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ポケ物語

著編者 : Cynothoglys

第四レポート VSあああああ

著 : Cynothoglys

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風が吹く。
その風に鳥ポケモンたちは一斉に飛び立った。
五、六人のトレーナーを連続で倒した実力。
見せてもらうぜ!あああああ!
「どうだい、逃げるなら今のうちだよ?」
「アホか。変な名前の奴に負けるわけねぇだろ。」
「その先入観が君を敗北へと導くんだ。」
 いかにも強い人間の言うセリフだが・・・
あの名前のせいで俺の中ではギャグにしか見えない。
「じゃあ、そろそろ始めようか。」
「行くぜ、バトル!」
「来い、ワンリキー!」
「リッキー!」
 比較的人に近い姿をしたポケモンだな。
『ワンリキー・かいりきポケモン・かくとうタイプ
 攻撃力がなかなか高いが素早さはないため先制に欠ける。』
「じゃあ、先手必勝だ!ヒトカゲ!」
「カゲー」
「ワンリキー、からてチョップ!」
「リッ・・・キー!」
「よけるんだ!」
 ドゴォッ!
 なんとよけた一撃は地面を砕き、周りに欠片が飛び散った。
「なんつー威力だよ!」
「ワンリキーは攻撃力が高いんだ。一撃でも喰らったら致命傷だよ。
 からてチョップを続けるんだワンリキー!」
「リッキ、リッキ、リッキー!」
「やべ・・・ひのこ!それで間を取るんだ!」
「カッ・・・ゲー!」
「リキー!」
 ヒトカゲが放ったひのこはワンリキーにクリーンヒットした。
「あれ・・・まぁいいや目的は違ったが結果オーライ!
もう一回ひのこ!」
「避けてビルドアップ!」
「カゲーッ!」
 二度目のひのこは簡単に避けられ・・・
「リッ・・・キー!」
 技の影響かワンリキーの筋力が増大した。
「ビルドアップって言ったっけ・・・どんな技だ?」
『ビルドアップ・筋力を一時的に高め攻撃力と防御力を上昇させる。』
「あの威力が攻撃力上昇って・・・絶対に奴の攻撃は喰らうな!」
「きあいだめ!」
 突然ワンリキーは座りこみ、座禅を組んだ。
「よく分からんけど今だ!ひっかく!」
「カゲー!」
 ワンリキーに向かって勢いよくヒトカゲは走り始めた。
 すると・・・
「フッ・・・受けた後にからてチョップだ!」
「カッ・・ゲー!」
 大きく振りかぶりひっかくは見事に命中した・・・が、
「リッ・・・キー!」
 ドゴォッ!
 再び巨大な音が周囲に響いた。
「カゲ〜・・・」
「これじゃ戦闘不能だね。」
「くっ・・・戻ってくれ。」
 まだ一度も攻撃を喰らってなかったから耐えるとは思ったんだが・・・
「疑問に思っているのかな?一撃でヒトカゲが倒れたことに。」
「・・・」
「じゃあ教えてあげようか?原因はビルドアップの攻撃力上昇と・・・
きあいだめの効果だ。」
 きあいだめ?ビルドアップの後にしたアレか。
『きあいだめ・そのポケモンの集中力を高め、急所に当たる可能性を高める。』
 ・・・急所?ポケモンにもあるのか?
「わけわかんねー。ポケモンの急所なんて把握してりゃ倒せるんじゃ・・・」
「分かってないな。ポケモンの急所というのは流動的な弱点なんだよ。」
「・・・さらに意味もわかんねー。」
「要はポケモンの急所というのは、人間のツボのように固定されたものではなく、
一回一回のバトルの動きによって変わってくるんだ。
その流動的弱点を見極め、そこに攻撃を当てやすくするのがこの技だ。」
「なるほど・・・わからん。」
「っ・・・もういい。次のポケモンを出しな。それとも諦めるかい?」
「ざけんな。行け、ゼニガメ!」
「ゼニゼニ〜」
「みずタイプ・・・特に警戒するものもないだろう。」
「あわ攻撃!」
「ゼニ〜」
 ゼニガメの口から出た無数の泡がワンリキーに襲い掛かり・・・
「リキッ?リッキ〜!」
「ワンリキー!」
「リッ・・・キ〜・・・」
「これで、ワンリキーもノックアウトだ。」
「よくやってくれた。ワンリキー。」
「お前の残りポケモンは?」
「二体だ。」
「俺と同じ・・・」
「行くんだ、メリープ!」
「メ〜」
 モンスターボールから出てきたのは綿の塊のようなもの。
「えーと・・・図鑑図鑑と。」
『データなし』
「はぁ?」
「この子はジョウト地方の親友からもらったものだ。
 無論、カントー地方の図鑑で詳細を出すことは不可能だ。」
「ジョウト・・・ねぇ。」
「ポケモントレーナーの規則でバッジを五つ持っているトレーナーなら
 オーキド博士を初めとする各地方の博士がグレードアップをしてくれる。」
「なるほど、まだ他の地方のポケモンを検索する資格がないってことか。」
「では始めるぞ。メリープ、でんきショック!」
「メーー!」
 バリバリバリッ!
 凄まじい電気音が周りに響き、ゼニガメはその電気に直撃してしまった。
「ゼニ〜・・・」
 一瞬でゼニガメの体力が尽きた・・・どんだけの威力だよ!
「みずタイプのゼニガメに、でんきタイプの技は効果抜群だからね。」
「メ〜」
 トレーナーの迸るウザさと違い可愛げな声を上げるメリープ。
「君のポケモン、次でラストだったね。これで終わりにしようじゃないか。」
「まだだ、まだ終わってない!フシギダネ!」
「ダネダネ〜」
