鳥ポケモンが好きなのでこの子も育ててみたわけですが……。
技が無い!
ていうか火力というか決定力が無い!
種族値を見れば判るように結構な耐久力を持っているのですが……火力が無いのです。
決定力が無いというのは逆に利用されやすいわけで、龍の舞だの蝶の舞だの、能力UP技をぐんぐん積まれてどえらいことになりかねません。
かといって、火力が圧倒的に足りないし、火力に振ると耐久を活かしづらく……。
どうすればいいんだよ!? と本当悩みました。
悩んだ結果火力が無いなら諦めて、素直に耐久力を利用していこうと思います。
いつもながら前置きが長いですが、育成論始まります。
・性格
しんちょうorわんぱく
特攻は使いませんので、そこを切り捨てて防御能力の底上げに。
・特性
ぼうじん
耐久力を活かしたいのに、天候ダメージで削られたくないので。
天候ダメージ目当てで居座ろうとしてる奴に涼しい顔で居座り返せます。
はとむねは……いやな音読みとか、使い道が限られてるので……防御がどうしても心配な場合にでも使ってください。
解禁されてはいないですが、攻撃能力に乏しいこの子でくだけるよろいもイマイチなのでぼうじんで。
・努力値
HP252 特防252 防御6
特にこだわった調整も思いつかないので素直に極振り。
物理特化ならフェザーダンス使いやいかくもいますし、特防意識の方がいいと思います。
種族値がてんで違うはずなのにウォーグルと同じ振りになってしまった……。
・持ち物
たべのこし
無難に。この子は居座れるターンを増やしたいので。
でも、こいつごときにたべのこしはもったいない、と思えるかも……。
オボンの実
即効性があります。居座り型ではありますが、そう器用でもないので即効性があるほうがいいかもしれません。
・使用技
☆確定技☆
どくどく
決定力が無いので、ダメージソースとしてどくどくは確定にしておきたいところ。
というかこの子の火力だと、一致ブレイブバードでも3分の1も削れなかったりするのでどくのほうが信頼できる部分も多いです。
ふきとばし
この子が攻撃型だろうが補助型だろうが、鋼に対して決定打は持てません。
相手に出来ないならお帰り願いましょう、ということでこれも確定で。
交代読みや、明らかにこいつを起点にしていきそうな奴に飛ばしましょう。
まきびし、できればステルスロックを事前にまいているのが理想です。
どくびしは誘う相手を考えると消える可能性が高い為、この子を使う場合には必要ないかと思います。
下準備をしておくことで、相手は交代するに出来ず、かといってこの子の耐久は突破できず、と毒が通じない鋼が安易に出てこれなくなります。
というより、これが無いと決定力の無さゆえにあらゆるものに起点にされます。
・選択技
はねやすめ
より長く居座れるように。
そのターンに電気・岩・氷の弱点が消えるのも吉。
しかし、虫・格闘が二倍になってしまう上地面もあたってしまうのではねやすめ読みであてられないように。
遺伝技です。
ねむる
状態異常対策を兼ねた回復技。
毒や火傷の蓄積ダメージが馬鹿にならず、受け対受けになった時に優位に立てる……かも。
これを入れる場合持ち物はカゴの実がいいと思いますが、きんちょうかんには要注意。
安定性では羽休めにおとりますが、状態異常を回復できるのは強みです。
いばる
特殊アタッカーや、受け型への流し技として使ってください。
物理アタッカーに当てるのは大変危険なので、状況を読んでお使いください。
流せなくてもラムの実を使い潰せたりはします。
とんぼがえり
いばるを使った後や、明らかに鋼が飛んでくるって思ったときに。
相手の交代を読んで使うのがベスト。
鋼で止まるという弱点を逆利用して、あえてバルジーナの弱点を浮き彫りにすることでパーティで弱点を補いやすくなります。
とんぼがえりを使えることで、誘いやすさは繰り出しやすさにも繋がります。
加えて挑発対策およびタスキ・頑丈つぶしにもなります。
はたきおとす 狐さん提供
今作で増えたしんかのきせき持ちや、たべのこしやいのちのたまといった火力増強アイテムを叩き落とすことで相手の戦力を低下させます。
挑発対策にもなります。
受けポケモンの多くにどくが通るので、きせき持ちやたべのこしといった耐久ポケモンより、相手のアタッカーの持ち物を落として機能を削ぐことがメインになるかと。
入れる場合、とんぼがえりかどちらかで。
遺伝技です。
みがわり
はねやすめの代わりにこちらを入れるのもアリです。
交代読みで身代わりをはり、出てきた相手を見てから吹き飛ばすなり毒をまくなりみがわり後に柔軟に動けます。
・今回除外した技
おいかぜ
自身でおいかぜを活かせるウォーグルとか、他に適任者がいるのでこの子でやる必要もないと思われます。
素早さに無振りでも、苦手とする鋼は大体先手とんぼも出来ますし。
ブレイブバード等攻撃技全般
バルジーナ自体の火力に乏しい為。
極振りしてやっと無振りのスワンナと同じかちょっと上か、くらいです。
防御振りのハピナスが落とせない程度の火力を無理に入れてもしょうがないと思い断念。
おしおき
いばるを受けて居座っているような奴は大変危険です。
いくらこちらが耐久力あるとはいえ、アタッカーの火力が2倍になったら耐え切れません。
