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ポケ物語

著編者 : Cynothoglys

第五レポート おつきみやま攻略 VSR団

著 : Cynothoglys

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 俺がおつきみやまに入って三時間が経過した。
 何度も何度も回ったが・・・景色が・・・変わらん。
「どこだよ・・・ここぉ!」
「おぉう。君、どうした〜?」
「・・・ん?」
 声をかけてきたのは見るからに登山者という感じの中年男性だ。
「山登りは初めてかい?」
「いや、山登りしてるというよりはハナダシティに行くために来てるだけだけど・・・」
「あ〜なるほどなぁ。じゃあついてくるか?」
「は・・・?」
「だからハナダまでのルートを案内してやると言ってるんだ。」
「おぉ、ありがてぇ。」
「俺の名前はダイジロウだ。お前さんは?」
「俺はフロスト。」
「じゃ、あいさつも済んだし、ついてきな。」
「ピッピ〜」
「ワッツ?」
 いきなりダイジロウのリュックからピンク色のポケモンが飛び出してきた。
「あぁ、こいつはピッピ、俺の仲間だ。」
「は〜ん、可愛いな。」
「そうだろそうだろ。ハッハッハ。」
「・・・でけー声。」
「何か言ったか?」
「いや・・・」
 でけー声の割には地獄耳だなおい。
 ん・・・アレは・・・
「オラァ!」
「やめろ!これは・・・僕の物だ。」
「その化石は俺たちが利用させてもらう!」
「僕が、僕が見つけた化石だぞ!」
 真っ黒の服を着た連中がメガネをかけたオタクもどきに暴行中だ。
 黒い服の真ん中には、でっかく『R』の文字がある。
 言っちゃなんだが趣味が悪いとしか言いようがない。
「ありゃあ、ロケット団じゃねえか。」
「ん、なんだお前ら!」
あ、こっち気付いた。ま、気付くわな。
「ロケット団?聞いたことあるような・・・」
「昔々あるところにだな。」
「いや昔話じゃねえか。」
「はっはっは、冗談だ冗談。」
「何をゴチャゴチャ言ってんだコラァ!」
「なんか低血圧気味みたいだから早めに説明をお願いしたい。」
「あぁ、昔は結構な活動をしとった組織でな。
 活動つっても、俺たちから見ればポケモン独裁計画だが・・・
 ポケモンの虐殺とか簡単にやってのける連中でな。
 数年前にレッドという少年が壊滅させ、
 再び活動を始めたら今度はゴールドという少年に再び壊滅されたらしい。
 しっかし、また活動しはじめたのか?」
「当たり前だ!俺たちロケット団は不滅だぜ!」
「何を下っ端同然の台詞を吐いているんだか。」
「んだとコラァ!」
「ま、化石なんざどうでもいいけど。」
「じゃあ大人しく帰んな!」
「そうはいかん!」
 うるせ。でかい声でダイジロウが前に立った。
「神聖なる山という存在を汚す奴らを許すわけにはいかん!
 助け合いがモットーの山で、他人の持ち物を奪い去ろうとは!
 まったくもって、言語道断である!」
「・・・うるせぇオヤジだな。やるならかかって来い。」
「ま、俺たち二人にアンタが戦えるかどうかの話だけどな。」
「くぅっ・・・やってやる!やってやるぞぉ!」
「ダイジロウのおっさん、負けのフラグ立ってるぜ。」
「君は逃げるんだ!あいつら何をするか分からん!」
「逃げたら出口も入り口も分からずに迷うわ!助太刀するぜ!」
「ありがたい。」
「ちっ・・・ダブルバトルか。」
「早く始めるぜ。こっちが勝ったら撤退してもらおうか。」
「ならこっちが勝ったらお前たちのポケモンを全て渡せ。」
「勝てるもんならな。」
「では!行くぞぉ!俺のポケモン!ピッピだぁ!」
「行け、ゼニガメ!」
「潰してやんな、ドガース!」
「ぶちのめせ、ズバット!」
 同時に四体のポケモンがフィールドに現れた。
「行け、ピッピ!うたうだぁ!」
「ピ〜ピピピ〜ピ〜ピピッピ〜ピピッピ〜♪」
「ズバッ・・・」
「ドガァ・・・」
「おい!ドガース!」
「ズバットも!」
「寝たよ・・・まぁいいか。ゼニガメ、あわ攻撃!」
「ゼニィ!」
 ゼニガメは発射態勢に入り、出したのは・・・
「ゼェ・・・ニィ!」
「水・・・まさか、みずでっぽう?」
「・・・ズバァ!」
 ゼニガメが噴射したのはみずタイプ技みずでっぽうだった。
 それが眠っているズバットに直撃し・・・
「ズバァ・・・」
 眠った状態でズバット、ノックアウト。
「くそ!戻れズバット!」
「何やってんだよ!起きろドガース!」
「まだだ、ゼニガメもう一発みずでっぽう!」
「ゼェ・・・ニィ!」
「・・・ドガァ!」
 再び眠っているドガースにみずでっぽうが直撃した。
