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受け付け店〜希望を〜

著編者 : 窮爽

秘密の音色 ピクニックでの

著 : 窮爽

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風鈴です!椛(そよかぜ)さんとのコラボです!
全然ストーリーに触れてません!それでは!本編をどうぞ!
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とある草原―

「たまにはピクニックというのもいいですね。」
「人間にはですね、リラックスが必要な生き物ですし。」
「何気に科学的ですね…」

僕等はピクニックに来ていた。勇騎さんと堪楙さんは今日は仕事が休みなんだとか。
勇騎さんが伸びをしながら言うと堪楙さんは眼鏡を上げながら言った。
僕はそれに苦笑する。
堅筮とシャンデラは屋敷に居るとピクニックには来ていない。
…どーせ、屋敷でくだらない言い合いしてるんだろうけど…

「それにしても、広い草原ね。」
「そうだね…」

暗雌は僕の肩から空を見上げて言った。
僕も不意に空を見上げる。
そしてその後に草原の向こうに目をやった。
風が優しく吹き、草木が揺れ、こすれ合い、自然の唄となって風に乗る。
それを照らすかのように太陽が輝く。
居心地のいい所だなぁ…2人もそう感じているだろう…
僕はふと勇騎さんと堪楙さんの方を振り向いた。

「貴方がナガレア地方の鵺さんですか。私は勇騎さんのマネージャーの堪楙といいます。」
「僕は勇騎です。」

そこにはフライゴンやリーフィア、ヘルガーを連れた数人と仲良く自己紹介している2人の姿が。
…なんだか、仲間外れというか…むなしいというか…

「オレっちは秘色!こっちは相棒の碧!」
「僕は翠。」

まずは少年とフライゴンが自己紹介。
…へー。

「自分は青磁という者ですッ!」
「僕は烙那。こっちは相棒の獄火!」
「ボクは鵺。」

…へー。
気づけば僕、同じ事しか思ってない様な…

「夜侍雫さんも自己紹介してはどうです?」
「え?…」

眼鏡を上げながら堪楙さんは僕に言ってきた。
一気に視線が僕の方に集まる。

「…僕は夜侍雫です。こっちはブラッキーの暗雌。」

僕はそういって軽く頭をぺこりと下げた。
それから「よろしく!」という声が飛び交っていた。

「鵺さんはナガレア地方のチャンピオン、そして警察でもあります。私の見る限りでは、鵺さんのバトルは戦略が細かく練られており『長くなりますから…』」

長くなりそうな堪楙さんの説明を勇騎さんが遮った。
確かに長くなりそうだ…

「ですが、チャンピオンとしての警察としての自覚があるのかは疑わしい所であります!」
「五月蝿いなぁ。」

そう指摘する青磁さんに鵺さんはそう一言言った。
…ん?

「勇騎さん、どうしたっスか?」
「いえ…よく似た人が居るんですけど…」

少し吹き出している様子の勇騎さんに秘色さんが尋ねた。
勇騎さんは少し落ち着いて言った。

「いや…その人も仕事には真面目な人で…その人マネージャーやってるんですけど、いつも『分かってるんですか!?』とか、『自覚を持ってください!?』とか…まぁ、言われている本人は鵺さんそっくりなんですけど…」

勇騎さんの話に僕等は「へー」と言っていた。
…確かにポジション的にもその人達は似てるかも。
と、暗雌が肩に居ない事に気がついた。
ふと見ると翠と仲良く話している。近くには獄火と碧も。
碧は特に草原が嬉しそうだった。
…仲良くやってるみたいだ・・・

「…はぁ。」
「どうかしました?」

今度は堪楙さんがため息をついた。
それに烙那さんが尋ねた。

「…秘色さんの口調、私の弟に似てると思いまして…性格は断然秘色さんの方がいいのですが…はぁ。弟にも見習ってほしいものです。」

堪楙さんは呆れ口調で言った。
それを僕等は苦笑しながら訊いていた。
…堪楙さん、弟居たんだ…

「そうだ!丁度チャンピオン2人揃ってる事ですし…1つ、バトルでもどうっスか?」
「バトルですか?」
「別にかまいませんよ?」

秘色さんが手をポンっとさせて提案した。
それに皆は勇騎さんと鵺さんを交互に見た。
チャンピオン同士…そういえば、世界リーグでチャンピオン同士が戦ってるのはよく見る…
近くでか…

「僕もいいですよ。じゃ、1対1で。」
「審判は私がやります。」

勇騎さんもそれに乗り、堪楙さんが審判を名乗り出た。
ちょっと楽しみ…
それぞれが配置に就き、残りの僕等は見守る。
2人がボールを構えた。

「手加減なしでいきますか?」
「いいですよ?楽しそうですし。」

勇騎さんが言うと鵺さんも余裕の笑みで言った。
…バトルの時…勇騎さん、凄い強気だなぁ…
2人がボールを投げようとしたその時だった。
プルルル!

「あ、メールですね。……。」
「どんな内容でしたか?」

堪楙さんの携帯にメールが届いた。
勇騎さんが尋ねると堪楙さんは答えた。

「ポケモンハンターの情報を詳しく話そうとオウサシティの町長さんからです。」
「そうですか……鵺さん、このバトル、予約と言う事で。」
「まぁ、仕方ないですね?」

勇騎さんが苦笑しながら尋ねると鵺さんはニコニコして言った。
…絶対納得してないかと…
そうして勇騎さんと堪楙さんは仕事しに行ってしまった。
その後、烙那さんの作った料理を食べながら賑やかに話をしていた。
そして、僕等は秘色さん達と別れた。
…なんだか、今日は賑やかだったな…
こうして僕等のピクニックは幕を閉じたのだった―

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2011.5.30  22:15:18    公開


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