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ポケ物語

著編者 : Cynothoglys

第六レポート ゴールデンボールブリッジ VSイプシロン

著 : Cynothoglys

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『ハナダシティ北部のゴールデンボールブリッジにて
 強力なトレーナーを五人連続で倒せば賞品ゲット。』
 こんなありきたりの看板が置いてあったもんだからな。
 だまされたと思って行ったんだ。いや、言っても五分かかんなかったけど。
 ゴールデンボールブリッジ、通称「金たm(作者;略)」
 またの名を「玉きn(作者;略)」というらしい。
「ん?挑戦者かな?」
 黒い服を着たおっさんが声をかけてくる。
 黒い服を見るとついロケット団に見えてしまう。
「いや、看板見てきたんだけど。詳細が分からん。」
「まぁ看板の通りだよ。ここから五人のトレーナーを連続で倒してもらう。
 それだけだ。それで商品を渡すことになっている。」
「ふ〜ん。力試しにやってみようかな。」
「オッケー、じゃあ一名様ご案内。」
 ・・・異様に金色なのを除けば普通の橋だ。
「おっ、挑戦者?じゃあ僕とバトルだね!」
「よっしゃ!行けヒトカゲ!」
「行くんだコクーン!」
「・・・」
「カゲーッ!」
 ヒトカゲの元気に比べると・・・何だありゃ。
『コクーン・さなぎポケモン・むし・どくタイプ
 ビードルの進化形、更なる進化のために力を蓄えている姿で
 コクーン自体に攻撃力はほとんどない。』
「・・・ひのこ。」
「カァ・・・ゲーッ!」
 攻撃が見えているはずなのにコクーンは動きもせず・・・
「・・・」
 ただ攻撃を受けて倒れた。何しに来たんだコイツ。
「カ・・・ゲー!」
 ヒトカゲ・・・?光に思い切り包まれた?
 これはカメールの時と同じ!進化だ!
「リザーーーーーーーー!」
 ヒトカゲの皮膚の色は赤くなり爪も太くなり・・・目つきも悪い。
「・・・図鑑図鑑。」
『リザード・かえんポケモン・ほのおタイプ
 ヒトカゲの進化形、進化した爪で相手を引き裂く戦法を好む。
 もちろんほのおタイプの技も健在。』
「爪で引き裂く・・・ね。」
「よかったね〜。でもバトルは終わってないよ。行くんだトランセル!」
「・・・」
 また動かん奴だな・・・
『トランセル・さなぎポケモン・むしタイプ
 キャタピーの進化形、コクーン同様進化のために力を蓄えている姿
 そのため攻撃力は皆無。』
「・・・ひのこ。」
「リ・・ザァ!」
 ヒトカゲの時とは比べ物にならんくらい炎の勢いが増してる。
「・・・」
 そしてコクーン同様倒れた。何だコイツ。
「いやぁ、強いね。これで僕のポケモンはゼロだよ。」
「は・・・?」
 何でここにいるんだ、お前。
「でも気は抜かないようにね。後四人だ。」
「・・・最初に気を抜かせる算段か?」
「え・・・何のこと?」
「いや・・・忘れてくれや。」
 さ、今のは多分前哨戦だから・・・これからが本番だな。
 待ち受けてたのは・・・女だな。
「あ、ひょっとして最初の子倒したの?」
「・・・倒したけど?」
「すっごーい!彼ハナダでも五、六を争うトレーナーなんだよ。」
「・・・」
 基準大丈夫かと言いたい。誠実に。
「でも私はそれよりも強いからね。行きなさい!プリン!」
 プリン?まさかデザートじゃないだろうな?
『プリン・ふうせんポケモン・ノーマルタイプ
 うたうことが得意なポケモン。うたうで眠らせ、はたくで攻撃する。』
 で、うまいのか?
「・・・早くポケモン出してよ。」
「あ、わりわり。フシギダネ!」
 俺の三番手に現在形で成り下がってしまっている存在。
「つるのムチだ!」
「はたくよ!」
「プリッ!」
「ダネ!」
 つるのムチ出す前にはたかれた。
「そのままおうふくビンタ!」
「プリッ!プリッ!プリッ!プリッ!」
「ダネッ!ダネッ!ダネッ!ダネッ!」
 綺麗に四連発喰らったな。
「最後にはたくでとどめよ!」
「少し下がってつるのムチ!」
「ダーネッ!」
「プリッ!」
 多少の間を開けることによってはたくは外れた。
 そしてつるのムチは多少離れてても攻撃は・・・可能!
「ダネーッ!」
「プリィ!」
「そのまま押し切れ!」