「・・・ド・・・ガァ」
 ズバット同様、ドガースもノックアウトした。
「なん・・・だと?」
「クソ、どうする。もうポケモンないぞ。」
「降伏、するか?」
「ちぃ・・・撤収だ!」
 雑魚同然の走りでロケット団の二人は逃げて行った。
「・・・あ、ありがとうございます!」
「ま、礼ならダイジロウのおっさんに・・・」
「オイ、フロスト・・・お前さんのゼニガメ・・・」
「え・・・?」
 何と、ゼニガメが光に覆われている。
「何が・・・何が起こってるんだ!」
「進化だ。進化が始まっとる!」
「進化?」
「ポケモンの中には力を蓄えると姿を変えるものがおる!
 ゼニガメを始めとした初心者用ポケモン達は皆進化をする!」
「じゃ・・・ゼニガメは・・・」
「もう、変わるぞ。」
 光が消え、そこにいたのは・・・
「カメー!」
「やったな・・・ゼニガメがカメールに進化したぞ!」
「カメール・・・」
『カメール・かめポケモン・みずタイプ
 それなりの防御と特防が売り。
 自慢の耐久力で相手の疲労を狙う。』
「よかったな!」
「・・・よろしくなカメール。」
「カメーッ!」
「はは・・・よかったですね。ところで・・・」
「ん?」
「お礼がしたいのですが・・・」
「構わん!俺は個人的にアイツに腹を立てたから戦ったまでだ!」
「そう・・・ですか。じゃあ君は?」
「ん〜、ま内容次第、かな。」
「はっはっは!なかなかゲンキンな奴だな!」
「じゃあ、この二つの化石のどちらかをあげます。」
「・・・どっちがいいって言われても分からんのだが?」
「こっちが『かいのかせき』です。で、こっちが『こうらのかせき』です。」
「名前言われてもなぁ。ん〜・・・」
 ふと、化石を二つとも持ち上げてみる。
「あ・・・落とさないでくださいね。」
「決めた、こうらのかせきをもらう。」
「そう・・・ですか。しかしなぜ?」
「こっちの方が軽い。」
「・・・へ?」
「長旅なのに重い物ばっかり持ってたら嫌になる。」
「はっはっは!」
「じゃ、じゃあ僕はこの辺で。」
「まだ残党がおるかもしれんから気をつけて行きなさい!」
「は、はい〜。では〜。」
 最初から最後まで冴えない奴だな。
「さて、じゃあ行くとするか!」
 ロケット団撤退後の道は思ったより楽だった。
 道を歩いているとロケット団に攻撃されたようなポケモンが
 はっきり言っていたるところにいた。
 それをダイジロウは片っ端から体力回復させていくもんだから
 そこは面倒だったが・・・
 そうこうしているうちに
「ほい、ここがハナダシティに行く道だ。ここからまっすぐ行けば着く。」
「んじゃ、いろいろサンキュっす。」
「ああ!気ぃつけてな!ロケット団の動きにも注意しなさい!」
「じゃ、またどこかで!」
「おぅ!」
 こっちも最初から最後まででかい声を一貫してたな。
 ま、ハナダまでのルートもごく普通。
 ちょこちょこ段差があるくらいで至って平凡ルート。
 行く途中で川もあった。その向こう岸には洞窟もある。
 興味が湧いたら行ってみるか。
「さて・・・着いたぜハナダシティ!」
 かなり広い街だ。歩くだけで迷子になれる。
 ま、さっそくジム戦だ!
 ・・・とその前に。
 テンテンテレレ〜
 じゃ・・・行きますかジム戦!
 ポケモンセンターの隣に巨大なジムがある。
 ニビシティのジムよりもでかいな。
「たのもー!」
 ・・・
「たのもー!」
 返事がない。誰もいないのか?
 しゃーない。観光でもしますかね。
 広い街だ。何が起こるか楽しみだぜ。

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2012.4.23  19:21:48    公開


■  コメント (2)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

そうですね。時代的にそんなところです。
ゴールデンボールブリッジ。もちろん出ます。
というか次回です。
ゲームとは違いR団幹部登場予定なので
乞うご期待です。
別の地方進出は・・・未定です。
まぁ多分進出すると思います。

12.4.23  21:19  -  Cynothoglys  (JACK0119)

軽さで決めるw
そういえば、ゴールデンボールブリッジも出てきますか?
山男の話だと今は初代の5年後ぐらいですかね。
別の地方にも最終的には行きますよね?
フロスト君の活躍期待してます!

12.4.23  20:49  -  不明(削除済)  (buizeru)

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