冴えない僕が色を失った世界を救う
チャプター0 シーズン1 冴えない僕
著 : Aゼリー
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僕は七色 秀。中学2年生だ。勉強も運動能力も中途半端で、これといった特技もあまりない。強いていうならば、怪我したポケモンの保護くらいだ。それでも、僕の治療で救われたポケモンは計り知れない。いつも密かに僕の治療を待つ森のポケモンたちがいる。
ある日のこと、僕はいつものように治療器具を買おうとしてスーパーマーケットにいった。ここの品物は質が良く、僕の行きつけのお店。そんなこのお店で、僕に転機が訪れることになるなんて・・・。
僕がお店に入ると、一発の銃声が轟いた。その時、僕はスマホで森のポケモンと会話をしていた。銃声でスマホから目を離すと、前には黒服の七人の人がいた。そして、あの黒い拳銃を僕に鋭く向けた。僕は弱々しく両手を上げた。もちろん、スマホを置いてだ。
「ぼ、僕は何もしてません!」
僕は細々しい声で主張した。
「お前は、この店に入ってスマホを見ていたな。どうせそれで警察かなんかに連絡したんだろ!俺たちのモットーは疑う前に始末するなんでね、消えな。」
そう言われた時、真っ黒な銃弾が僕を貫いた。
どうせあいつらは、強盗の最中に入って来た僕に対して、気が立ったのだろう。そんなことを考えているうちに、意識が遠くなった。そんな中で、いつか僕が見た夢を思い出した。
僕が友達と学校から帰っていると、通り魔が逃げていた。
「危ない!」
そう言われたのも遅かった。すでに、あの銀色の鋭い刃は僕を突き刺したんだから。
それで、僕はベッドから落ちて目を覚ました。
細かいところは違うけど、結末は一緒みたいだ。まさか正夢になるなんて・・・。
2023.12.25 16:07:29 公開
2023.12.25 16:24:29 修正
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