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ポケモン不思議のダンジョン〜光の医療団〜
僕達の十一歩目・後編〜策略と決着〜
著 : Cynothoglys
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「・・・終わり・・・だな。」
「そうかねぇ?」
「フィーナのタイムリミットもそろそろだ・・・仮にあの攻撃に耐えたとしても、結局は同じだ。」
「あんたの方がラックを見てた時間は長いのに気付いていないのかい?」
「何を・・・だ?」
「ラックの強さはね・・・あの子を守る時に一番強くなるんだよ。」
「・・・くだらん。煙がはれていく・・結果は自分の目で見るがいい。」
「・・・くぅっ・・・」
「なんだと!?」
ソピアには驚かれていたけど・・・そんな良い結果じゃない。
僕はもともと防御力が並はずれて高かったから助かっただけ。普通なら倒れてた。
「・・・っ、フィーナ!何をしている、この小僧を潰せ!」
「アアアアアアアッ!」
「かげぶんしん!」
「シャドーボールでしらみつぶしにかき消せ!」
「一、二、三、・・・みがわり!」
「たたき壊せ!めざめるパワーだ!」
「ハアアアアアッ!」
「・・・くくっ。」
「何を笑っている!」
「確かに、あんたは基礎能力はラックより上だけど・・・戦い方はラックの方が上だね。」
「何だと!?あの小僧に俺が劣っているというのか!」
「まっ、自分で考えたらどうだい?」
「・・・師匠を気取ってハッタリか?今更そのようなことが通じるわけがなかろう・・・」
「ハアアアアアアアッ!」
「かげぶんしん!」
「シグナルビームで片付けろ!」
「アアアアアアアッ!」
「一、二、三、四、五、六、七、・・・みがわり!」
「何をしているノロマが!もう一度シグナルビームで消せ!」
「アアアアアアアアアアッ!」
「つきのひかり・・・みがわりは消えたけど・・・」
「はかいこうせんだ!」
「ガアアアアアアアッ!」
「チィ・・・もういい、出し惜しみする余裕なんかないよ!」
「はい・・・ハァ!」
僕が出したのは全てをはじく光の空間・・・
「まもるだと!?もうあの小僧の技は・・・」
「あの子に「忘我」という天性の力があるように、
ラックにもあったんだよ。「忘無」という力がね・・・」
「ボウム・・・技を忘れないという力か・・・」
「そうだ。ま、あたいが気付いたのも偶然だがね。」
「ハァッ!」
「シャドーボール?そんなもん当たるわけない・・」
「かげぶんしん!」
「どこから撃つか分からないってか!?無駄だよ!」
この時あたいが撃ったのはナイトバーストだった。
「ハァ!」
「まもる?そんな防御技使ってどうするってんだい?技のスペースが減るだけだよ!」
そう言って、あたいは再びナイトバーストを使った。まもるは二回連続では放てないからね。
「緊急脱出!」
ラックが出したのは・・・みがわりだった。
「フン、これで技の全部が分かったよ。シャドーボール、かげぶんしん、まもる、みがわり。
この四つであんたがどう戦うか・・」
「行け!」
ラックが出したのは、奴の手から生み出された光・・・あやしいひかりだった。
「なに!?」
ま、油断してたあたいには直撃したけどね。
「なるほど・・・だが、それを俺の前で説明したのは失敗だったな・・・」
「わざわざ説明した理由ってのは・・・まぁいいや。もう手遅れだ。」
「何?」
「もうあの子には戦う力なんて残っていないよ。」
「つまらんウソを・・・はかいこうせんだ!」
「アッ・・・アッ・・・」
フィーナははかいこうせんを撃たない。
「何をしている!はかいこうせんだ!」
「アッ・・・アッ・・・」
それでもフィーナははかいこうせんを撃たない。
いや、撃てないんだ。なぜなら・・・
「ソピア、フィーナがもっている技は全部分かった。
シグナルビーム、シャドーボール、めざめるパワー、はかいこうせん
確かに僕にとっては苦手な技は多いから、普通に戦ったら僕は負けている。
でもフィーナの技に対して僕が重点的に出した技、覚えてるかい?
かげぶんしんとみがわり、そして回復技のつきのひかり。
そう、僕の策略はこれらの技を使って「持久戦」にもちこむことだった。
なぜなら全ての技には使うことができる限界、「パワーポイント」があるからね。」
「ガァッ・・・?」
「っ・・・」
「そういうことさ。あんたはあんた自身の感情をラックにうまく利用されてたってこと。
あんたがあんなに技を乱射させなければ、こんな状況は作れなかったからねぇ。」
「俺が・・・あんな小僧の策略に・・・」
「ソピア、君に僕達の絆は壊せない!」
「・・・と言いたいところだが、もう遅い!タイムリミットだ!計画は狂ったがフィーナは潰せる!」
「なっ・・・」
「ふざけんな!」
「貴様らの都合など知ったことか・・・さぁ、消えろ!フィーナ!」
なんで・・・なんでなんだ・・・
ようやく君の手を掴んだと思ったのに・・・最後まで・・・
こんな奴の手に邪魔されるのか・・・
こんな・・・奴の手に・・・
『アキラメルノカ?』
「え?」
僕のカバン・・・光ってる?
『コノテイドノコトデ、キサマハアキラメルノカ?』
「だって・・・もう時間が・・・」
『ワタシガ、チカラヲカシテヤル!」
どうなっているんだ・・・これ?
ホーリーオーブ・・・これが・・・喋ったの!?
2012.5.7 20:49:34 公開
2012.5.13 14:52:08 修正
■ コメント (2)
※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。
12.5.8 07:26 - Cynothoglys (JACK0119) |
最初にチラッっと出てきただけの ホーリーオーブが喋るとは・・・ 治癒の力を持つポケモンかな 忘無は使う奴が使うと チート並の強さになりそうですね では! 12.5.8 02:03 - 不明(削除済) (02090036) |
ホーリーオーブに封印されたポケモンが力を解放!
そして今回は出せなかった「三皇帝」も登場。
決戦の火ぶたが切って落とされる。
ま、こんな感じですかね。
次回もお楽しみに〜