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ポケモン不思議のダンジョン〜光の医療団〜
僕らの五歩目〜説教と自己満足〜
著 : Cynothoglys
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風が吹きすさび
森はざわめき
稲妻はほとばしる
そこにいるのは僕と・・・ルマニクス。
「えっと・・・ここで、何の修行を?」
「あんた、ポケモンに攻撃しない、傷つけない闘い方を知りたいんだって?」
「え、あ、はい。」
「甘ったれんな。」
「・・・はい?」
「あんた程度の実力で、そんな方法が分かるもんか。」
「・・・まだ実力を見せてないうちに、そんなことは言われたくありません。」
「ふ〜ん、なかなか凛としてるじゃないか。じゃ、始めるよ!」
その瞬間、ルマニクスは僕に襲いかかってきた。
「な、何を!?」
「単純な話だ、あんたを潰す。二度と立ち上がれないように!
二度と声をあげられないように!
二度と・・・愛する者が拝めないようにね!
吹っ飛べ!ナイトバースト!」
ルマニクスの手から現れた球体は地面に当たると同時に
周りに拡散し・・・僕に向かってきた。
「はぁっ!」
僕がとっさに出したのは・・・まもる。
これで攻撃はあたらない!
「攻撃しない、ねぇ。何でしないんだ?」
「僕は、僕たちはポケモンを傷つけはしない!」
「そうかい、それでどうなる?」
「・・・何?」
「確かに他のポケモンたちは傷つかないな。
だが、お前達は傷つくじゃないか。」
「・・・・確かにそうだけど。」
「自分だけ傷ついて他のポケモンたちが傷つかないで
それでいい・・・って、バカじゃないか、あんた。」
「何だと!」
「じゃあそれで、そのポケモンたちは喜ぶのかい?」
「・・・!」
「喜ばないだろうね、自分達は狂ったまま。
それでいて、ただただ自分達の前に現れては
ただ攻撃を受けて逃げる存在ができただけ。
狂ったポケモンたちに変化はない!」
「・・・」
何も、言えない。
「攻撃することがイコール相手を傷つけるわけじゃないんだよ。
あんたは結果が怖いだけなんだ!
攻撃をして、愛した者に拒まれるのが怖いだけなんだ!
所詮、あんたは惚れた女のことを分かっている振りをして、
ただただ自己満足の中に浸ってるだけなんだ!」
僕は・・・まもるのをやめた。
「・・・消えな!」
僕の前に、かなりの力が来たのだけは、覚えている。
ピリリリリッ ピリリリリッ
ピッ
「あ、ルマ?どう、ラック君は?」
「なかなか、根性があるとは思うね。
だが、はき違えているところが結構ある。
力の使い方と心の安定性を究めれば
こいつ、強くなるよ。」
「・・・そう。ありがと、協力してくれて。」
「フン、チームリーダー、しかもあれほど力を携えたリーダーに
頭を下げられたんだ、断るわけにはいかないからねぇ。」
「・・・優しくなったわね、ルマ。」
「そういえば、こいつのパートナーはどうなってんだい?」
「今、悲しみの中、よ。」
「あいかわらず、鬼のような修行だねぇ。
下手したら、精神を崩壊させかねないだろう?」
「・・・フィーナちゃんは強い子よ。大丈夫のはず。」
「まぁいい。こっちも進歩があったら連絡する。」
「わかったわ、ルマ。私の最高のパートナー。」
「フン、じゃあな。
アブノルメ。」
ツー ツー ツー
2012.4.26 23:04:36 公開
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