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人と幻獣

著編者 : 窮爽

海の章5〜月光〜

著 : 窮爽

イラスト : 窮爽

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当たりは気づけば暗くなっていた。夜だ。月の光と照明が公園を照らす。

「夜侍雫ー!」
「……」

私は名前を呼んだ。夜侍雫は振り返らずに立ち止まった。
夜侍雫の相棒、ブラッキーの暗雌(アンメ)は夜侍雫の肩に乗ったまま顔だけ見せる。

「ねぇ、夜侍雫もビードロ届け?」
「……」

私の質問に夜侍雫は静かに頷いた。
うーん・・・相変わらずの無口だなぁ。

「何か手掛かりとか見つかった?」
「…別に…特に。」

夜侍雫はそう静かに一言答える。
うーん、やっぱり大変だよね。

「ねぇ、一緒に行こうよ♪一緒のほうが楽しいもん。」
「…別に…いい。」

夜侍雫は変わらずのテンションでそう答えた。

「えー?でも暗雌は行きたいよね?」
「別に。」

暗雌はそのまま答えた。
うぅ…

「即答だな。」
「はぅ…そっかぁ…まぁ…いいけど…」

雪羽に足元から言われる。
まぁ…無理やりにとは言わないよ…

「お?どうも。私はミキナだ。」
「……」

ミキナはやってきて自己紹介をした。
夜侍雫はコクリと頷くだけ。

「あ、夜侍雫って言うんだ。で、ブラッキーが暗雌。」
「へー。…って、凄い無口だな。」
「……」

ミキナはそう言う。
…まぁ昔からだしね。

「……」

すると夜侍雫はそのまま歩きだす。
あれ?

「夜侍雫、ポケモンセンターには泊らないの?」
「…別に。」

夜侍雫はそう一言答えてしまうと、そのまま闇夜に消えていった。

「あいつ、すっごいノリ悪いなー。」
「昔からだよ。さ、ポケモンセンターに戻ろう。」
「そうだな。」
「異議なし。」

そうして私達はポケモンセンターに戻った。
夕食を食べて暫くしてベットに入る。

「…雪羽。」
「なんだ。」

私は雪羽にベットに入ったまま話しかけた。雪羽はすぐ隣から返事をする。

「風人ってさ…いいよね。」
「…なんだ。急に。」
「…誰に渡すのか分からないけど…でも、その人と会えた時って嬉しいと思うんだよね。…夜侍雫も嬉しいのかなーって。」
「…あぁ。…嬉しいだろうな。届け主と会えた時、安心感がわいてくるだろうな。…夜侍雫は分からない。暗雌も。…だが、少しばかりの嬉しさはあるはずじゃないか?」

少しばかりの嬉しさ…か…

「…そうだね。きっと。…お休み。」
「…あぁ。」

そうして私と雪羽は眠りに就いた。
…早く会いたいな…


「…夜侍雫、もう場所は分かってるわね。」
「…当然さ。暗雌。…実に面倒な奴だけどね。」
「…貴方ってイメージを振りまくわよね。」
「そうか?」
「…長い付き合いだしね。」

長い付き合いねぇ…
僕は暗雌と港で話していた。

「…で、いつ届けに行くの。」
「…いつにしようか。……僕、面倒な奴とは会いたくないんだけどね…」
「…まぁね。…貴方って私以外にはすっごく暗いけど?」
「…別にそうかな。…お人よしは嫌いだ。…元々他の人間は嫌いだけど。」

僕はそう答える。
…それを表に出す馬鹿な奴なんていないだろ?

「…早く渡さないと大変なる…なんて言われてきたけど・・・ねぇ?」
「そうそう。僕は…」

           『ギリギリまで待ってみようと思うんだ。』

僕はビードロの紐を右の人差指にかけて回した。
…だって、せっかくの貴重な光景…

            見逃したくないだろう?

月はそんな僕は照らし出すように金色に輝いていた―

海の章5〜月光〜

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2011.5.5  21:07:13    公開
2011.5.5  21:10:10    修正


■  コメント (5)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ユランさんへ
イケメンですかw
夜侍雫「……どうも。」
あー、キャラ作りが始ま(シャドーボールくらい
暗雌「長い付き合いだし。」
それで性格が似てるのか(汗
夜侍雫「……別に・・・遠慮しておく。」
あーあ。ノリ悪いなぁ。ーー
コメありがとうございました!それでは!

11.5.5  22:31  -  窮爽  (monoraru)

こんばんは〜
夜侍雫・・・予想以上にイケメンですね!うはっ私のこのm((口塞がれ
暗雌と夜侍雫、やはりトレーナーといっしょに行動してるからか、性格が超似てる!!
ブラッキー「そういえば確かにな。まぁ俺は喧嘩好きだから、同じブラッキーでも違ってくるだろうな」
・・・何か今日は真面目だなォィ;
ビードロ。何か企んでそうですね、夜侍雫が・・・??
ブースター「そういう時は、心理テストで試してみたらどう?もしかしたら効果覿面かもしれないし。」
そう易々とやってくれるだろうか(−。−;)
それでは、続き頑張ってください!!!


11.5.5  22:20  -  papiko  (papiko)

そよかぜさんへ
新キャラです!!モクレンw
夜侍雫「…何処が。」
どこかなんだよw
そうですね!またコラボできたらいいですね!!
ミキナ「おい!そいつここに呼んで来い!ブッ倒す!!」
やめろ!!?まずいことになる!!
ミキナ「お!おんぷじゃねぇか!こっちにも来たんだな!」
だから…
ミキナ「皆!ありがとな!」
そうだね^^
コメありがとうございました!それでは!

11.5.5  21:28  -  窮爽  (monoraru)

こんばんはw
新キャラですねーー
なんというかモクレンを思い出しましたw
モクレン「だから何・・・?」
でもなんだか面白そうですよねー^^
獅子が完結してこっちで気まぐれ連載し始めたらいつかコラボまたやりたいですねw
だけどまだまだ遠いのさ・・・・あぁ・・
冬訝「あぁそうそう前回、リーグに挑戦とかって言ってたよね?ベスト3おめでとう・・そうそう兄がぶつくさ言ってたけど気にしないほうが・・」
おんぷ「俺様と勝負しろ・・グッェ」
君たちはまだ出てこないでー!?
ミキナさんおめでとうですよー^^
それではノシ

11.5.5  21:24  -  harumi  (34sykm)

はい。何かと怪しい奴が出ましたよw
夜侍雫「………どうも。」
キャラ作んn(シャドーボールくらい
それでは!

11.5.5  21:08  -  窮爽  (monoraru)

 

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