「ダーーーネッ!」
 最後の大振りが炸裂し、プリンは倒れた。
「うぅ・・・負けちゃったぁ。」
「よし・・・行こう。」
「オイ!お前!僕の彼女を泣かしたな!」
「は?彼女?」
「この橋の二番手は僕の彼女なのさ!」
「フシギダネェ・・・」
「フシ?」
「何だろう。僕の心にあるのは苛立ちしかないような気がするよ。」
「ダ・・・ダネ」
「リア充爆発しろやぁぁぁぁぁ!」
「え・・・えーと・・・行くんだアーボ!」
「たいあたりぃ!」
「ダネー!」
「アーーーーー!」
 アーボ、完全にデオチ。
「え・・・えーい!行けコラッタ!」
「たいあたりぃ!」
「ダネー!」
 喋る間も与えずに粉砕。というかトキワ前の紫の奴だったような・・・気のせいか。
「次ィ!」
「ひいいいいいいいい!もうないよぉ!」
「・・・だっさ。」
 泣き終えた女が冷ややかな目で男を見ている。
「え、いや、あの、これは違うんだ。」
「これ終わったら永久にさよなら。」
「いや、違うんだってちょっとー!」
 いい気味だ。
 よっしゃ四人目!
 ・・・見たことあるよ・・・
「あ、あれ?昨日の・・・」
 そこにいたのはおつきみやまでロケット団にボコされてたオタクもどき。
「何・・・おまえが四番目?」
「はい・・・ってことはあなたが・・・チャレンジャーですか?」
「始めよっか。」
「ひいいいいいい!いや、いいです!通って結構ですー!」
 何をビビってんだか。ま、ラッキー。
「はぁ・・・情けない人を入れちゃったな。」
「ん?あんたリーダー?」
「とりあえずここの五人のリーダー。じゃないかな。」
 ジャージ姿の男。あああああ程じゃないがキザな感じ。
「じゃ、始めよう。」
「よっしゃ!戻っときなフシギダネ。行くぜカメール!」
「カメーッ!」
「よぉし、行くぞロコン!」
「コ〜ン」
 可愛いなぁオイ。眼がくりっとしてて・・・
「じゃあ行くぞかえんほうしゃ!」
「コーン!」
「どわっちちちちち!」
 カメールに向かって撃てや!何で俺に来た!
「みずでっぽぉ!」
「カ・・・メーッ!」
 みずでっぽう的中。
「あ、ロ、ロコン!」
「コ〜ン・・・」
 よっしゃ倒した。
「あ・・・はっはは。強いね君。これでミッションクリアだよ。」
「え・・・もう終わり?」
 うれしいが何かあっけないな。
「もうちょっと期待したんだけど・・・」
「まぁ・・・勘弁してくれ。そこにいる人から商品を受け取ってくれ。」
 男が指差したのは橋の先にいる男。
 髪の毛は金髪。中々の長身・・・服は黒・・・腹には『R』。
「なぁ、終わったんだけど。」
「え、五人抜きしたんですか?」
「ああ。商品。」
 おもむろに手を出す俺。ロケット団主催でも商品は欲しい。
「あ、はいはい。これ。しんぴのしずく。」
「・・・んだこりゃ。」
「ポケモンに持たせる道具です。これを持たせたポケモンはみずタイプの威力が増します。」
「ふ〜ん。」
「いやぁ、しかし素晴らしい。私が見つけたそれなりの腕の持ち主たちだったんですが。」
「大したことないだろ。お前の眼腐ってんじゃないのか?」
「はっはっは手厳しい。では、もうひとつの特典を。」
「もうひとつの特典?」
「ぜひロケット団に入団してはくれませんか?我々はその強さを求めています。」
「・・・興味ねぇな。」
「では・・・その強さでロケット団にたてつくと?」
「そうなるんじゃね?」
「・・・それなら話が速い。ここで早急に、トレーナーとしての人生を終えていただきましょう。」
「な・・・何する気だ!」
「ここでバトルをするのですよ。負けたらあなたのポケモンをいただきます。」
「・・・うまそうには見えんが?」
「そのいただきますじゃありません!」
「わぁってるよ。冗談を分かれ冗談を。」
「くぅ・・・子供にからかわれるなんて・・・」
「まぁいいや。俺はフロスト!チャンピオンを目指してるトレーナーだ!覚えときな!」
「私はロケット団幹部。名をイプシロンと言います。」
「じゃ・・バトルだ!」
「行きなさい!パウワウ!」
「パウ〜」
 ロケット団の幹部の割に可愛らしいポケモン使いやがって。
「行け、フシギダネ!」
「ダネッ・・・」
「つるのムチ!」
「のしかかり!」
「パウ〜!」
 凄まじい音と共に、フシギダネはパウワウの下敷きになってしまった。
「・・・ウソだろ?」
「ダネ〜・・・」
