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「・・・ストゥラ。」
「・・・なんだエレガン。」
「やっぱり、ジュディのこと、怒ってるの？」
「・・・なぜ、俺たちに何も言わなかったのかと、言いたかったのかもしれないな。」
「・・・似た者同士ね、私達。」
「・・・どういう意味だ？」
「私も、同じこと思ったの。まぁ私の場合はぶちまけたけどね。」
「・・・さすが、と言った方がいいのか？」
「別に、・・・ただ、やっぱりそれでも言いづらいこともあるんじゃないかなぁって。
　そう思い直しただけよ。」
「・・・」
これが、私がその場に入った時に二人がしてた会話。
「ジュディ！」
「・・・なんだ。いたのか。」
「・・・ごめんなさい。やっぱり、謝らないといけないから・・・」
「謝罪なら、言葉よりも行動で示してほしいものだがな。」
「解散といっても方針が変わるだけ、ジュディはそう言ったよね？
　その方針を変えた先は・・・どうなってんのよ？」
「私が考えているのは、今度は討伐じゃなく、助ける仕事一本で行こうかなって
　そう考えてるの。チーム名も「コンクスタ」から変えるつもり。
　あと、皆のあだ名も。それにも悪い意味が結構あるから。」
「で？まず、その変更後のチーム名はどうするのよ？」
「考えているわ。チーム名は『コルソ』。意味は救援よ。」
「・・・それで、俺達のあだ名ってのは・・・？」
「そうね・・・まず、あなたからよ。ストゥラ。」
「・・・俺からか。」
「ストゥラの意味は『拷問』なの。救援とはかけ離れた存在だからね。」
「それで・・・どうしろと？」
「そうね・・・あなたはこれから『レニメント』と名乗って。
　意味は『鎮静』よ。あなたの仕事は変わらない。
　ただ向かってくる敵を、比較的ダメージを抑えて撃退してほしいの。」
「で、私は？」
「あなたは『クーラ』と名乗ってもらうわ。
　意味は『癒し』よ。主に道具を使っての治療をしてもらうつもり。」
「ヌーベは？」
「ヌーベの意味は『影』。
　どちらも変えるわ。ヌーベは『スペーメ』と名乗ってもらう。
　意味は『希望』よ。ストゥラ、あなたと同じ役割よ。」
「それで、ジュディは？」
「ジュディカの意味は『審判』。これも変えるつもりなんだけど・・・
　どうしようかな、って考えているんだけど・・・」
「じゃあ『異常』ってのは？」
　パンッパンッ！
私の平手打ちがエレガンの頬に直撃した。
「いったぁ・・・別に悪い意味じゃないのよ・・・」
「じゃあどういう意味かしら？」
「あんたのその異常な考えと異常なほどの能力を役立てられるように、って意味よ。」
「・・・ま、それならいいかもしれないわね。」
「それで名前はどうなるの？」
「ちょっと別の地方の言葉の意味から取ったからわからないの。
　もう一回調べてみるわね。」
こうして私達の探検隊チーム『コルソ』は結成された。
これが、私達の運命を変えることになる。
その時は、誰も気がつかなかった。