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「ここだ。」
「あ…案外近かったね…」
「あぁ？そうだな？」

雪羽…そんなに怒らないでよ…
ミキナさんの案内で何とかポケモンセンターに着くことがで来た。
中に入ると、いろんな人がにぎわっている。

「お前さ、まさかだと思うけど…ポケモンセンター初めてか？」
「はい。」

私の返事にミキナさんは驚いたような表情をする。
そんなに変なのかな…？

「あ、まぁ。まだ初めての奴は居るし…気にすんな。そういえば、お前部屋取った方がいいんじゃないのか？」
「あ、はい。えっと…」
「私がとってやるよ。」

ミキナさんはそう言ってくれた。私はミキナさんを見て部屋の取り方を覚える。

「あぁやって取るんだねー。」
「お前、すぐ忘れそうだ。」
「そんな事無いもん。」

私と雪羽はそう言う風に話していた。
そしてミキナさんが戻ってくる。

「ほら。この番号の部屋のカギ。」
「ありがとうございます。」

私はミキナさんから鍵を受け取る。そしてその番号の部屋に入り、荷物を置く。

「なぁ、お前さ旅してんの？」
「はい。お届け物って言うか…人探しというか…」
「…ばらすなよ？」

ミキナさんに尋ねられ、私は戸惑う。雪羽は肩に乗ってきて耳元に言う。
ど、どうしようかな…

「すごく大切なものがあって、それを渡すんですけど…何というか…それ他の人には見せちゃいけなくて…その渡し主が分からないので、その渡し主を自分で探して渡さないとだめなんですよね…」
「マジか！？」
「馬鹿…」

私のアヤフタな説明にミキナさんは驚く。雪羽は小さくつぶやく。
馬鹿ってないよ…

「うーん…その様子だと、イッシュとかそもそも旅始めてだろ。」
「うっ…はい…」

ミキナさんにそう見破られ小さく返事する。
結構傷つくなぁ…

「じゃ、一緒に行ってやろうか？なーんか、すっげー不安だし。」
「え！いいんですか！？」
「別にいい。丁度旅してたし。」

ミキナさんの言葉に私は感激した。

「おい…大丈夫か。」
「たぶん。ばれなければ問題ナッシング。」
「…はぁ。まぁ、道には迷いたくないからな…」

雪羽は渋々と言わんばかりにため息をつく。

「あと、敬語じゃなくていいし、ミキナでいい。」
「あ、じゃあ・・・よろしくね。ミキナ。」
「おう。」

そうして、ミキナと一緒に旅をすることになった。

…ビードロの事…ばれなければ大丈夫だよね…？