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人と幻獣

著編者 : 窮爽

海の章4〜捜索と夢〜

著 : 窮爽

イラスト : 窮爽

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「手掛かりとかそんなん無いのか?」
「うん。無い。」
「…お前、よくそんな普通に言えるな。」

ミキナに尋ねられ、私は答えた。雪羽は耳元に言ってくる。
だって、本当の事だし…
ミキナは腕組みをしてため息をつく。

「…まぁ、今日はヒウンシティを探すってわけか。」
「そういうこと。じゃ、張り切ってさがそー!」

私は立ちあがって右腕を上げる。

            〜3時間後〜

「…はぁ。見つからなかったねー…」
「…本当、これどれぐらいかかるんだ。」
「ま、そりゃあ手掛かりとかなかったら大変だな。ほらっ」
「お…っ!?」

私と雪羽はベンチに座っていた。すると、ミキナはサイコソーダを投げる。
私はそれを何とかキャッチしようとしたが、おでこに関が当たる。落ちそうになった缶を雪羽が尻尾で受け止める。
うぅ…痛い…

「お前、本当ドンくさいな。」
「だってー…」
「あー!悪ぃ!」

雪羽は缶を私に出しながら言う。私はおでこを擦りながら缶を受け取る。
ミキナは右手を前にして謝る。

「あはは…うん。」
「ほら。雪羽だっけ?ほら。」
「…雪羽だ。」

ミキナはストローのささったミックスオレをベンチに置く。雪羽はミックスオレの前に座っていう。
まぁ…ミキナに言葉通じないからね…無理無いよ。

「そーいや、聖巳に目標ってあんのか?」
「目標?」

ミキナはふと思い出したかのように尋ねてきた。

「まぁ、夢みたいな?」
「夢かぁ…私はね、薬師になるのが夢なんだ。」
「薬師?薬とか作るやつか?」
「うん。」

ミキナの質問に私は頷いた。

「私の住んでる島ってお医者さんが少ないんだ。…それと御爺ちゃんが薬師だったんだ。いつも薬作りを見ていて…助けられたらなぁって。」
「そうなのかー。」

私の話にミキナはそう一言いうとサイコソーダを飲む。

「ミキナは何かあるの?」
「まぁ…ハッキリって訳じゃないけど…負けなしのトレーナーだな。」
「へぇー。」

私はサイコソーダを飲みながら訊く。

「で、今イッシュのジムを周ってるんだ。バッジな昨日この町のヒウンジムを制覇して3つ集めたんだ。」
「へぇー!見せて!」

私がお願いするとミキナはバックからバッジケースを取り出し、開いた。
そこにはバッジが3つ並んでいる。

「へぇー!ミキナって強いんだ!」
「へへ…ありがとな。ま、イッシュリーグで優勝するのがまず1つ目だな。他になホウエンリーグとシンオウリーグに出たんだ。」
「で、どうだったの?」
「まぁ…優勝はできなかったけど、ベスト3には入れた。」

ミキナは頭をかきながら言う。
凄いなぁ…

「…まぁ、絶対勝ちたい奴が居るんだけどな。」
「へ?ライバル?」
「うーん…私はそう思ってるよ。相手はどうでもいいみたいだけどな。」
「一方的にか。」
「雪羽…それ失礼。」

雪羽に私は注意をする。

「なに言ったか知らないけどいいや。でもな、そいつバトルしてくれねぇんだよな!酷いと思わないか!?」
「え?あ…たぶん…」

急に尋ねられ私は渋々頷く。

「なにが「結果は見えてますからねー。」だ!!あのサイコ野郎が!!」
「さ、サイコ…?」

私はミキナの様子に戸惑っていた。

「…コホン。でな、滅茶苦茶お願いしたんだよ。そしたら「どっかのリーグで優勝したらやってあげない事もないですねぇ。たぶんね?」って言って来たんだよ。で、さらに「あの人を倒して、世界一になれるような強さだったらやってあげますがねぇ?」って言ってきたんだ!」
「へぇー。」

その人、強い人としかやらないのかな…?

「だからまずはどっかのリーグで優勝するんだ。多分ですまさねぇよ!…あいつを一回負かしてやるんだ!」
「一回って…勝った事無いんだ。」
「…お前もいろいろ失礼だと思うんだが?」

雪羽はそういい、ミックスオレを飲む。
あ…

「うっ…まぁな。」
「多分ってことはやってくれない事もあるよね?で、世界一は絶対やってくれるってことだよね?」
「まぁ、そうだけどな。でも、絶対やらせる!」

ミキナはそういうと、サイコソーダを一気飲みする。
…そんなに勝ちたいんだ…
そう思っていて、サイコソーダを飲む。

「……あ。」
「?どうした。」

私の声に雪羽が尋ねる。

「あれ、夜侍雫(ヤジダ)じゃないかな?」
「……本当だ。」
「ん?知り合いか?」
「うん。」

向こうで歩いていたのは夜侍雫だった。夜侍雫は友達を作ろうとしなくて、無口だった。
私が話しかけても返事だけ。
私は雪羽と一緒に夜侍雫のほうへと駆け寄っていった―

海の章4〜捜索と夢〜

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2011.5.5  19:47:29    公開
2011.5.5  21:12:25    修正


■  コメント (3)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
宿題お疲れ様です^^
聖巳「ありがとう!嬉しいよ♪」
よかったな^^
中々見つからないんですよねw
イーブイwそれはいけないんだよw
ミキナ「ベンチっていいよな!なんか気軽だし!」
そういう問題ですか!?
薬w
サタナ「呼びましたか…?ふふ…」
辞めろ!!帰れ!しっし!
コメありがとうございました!それでは!

11.5.5  21:57  -  窮爽  (monoraru)

こんばんは〜
やっと今、宿題が終わった私です((ため息
聖巳可愛い!!黄緑色が凄く似合っている★
3時間経っても見つからない・・・か・・・やはり居ないんですかね?
イーブイ「こういう時こそ、私が本編で考えた、紙にでっかく『ビード「いや、それバレるじゃん!?byシャワーズ」
そうですね、やはりベンチは飲み物を飲むのにも最適(?)な場所ですしね^^b実は密かに、ポケモンでもカフェオレ出てこないかなぁ〜とか思ってる私なのです♪
駄目だ!薬剤って聞くとどうしても・・どうしても・・あのサタンがァァ><((なぜにw
勝ちたい奴ってたぶん、ル―((殴
夜侍雫。さっそく新伽羅登場!話を盛り上げてくれそうですねw
それでは、続き頑張ってください!!!

11.5.5  21:29  -  papiko  (papiko)

ベンチでジュースwありますねw
ミキナ「やっぱソーダだろ!」
どんだけ好きなんだ(汗
それでは!

11.5.5  19:48  -  窮爽  (monoraru)

 

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