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「ゆうやみのもり」
主に、くさタイプ・どくタイプ・あくタイプの住処。
依頼したキャタピーはビードルと一緒に探検に出て、
最奥部直前で力尽きた。でも、気付いたときにビードルは傍にいなかったらしい。
そして今回の依頼につながった。
「最奥部直前・・このダンジョンは何階まであるの？」
ダンジョンには「導きの階段」と言われる階段があって、
その階段を上るか下る。それを続けることで
そのダンジョンの最奥部や最下層まで行くことができる。
当然、その階数が多ければ多いほど難しいダンジョンってことになる。
「サーナイトさんからの情報だと八階までがダンジョンだね。九階が最奥部だ。」
「ということはビードルは・・・」
「八階か七階にいる、ってことになるね。」
「わかったわ、行きましょう。」
「・・・気をつけて、あくタイプのポケモンもいる。」
「大丈夫、注意を怠ることはないから。」
「なら・・・いいんだけど。」
僕たちの誓約、攻撃しない。
これを適用させるために技屋エレキブルに行って
こうげき技を全て封印した。
「ホーリーオーブも、なくさないようにしなきゃ。」
探検隊バッグにホーリーオーブがあるのを確認して、僕らは「ゆうやみのもり」に
足を踏み入れたんだ。

「誰だ！」
いきなり敵か！
「親分、親分！」
「・・・お前らでどうにかしろ。」
「へいへーい。」
闇にまぎれているのか声しか聞こえない。
一体、誰なんだ！
「オラァ！」
「きゃっ！」
「フィーナ！」
フィーナに自身の翼を当て、現れたのは・・・
ヤミカラス。しかも・・・一体じゃない。三体・・・
「俺達の縄張りに入りやがって！」
「それはすまない！でも、僕らは・・・」
「うるせえ！喰らえ！」
ねじ曲がった紫の光線・・・ナイトヘッド！
その対象は僕じゃない・・・フィーナ！
「逃げるんだフィーナ！」
「はぁっ！」
フィーナの声と共に空間が現れ・・・ナイトヘッドを防いだ。
「ひょっとして・・・まもる？」
「攻撃しないなら身を守るわざは必要でしょ？
　私は大丈夫、だから頑張ろ。ね。」
・・・そうだね。僕が間違っていた。
僕もフィーナも実力は大差ない。それにフィーナの方が頭が断然にいい。
それなのに僕が守る・・・か。フィーナに対して、すごく失礼だったよ。
「フィーナ・・・離れてて。」
「・・・うん。」
フィーナは僕を頼ってくれている。だから僕は頑張れる。
「ハァッ！」
僕の手から生み出した光・・・それはヤミカラス達を、
「あれ・・・あいつらどこだ？」
「何言ってんだ、あそこに・・・あれでもそこにも・・・」
「どうなってんだぁ、みんな回ってるぞ〜。」
あやしいひかり。当てたポケモンを混乱させる技。
コレが当たったら当分は混乱し続ける。
「今のうちに、逃げよう！」
「ええ。」
僕たちが背を向けた瞬間だった。
「・・・フンッ！」
突然、だった。
突然目の前に現れたポケモンに・・僕もフィーナも倒された。
「わしの縄張りを荒してただで帰れるわけないじゃろうが。」
そんな声が聞こえたのは覚えてる・・・