「フシギダネか。戻るんだ、メリープ。」
「メ〜」
「・・・相性が悪いのか?」
「そんなんじゃない。なかなか楽しかった戦いに敬意を払い、
 僕のエースを出してフィニッシュしようと思ったまでさ。」
「ワンリキーやメリープじゃなかったのか、エース。」
「行くんだ、ギャラドス!」
「ギャーーーー!」
 うるせーーー!バカでかい声と共に現れたのは蛇みたいな胴体の長さのポケモン。
 色は青いな、みずタイプか?
「今度は・・・載ってるかな?」
『ギャラドス・きょうあくポケモン・みず・ひこうタイプ
 かなりの攻撃力と技の種類の豊富さを見せる。』
「行くんだギャラドス。とびはねる!」
「ギャーーーー!」
「うるせええええ!フシギダネ、つるのムチ!」
「ダーッネ!」
 しかし、少し遅かった。とびはねたギャラドスにはつるのムチが届かなかった。
 そして・・・
「さぁ・・・行け!」
 少しの間飛んでいたギャラドスが急にフシギダネに飛びかかってきた。
「避けるんだ!」
「ダッネー!」
「ギャーーーーー!」
 無駄、だった。ギャラドスの長すぎる胴体は
 避けられるルートというものを完全になくしていた。
「ダネーーーー!」
「フシギダネ!」
「ダッ・・・ネ〜」
「フッ・・・ごくろうだったギャラドス。」
「戻るんだフシギダネ。」
「どうだい?これが僕の力だ。」
 強ぇ。はっきり言ってギャラドス一匹いれば俺は負けていた。
「チャンピオンになるためにはお前も倒さなきゃならないってことか。」
「・・・まぁ、僕の目的はチャンピオンになることじゃないが。」
「あぁ?じゃあ何がしたいんだよ。」
「チャンピオンはあくまで最終の目的のための材料でしかないんだ。」
「最終の目的?」
「僕の目的は古代ダンジョンの制覇だ。」
「古代・・・ダンジョン?」
「各地方の至るところにある過去の名残だ。
 そこには現代ではありえない力を秘めたポケモンたちがいるらしい。
 そして、そこにいる番人を倒すと秘宝をもらえる。」
「秘宝・・・ねぇ。あんま興味わかねぇけど。
 なんでその道にチャンピオンになることが一過程なんだよ?」
「古代ダンジョンは強力な結界で覆われている。
 その結界を突破するには古代ダンジョンのある地方のジムバッジ八個。
 そしてチャンピオンに勝利した者に渡されるクリスタルパスがいる。」
「それで、何種類あるんだよ、その古代ダンジョン。」
「十七、と言われている。ポケモンのタイプによって
 ダンジョンの内容も変わる、とも言われているな。」
「で、この地方にあるのは?」
「ノーマルタイプのダンジョン『虚無の楽園』
 ほのおタイプのダンジョン『暴走火山』
 みずタイプのダンジョン『水囲の絶壁』
 この三つだ。」
「で・・・聞いといてなんだが、何でそこまで親切に教えてくれてるんだ?」
「・・・君にはある役を頼もうと思ってね。」
「ほぅ?」
「僕がチャンピオンになるまでの間、修業の相手をしてもらう。
 旅先で会ったらバトルをする。それでどれだけ成長したかを見極めるんだ。」
「・・・」
「こんな言われ方をされたら嫌だろうけど、それでも君は戦わざるをえない。
 だって、僕に一度でも勝たなければ一生『負け犬』だからね。」
 確かに、あああああの言うとおりだ。負けた以上、こちらも勝ちたい。
「要は・・・ライバルになれ、ってことか。」
「そうだ。じゃあ、また逢う日まで。」
 そう言って、おつきみやまに入っていった。」
 やってやるさ、今度会う時は、俺がお前を負かす番だ!あああああ!

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2012.4.22  19:16:31    公開
2012.4.23  07:28:11    修正


■  コメント (4)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

ようこそです。
あああああについてはすでに名前を決めてました。
設定どうしようかと考えましたが・・・
やっぱいいのはギャップでしょ、ってことで
カッコよさをモチーフに
ギャグに走ろうというメチャクチャな
コンセプトにより彼は誕生しましたw

変人が書いたギャグシリアス(?)ですが
読んでもらえれば幸いです。

12.4.23  18:05  -  Cynothoglys  (JACK0119)

はじめまして、スイクン・オーロラです!

対戦相手の名前の時点で既に大笑いしてますw
次回も期待しています!

12.4.23  17:17  -  不明(削除済)  (suicune)

そうなりますね。

前回コメントについては
大丈夫ですよ〜
もとより変人が書いたもんですからw
メチャクチャ当然ですww

12.4.23  07:32  -  Cynothoglys  (JACK0119)

あああああw
次回はお月見山探索回ですか?
koーjiさん〉
これからもよろしくお願いします。
あと、前回のコメントでは酷いこと行ってすいません。
自分の文才も全くないのに‥
これからも楽しみにしています。
頑張ってください!


12.4.22  22:48  -  不明(削除済)  (buizeru)

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