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幻想を求めて

著編者 : 窮爽

九番星 願いの力

著 : 窮爽

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『瑠那はもし願い星に会えたらどんなお願いをする?』
『えっとね、アタシはねぇ…星を今よりもっと近くでみたい!譜雅兄ぃは?』
『俺?……俺の願いは…』

『――――』
               

「……」

ゆっくりと開くアタシの目。窓からは眩しいぐらいの日差しが差し込んでいる。
隣にはジラーチが小さな寝息を立てて眠っていた。
…夢を見ていたらしいが、途中からは覚えていない。アタシはムクリと上半身を起こし、ベットの横の棚に置いている眼鏡を取り、カチャリと掛ける。
ベットから出て、髪をとき、タンスにかけてある白衣を羽織った。
…よし、準備OK

「…ムゥ…」

すると、ジラーチの眠たそうな声が聞こえてくる。見てみるとジラーチが目をこすって、フワフワと上へ、上へと浮いて行き、天井に頭をぶつけた。

「ひゅうぅぅ…」

ジラーチは情けない声を出し、ゆっくりとベットの上に落ちていき、短い脚を伸ばして座っている状態になった。
…昨日と全く同じシチュエーションなんですが。

「おはようございます」
「…ハッ。おはよ〜」

アタシが声を掛けると、ジラーチは目が覚めたかのように声を出し、笑顔で挨拶を返して来た。
…この場面が七日間続くのですか…何だか、見てると脱力しますよ。

「…さて、アタシはいつもの様に資料などをまとめに行くのですが貴方はどうしますか?ついて来ますか?」
「行くよ〜♪」

ニッコリ笑顔。ジラーチはアタシの周りを飛び回った。…天然と言うべきですかね。これは。
アタシは扉を開けて、資料室へと行く。ジラーチはその後を楽しそうについて来た。
ふと振り返って、廊下の向こうを見ると、昨日壊された所を修復しに何人かの方が来ていた。

「…これは時間がかかりそうですね」
「んー?」

アタシが呟くと、ジラーチは首をかしげて修復場所に近づいた。
すると、ジラーチは目をつむって意識を集中させた。すると、頭についている短冊の様な物が光った。
すると、その修復するべき場所はみるみるうちに元通りになり、もう何もなかったかのようになっていた。
これにはアタシ、その場に居た人達は驚いた。ジラーチはそんな事も気にせず、戻ってきた。

「…今のは貴方が?」
「そうだよ〜♪」

ジラーチは無邪気な笑顔で頷いた。…何でしょうかね。この気楽さは…羨ましいぐらいですよ。
資料室を開けるとそこには助手は勿論、他の研究員も居た。

「おはようございます」
「おはようございます!ジラーチもおはよう♪」
「おはよ〜♪」

アタシは助手に挨拶の言葉を掛けた。助手は返事をした後、ジラーチにも声を掛けた。
ジラーチはニッコリ笑顔で返事をする。

「ジラーチは無事起きれたみたいだな」
「あぁ、廼覇さん。おはようございます」

そこに廼覇さんが入って来た。アタシは挨拶をする。廼覇さんはそれに対して少し頭を下げた。

「先ほど、修復場所で『いきなり元に戻った』って騒いでいたんだが、まさかジラーチか?」
「そのようです」

廼覇さんの質問にアタシは頷いた。ジラーチはこちらの会話など気にもくれず、助手となかよさげに話している。

「…凄いな」
「本当見かけによらずですね」

アタシと廼覇さんはジラーチを見て感心したような声で呟いた。
その後はいつもの仕事にジラーチの元気な声が入りながらも、黙々と進めていた―

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2011.7.25  20:30:16    公開


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
じゃ、じゃあ私の家の白米を!!(え?
良い所で目が覚めちゃいましたよ(汗 というか、儲けwwそして、壮大なる友情がww(おい
瑠那「…確かに可能性はありますね。この世はお金でまわっていますから」
助手「何だか夢が壊された気分ですよ?というか、ウワァァン!!良い話だよ!」
お前、泣き過ぎだ(汗
ちょいww修理代wwと言うか天井がww
瑠那「ですが、ジラーチに頼めばすぐに直りますよ。…少々値ははリますg『リアルな話しするな!?』風鈴
脱力ですよ。ホントwwというか、まさかの相性抜群ww
助手「仲良しだもんねー♪」
ジラーチ「ねー♪」
コメありがとうございました!それでは!

11.7.27  16:11  -  窮爽  (monoraru)

こんにちは〜!さっきからお腹なりまくりですw今日朝食も昼食も食ってないっていうw((関係ねぇし

んー!ちょうど譜雅兄ぃが願いを言うところで目が覚めちゃいましたね!いったい何なのでしょうか・・・((悩
ニーナ「分かりましたぁ!きっと儲けたいという願いですよぉ!」
レイ「いや、それは無いと思うが^^;」
オド「ひ、久しぶりにレイがコメントに・・・レイイィィィィィィィ!!」
レイ「オ、オドォォォォ―『暑苦しいぞ、会話が^^;byユラン』
ジラーチがまたw
貝「あ、でも私も寝ぼけてて枕を投げた時とかあるよ!!それも毎日、窓に向かってだから・・・修理代がさ^^♪」
ロズレイド「それってただ事じゃないよね。というか、そういう理由だとジラーチもいつか、天井を突き破ることになるよ!?」
お、恐ろしいな・・・って何話してんだw
脱力www分かります。大いに分かりますw
ジラーチと助手のあいしょう抜群ですねwww
それでは、続き頑張ってください!!!

11.7.27  16:03  -  papiko  (papiko)

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