ポケモン不思議のダンジョン〜光の医療団〜
世界の命運・七歩目〜時は動かぬ〜
著 : Cynothoglys
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ソピアの住処、「むじこくのあな」。
名の通り、常に「時」が止まっている。
だから壁から崩れて落ちそうな小石も止まっている。
たくさんのバンギラスやサナギラスがいるけど・・・彼らも止まっている。
「お前が・・・この場所を乗っ取ったのか・・・」
「弱きは強きに喰われる・・・ただそれだけだ。」
「・・・だからといって・・・!」
「さて、お前と私が戦うとなると・・・些か面倒だな。」
「ここに呼びだしたのはお前じゃないか!」
「・・・単純な話だ、少し取引をしようじゃないか。」
「取引?」
「お前も、フィーナも、ルマニクスも生かしておいてやる。だから我々の計画に協力しろ。」
「なにを・・・!」
「悪い話ではないはずだ。お前と私では力の差があり過ぎる。私が本気を出せば確実に
お前を倒す・・・いや、それどころかお前の原型そのものが消えてしまう可能性もあるな。」
「やってみなきゃ・・・わからないだろ!」
「いや・・・私の演じていたサーナイトの力・・・あれは私の力そのものだ。
お前が倒せなかったドンカラスを倒すことができた。
・・・それだけで力の差ははっきり分かるだろう?」
「ぐぅっ・・・」
あのドンカラスはギラティナの演技だった、それは頭では分かっている。
あの戦いが演技だということは、十中八九間違いない。でも・・・心から否定しきれない・・・
「三分の猶予をやろう・・・」
そういってソピアは消えていった。
・・・攻撃をしかけられるかもしれない。・・・対ダークホール用のラムの実は口に入れてる。
だからダークホールをぶつけられても問題ない。他の攻撃技も・・・僕の防御なら耐えれるはず。
でも・・・どうするべきなんだ・・・確かに今ここでソピアと戦って勝てる確信はない。
あいつの誘いに乗れば・・・僕だけじゃない、フィーナもルマニクスさんも助かる。
『それでいいの!?』
え・・・?フィーナ・・・・?
振り返ったがそこには誰もいなかった。
気のせい・・・なのか・・・?
『ラックはそれでいいの!?』
・・・気のせいじゃない・・・!これは・・・僕達の過去・・・
僕達の始まりの時・・・
懐のホーリーオーブが光っている・・・ヴェンデが見せてくれているのか・・・?
『私達のために他のポケモンを傷つけてそれで平和って言えるの!?』
そうだね・・・そうだよね。
「時間だ、答えろ・・・ラック!」
「僕の答えは・・・コレだ!」
僕の瞳は虚無を移す眼・・・くろいまなざしとなる!
「ぐぅ・・・貴様・・・」
「他のポケモンたちを傷つけて自分達が生きながらえる・・・そんな未来、フィーナは望まない!」
「動・・・けん・・・」
「くろいまなざしは相手の動きを止める、逃がさないよソピア!」
僕の放つ「どくどく」・・・くろいまなざしで君は避けることができない!
「いっけええええ!」
「ぐっ!」
バシャッ!
大量の毒素をソピアは頭からかぶった。
これで後は・・・
「逃げるだけ・・・か?バカめ!」
「っ!」
え・・・動けない・・・!
「くだらぬ・・・過去に束縛されているから貴様らは成長がないのだ!時の力を思い知るがいい・・!」
「っっっっっ!?」
悲鳴が声にならない・・・!なんだ・・・この技・・・自分の体がねじ曲がっていく・・・!?
「ときの・・・ほうこう・・・!」
ドォォォォォォォン!
2012.5.26 15:12:20 公開
2012.5.27 21:00:30 修正
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