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人間とポケモン〜一緒に居たい〜

著編者 : 窮爽

10個目  疑問いっぱい、イベントいっぱい!

著 : 窮爽

イラスト : 窮爽

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「さ、そろそろ出発するわよ。」
「2人とも、疲れは取れましたか?」
「もっち論!」
「大丈夫。さ、行きましょう。」
「昨日はどうなるかと思ったけど、よかったよ。」
4人はそんなことを話し、町を出た。その中突然―
「あ、いい忘れてたけど、アリエシティはデゼルの故郷だから。」
「え?そうだったの?」
「もっと早く教えろよ・・・」
「しょうがないよ。いろいろあったし。」
「次の街って、ミドラスタウンですよね?」
「そ。えーと…伝説が多く残る不思議な町…それとは裏面、家が多く立っている…だって。」
すみれはガイドブックを読み上げた。4人は歩きながら聞いている。すると―
「こんにちわー。」
どこからか声がする。5人は周りを見る。すると、前のほうに少女が1人歩いてきた。少女の髪は長く、ベージュ色で、キャミソールに半ズボンを履き、茶色のブーツを履いていた。。
「こんにちわ。これからミドラスタウンに行くところ?」
「えぇ。あなた、ミドラスタウンの人?」
少女からの問いかけに対し、すみれは答え、質問する。
「そうだよ。私、美香。君たちは?」
「私、リズミ。」
「俺、ダズル。」
「僕はレイト。」
「私はありかです。」
「……」
4人が自己紹介する中、すみれは1人、美香の顔をじーとみていた。
「すみれさん?どうしたんですか?」
「・・・どこかで見たことある顔なんだけど…それと名前も聞いたことあるような…」
「…うーん…私も君とあったことあるような気がするんだけど…とりあえず、名前は?」
「…すみれ。」
「すみれ…すみれ…うーん…どっかで聞いたことあるような…」
美香とすみれは考え込んだ。そして、美香は顔を上げ―
「とりあえず、難しいことは考えないで、ミドラスタウンに行こうよ♪私の家に泊って行って。」
「いいんですか?」
「うん。別に迷惑じゃないし。」
そうして美香と共にミドラスタウンに向かった。ミドラスタウンは、いろんな家がたくさん建っており、伝説など残っているようには見えないほどだった。そして、美香の家―
「ただいまー。今晩泊るお客さん連れてきたよー。」
「まぁ、いらっしゃい。遠慮せず、ゆっくりしていってね。」
『ありがとうございます。』
「美香らしいな。…部屋は上の部屋を使ってくれ。」
美香の父、母が出迎え、美香に連れられ、部屋に入った。泊るには十分の広さだった。
「これから暇?」
「…今のところ、暇だけど…」
美香はすみれに問いかけてきた。すみれは首をかしげながら答える。すると―
「じゃあ、バトルしようよ。バトルのちょうどいい公園があるんだ。」
「面白そうじゃん。やったら?」
「すみれのトレーナー同士のバトル、見てみたい!」
「暇だしね。」
「なんだか、楽しそうですね。」
「…いいわよ。じゃあ、そこの公園に案内して。」
「うん。」
そして、美香は5人を連れ、公園へとやってきた。美香のいう通り、バトルにはちょうど良い広さの公園だった。そして、すみれと美香は配置につき、ありかが審判、残りの3人はベンチに座って見ていた。
「これより、すみれ対美香によるポケモンバトルを行います。ルールは1対1のシングルバトル。どちらかが戦闘不能になった時点でバトル終了となります。それでは…始め!」
「出てきて、ムクホーク!」
「頼むよ、バシャーモ!」
それぞれ、すみれはムクホーク、美香はバシャーモを繰り出した。
「こっちから行くよ!バシャーモ、火炎放射!」
「ムクホーク、かわして!」
バシャーモは火炎放射を繰り出した。それをムクホークはかわす。すると―
「今だよ!スカイアッパー!」
バシャーモは瞬時にムクホークの交わした場所へと飛びあがり、スカイアッパーを繰り出した。ブレイズキックはムクホークにヒットした。
「ムクホーク、燕返し!」
ムクホークはすぐにツバメ返しを繰り出した。ツバメ返しは空中にいるバシャーモにヒットした。素早さではどちらも互角だった。
「バシャーモ、ブレイブバード!」
「ムクホーク、空を飛ぶで高く跳びあがって交わして!」
バシャーモはブレイブバードを繰り出した。ムクホークは空を飛ぶで高く跳びあがり、ブレイブバードをかわそうとしていた。どちらもスピードは互角だった。しかし、ムクホークが高く跳びあがる中、バシャーモは飛行タイプではないため、パワーで飛び上がっていたが、そこでパワーがなくなった。バシャーモは着地する準備をしている。すると―
「…!バシャーモ、スカイアッパー!」
はるか上空からムクホークが空を飛ぶを繰り出してきた。バシャーモはスカイアッパーを繰り出す。空を飛ぶとスカイアッパーがぶつかり合った。そして、ムクホークは空に飛び上がり、バシャーモは地面に着地した。
「ムクホーク、ブレイブバード!」
「最強技で来るなら、バシャーモ、フレアドライブ!」
ムクホークはブレイブバード、バシャーモはフレアドライブとそれぞれ最強技を繰り出してきた。それぞれパワーは増していく。そして、2つの最強技がぶつかり合う。あたりに爆発の衝撃が広がり、強風が起こる。6人は体を構える。そして―バサッ!ムクホークが、爆発の煙からとび上がってきた。しかし、その姿は弱っていた。すると、サッ!バシャーモが煙の中から後ろのジャンプした。バシャーモも、その姿は弱っていた。しばらく沈黙の間が続く。そして―ドサッ。