「やはり、さっきの戦闘で疲れきっているようですね。
 一気に決めさせてもらいましょう。」
「そうは行かせるか!カメール!」
「カメー!」
「みずタイプにみずタイプをぶつけますか・・・何を考えているのやら。」
「たいあたり!」
「カメーッ!」
 カメールは勢いよくパウワウに向かって行った。
「しっぽをふる。」
 ?・・・よける指示でもなくしっぽをふる?何をしようってんだ?
 とにもかくにもカメールのたいあたりは見事命中。
「パウ〜・・・」
 何と一撃でノックアウト。急所にでも当たったのか?
「中々やりますね。行きなさい、私のエース!ニューラ!」
「ニュラァ!」
 黒く、爪が長く、二本足で立っていて、長い角みたいのがある。図鑑見よ。
『データなし』
「・・・あぁ?」
「この子はジョウト地方のポケモンです。カントー図鑑では調べられませんよ。」
「あぁそうかい。みずでっぽう!」
「カーーーメッ!」
 話途中で指示が間に合わなかったのかみずでっぽうは直撃した。
 が・・・
「ニュラニュラ〜」
 平然としている。相性悪いのか?
「パッと見あくタイプなんだけどなぁ。」
「ニューラ、きりさくです!」
「ニュラァァ!」
 長い爪をカメールに向け、ニューラは飛びかかってきた。
「カメール、あわ攻撃!」
「カメーーッ!」
 あわは当たったがそれを何ともないかのように平然と攻撃を繰り出した。
「カメ〜・・・」
「やっぱり・・・相性が悪いのか?」
「さて、そろそろフィニッシュですかね。」
「やっぱ、今日の主役はお前かもな。行け、リザード!」
「リザーッ!」
「!」
 ん?一瞬イプシロンの顔がこわばったような・・・
「ひのこだ!」
「リィ・・・ザー!」
「よけるのです!」
「ニュラ!」
 さっきまで落ち着いた口調が急に激しくなり
 ニューラまでも即断でよけた・・・
 なーるほど。
「リザード、ひのこを続けるんだ!ニューラはこおりか何かのタイプを持っている!
 とにかくほのおは嫌いなんだ!」
「くそっ・・・気付かれたか!ニューラ、きりさくだぁ!」
 焦りが丁寧語をかき消し、紳士の顔をはぎ取られたイプシロンの素顔が垣間見れた。
「リザード・・・きりさくを喰らって至近距離だひのこだ!」
「ニュラー!」
「リ・・・ザッ・・・・」
 リザードになってパワーも増しているらしい。
 きりさくの爪を腕に刺されてはいるが・・・その手はニューラをしっかりつかんでいる。
「リザード・・・ひのこだ!」
「リィ・・・ザー!」
「ニュラーーーー!」
 強大な炎はニューラを包み込み・・・そして
「ニュ・・・ラ〜」
「なっ・・・ニューラ!」
「これで・・・終わりかい?」
「くそ・・・フロストとか言ったな!これからロケット団はお前を敵視する!
 これで安心に旅を続けられると思うな!隙あらばお前を討つために総員で動くぞ!
 せいぜい覚悟しておけ!」
 雑魚丸出しの台詞を吐き、その場から走って逃げた。
 しっかし、これからロケット団に襲われるのかぁ。面倒だな。
 まぁそれよりもまずジムリーダー探さないとな。
 もとよりジム戦の肩慣らしかつジムリーダー探しに来たんだから。
 しばらく歩いていると一軒家があった。
 ひょっとしてジムリーダーの家かな?ちょっと覗いてみ・・・
「あ、誰やー!ちょ、助けてくれー!」
 あぁ?次から次へと面倒事ばっかり来る日だなぁオイ!

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2012.4.24  07:46:12    公開
2012.4.25  07:41:40    修正


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

オイオイ、個人的な文句は
メッセにしてくれよフロスト殿。
メッセは受け入れるようになってからさ。

みなさーん、彼がこの小説の主人公だよー。
現実でもこんな人だからねー。www嘘です

12.4.24  21:56  -  Cynothoglys  (JACK0119)

……俺はこんなキャラでしたっけ???

12.4.24  21:07  -  frokichi  (frost)

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