうドンカラスがいるから「でんじは」で動きを止めろってことだったのか。
「じゃ、ドンちゃん。悪いけど、通らせてもらうわよ。」
「・・・好きにせい。じゃが、さっきも言った通り、最近ここを通ったのは
 お前の後ろの小僧共だけじゃ。」
「そう。でも別の目的もあるから、その確認も含めて奥に進むことにするわ。」
「・・・別の目的じゃと?やはりわしの秘宝を・・」
「そうじゃないわ。最近ここに黒い光が差し込んでるって噂があるの。
 その黒い光の正体をつきとめることが今回の第二の目的よ。」
「・・・黒い、光か。」
「じゃあね、ドンちゃん。」
そう言って先へ行くサーナイトさんに、僕らは急いでついていった。

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2012.4.22  10:07:02    公開
2012.4.22  18:48:13    修正


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

そうですね。
まだ序盤ですが・・・
たぶん光の医療団きっての
最強キャラになると思います。
というか今回は独壇場でしたね。

次回でさらなる展開があります。
乞うご期待です。

12.4.22  13:18  -  Cynothoglys  (JACK0119)

サーナイト強すぎw
誓約なかったら
どんな奴でも一撃じゃねw
黒い光・・・。
秘宝・・・。
謎は深まるばかりです。
では、続き楽しみにしてます

12.4.22  12:41  -  不明(削除済)  (02090036)

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