「バシャーモ、戦闘不能!ムクホークの勝ち!よって勝者、すみれ!」
そこには、倒れたバシャーモの姿があった。そして、ムクホークは地上に降り立つ。
「お疲れ様。ゆっくり休んで。」
「ありがとう。よく頑張ったよ。ゆっくり休んでね。」
美香とすみれはそれぞれのポケモンに一言かけ、モンスターボールに戻した。そして、2人は近づく。
「強かったよ〜。バシャーモが倒れるなんて。」
「いや、偶然相性が良かったから。…ありがとう。」
「ありがとうございました!」
すみれは微笑み、手を伸ばす。美香は満面の笑みでその手を握る。すると、周りから歓声が沸いた。どうやら、2人のバトルを見ていた人たちがいたらしい。そして、6人は美香に家に戻り、夕食を食べ、部屋に入った。
「すっごい迫力があったな!ドキドキしたぜ!」
「ムクホークもバシャーモもかっこよかった!」
「いいバトルだったよ。」
「2人とも強くて、どっちが勝ってもおかしくない様なバトルでしたもんね!」
「ありがと。」
「楽しんでもらえたみたいでよかったよ。…やっぱり、すみれとはどこかで会ったような気がするんだよねー…」
「…私もそう思ってたところ。…まあ、またいつか思い出すだろうし、今日は寝ましょう。」
「あ!待って!もうすぐ、イベントが始まるの!」
『イベント?』
「とにかく、来て!」
5人は美香に連れられ、昼間来た公園へとやってきた。そこには大勢の人が集まっていた。
「何があるの?」
リズミは美香に問いかけた。美香はふふと笑い、
「まあ、見てて。」
と、言った。3人は何が起こるのかわからなかったが、ありかとすみれの2人は何が起こるのかなんとなくわかっていた。町長が台の上に上がり、初めのあいさつを言い、こう言った。
「では、これより、第100回目!肝試し大会を行います!」
『わ〜〜〜!!』
「肝試し?」
「うん。恒例の。ルールは、2人1組でこの町を一周するの。その途中途中にハンコポイントがあって、そのハンコを集めていくの。で、1番初めに集めて帰ってきた2人が優勝で、景品の安らぎの鈴をもらえるの!」
「だから夜なんだ。」
「そ!」
「私は楽しみだけど、約1名、暗い顔の人がいるけどね。」
リズミはそういい、ニヤニヤしながらダズルのほうを見る。
「な、なんだよ。俺は全然平気だからな!」
「…あの・・・ダズルさんって…」
「そ、こういうのだめな性格。」
ありかはダズルの様子を見て、すみれの小声で聞いた。すみれはあきれ口調で答える。美香の提案で、男女ペアで行くことにした。?でも、人数が合わない?そこは、納得の上で対策を打ってある。…1人を除いて…そしてくじの結果―
「ダズルさん、よろしくお願いしますね。」
「お、おぉ。」
「私はレイト君とだね。」
「よろしく。」
「私はすみれとね。」
「…ん。…でさ、わざわざこんな格好する必要ある?」
「ほら!ちゃんと男子になりきる!」
「すみれさん…プッ…こういうの得意じゃないですか・・・」
「…ありか、内心馬鹿にしてるでしょ?…まあ、いいけど。」
男子が1人少なく、女子が1人多いので、女子の中で誰かが男子役になろうと美香は提案した。そして、男子にふさわしい人を多数決で決めた。その結果がこれだ。すみれは、短髪の黒のかつらをかぶり、青の上着、白のTシャツ、黒のズボン、靴を履いていた。すみれは乗り気ではなかった。しかし、後押しでさらに男子になりきることになった。そして、名前まで変えられる羽目になった。
「じゃ、ライトって呼ぶこと!」
「…なんで俺がこんな目に会うのかが理解不能だ。」
「…そういいながらもなりきってるじゃないですか。」
「…プはっ・・・」
「プッ…」
「でも、本当の男の子みたい。だって、ほら。」
美香はすみれに聞こえないように言う。見ると、周りの女子たちがすみれのことを熱い目で見ていた。本当の男子だと思われているらしい。そういうことには鈍いすみれは気づいていなかった。そして、肝試し大会は幕を切ったのだった―

10個目  疑問いっぱい、イベントいっぱい!

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2011.3.9  20:40:49    公開
2011.3.9  20:54:19    修正


■  コメント (3)

※ 色の付いたコメントは、作者自身によるものです。

すみれはもうこのままでいいんじゃないかと、キャラたちは騒いでおります。
す「どうなりたい?」
…キャラというものは怖い怖い。では、ユランさん頑張ってくださいね。コメ、ありがとうございました。

11.3.9  21:32  -  窮爽  (monoraru)

こんにちは〜!
おぉ・・・!すみれの男装姿、カッコいいですね^^
もういっそこのまま男装で行こう〜!w(ぉぃ
失礼しました。
それにしてもすみれのムクホークに互角で戦うとは
バシャーモ恐るべし、というより頼りになりますね♪
では、続きを楽しみに待ってます!!!

11.3.9  21:28  -  papiko  (papiko)

すみれが男装しました。すみれがもう遊ばれてる感じになってますww

11.3.9  20:41  -  窮爽  (monoraru)

 

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