特殊アタッカーに使えばうまく機能しないため逃げることが多く、これまた能力上昇ボーナスが乗りません。
一致でボーナス補正で唯一火力を期待出来そうな技なのですが、結局相性がよろしくないので除外
くろいまなざし
相手を逃げられなくします。
逃げられない特殊アタッカーなんかをいばる+どくどく+はねやすめなんかで持久戦に持ち込んでもいいと思いましたが……。
技が限られる上に止まりやすさを助長するだけな気がしたので微妙だと思い外しました。
・技構成例
1.どくどく ふきとばし いばる とんぼがえり
どくを巻きつつ、交代や積み読みでふきとばし。
特殊型なんかにはいばって交代or自滅をうながし、自分は味方にパスしましょう。
いばるを混乱目的で使うには少々危険なため、物理アタッカーに使うのは避けましょう。
なんでしつこいくらい何度も忠告してるかっていうと……。
50%の命中技を見て『安定してる』とは言わないはず。
混乱で自滅する確率は50%、もう50%は『攻撃力が二倍になった』攻撃です。
NPC戦でつるぎのまい後にあやしいひかりで自分を殴ったり、いばるで自分を殴ったりという経験がある方は判ると思いますが、確かに痛いものの自滅ダメージで即死するほどではありません。
反して、相手を攻撃すれば(半減とかじゃなければ)一撃で仕留めることも多いはず。
そしてバルジーナに決定力が無いことを考えると……。
被ダメは跳ね上がるのに、相手のダメージはそこまで期待できない。
リスクの方が目立ちますね。
よっていばるの使用先はこうげきが低めの防御型や特殊メインのアタッカーが望ましいかなと。
2.どくどく ふきとばし はねやすめorいばるorとんぼがえり
使用感では一番安定する気がします。
鋼を筆頭に起点にしようと色々飛んできやすく、誘った相手に対してふきとばしを決めやすいです。
また、ふきとばさずともとんぼがえりで味方の無償降臨も狙えます。
あとは耐久を活かして毒で倒れるのを地道に待つ感じです。
鋼にどうしようもない? それでいいんです。
ふきとばしととんぼがえりの両搭載で大分解消できますから。
読み外しても耐久あるのでこちらが大きく不利になることはそうないはずですし。
3.いばる みがわり どくどくorはねやすめorふきとばしorとんぼがえり
いばみが型です。とんぼがえりがないと挑発に対抗手段が無くなる点は注意。
いばるの火力上昇もみがわりによって最小限に食い止められます。
はねやすめが無いとジリ貧、どくがないと決定力不足、とんぼがないと挑発で止まる、と使いどころが難しいですが……耐久力の高さとはねやすめを両立してるのは魅力的ではある。
かといってふきとばせないと起点にしてねと言ってるくらいカモな気がします。
どくがまわりきる前に無双されておしまいでは話になりませんし。
ハイリスクローリターンな気もしますが、参考までに一応。
・運用法や補い方
どくどくを入れたところで決定力が低いです。
なので、事前にまきびしやステルスロックを撒いてもらって、ふきとばしを主軸にまわしていくのが理想的です。
よって二番手以降推奨。先発には向きません。
決定力の無さから鋼やら蝶の舞だの龍の舞だの補助技の起点として利用されやすいのが現状ですので、決定力が無いことを逆手に取ってふきとばしを軸としていきたいところ。
特殊炎を一緒にパーティへ入れておくとどうしようもないことは避けられるはず。
・繰り出しについて
多くのエスパーに安定して出ていけます。
地震読みで無償降臨できても、その後にストーンエッジが飛びかねないのでそこはケースバイケースで。
等倍以下に抑えられる特殊は確3以上で収まることが多いため積極的に受けられます。
悪の弱点を飛行が補ってくれている為、氷・電気・岩の三つ以外で即死することは滅多にないです。
決定力が無いことを考えると、鋼と物理アタッカー以外に出すのが無難だと思います。
・ダメージ計算とか
色々呼びすぎて仮想敵が定まらない(というかあったもんじゃない)ので現在保留。
とりあえずは飛んできそうな鋼ポケと積みポケを載せておきます。
その計算は入れとくべき、ってのがあればコメントください。
呼びすぎるからこその耐久極振りでもあるのですが。
レベル50時想定(HP252 防御6 特防252のしんちょう想定)
被ダメージ
いじっぱり攻撃252振り いのちのたまハガネールのストーンエッジ
割合: 53.9%〜64.5%
回数: 確定2発
いじっぱり攻撃252振り テクニシャンいのちのたまハッサムのバレットパンチ
割合: 32.2%〜38.2%
回数: 乱数3発 (95.8%)
剣の舞を二回積まれたら高乱1発。
いじっぱり攻撃252振り 道具補正なしドータクンのジャイロボール(威力75想定)
割合: 23.9%〜29%
回数: 乱数4発
いじっぱり攻撃252振り はりきり+いのちのたま持ちアイアントのシザークロス
割合: 57.6%〜68.2%
回数: 確定2発
いじっぱり攻撃252振り いのちのたま+龍の舞一回積みギャラドスのストーンエッジ
割合: 104.1%〜123.5%
回数: 確定1発
ひかえめ特攻252振り いのちのたま+蝶の舞一回積みウルガモスのだいもんじ
割合: 106.4%〜126.2%
回数: 確定1発
いじっぱり攻撃252振り いのちのたま+龍の舞オノノクスのげきりん
割合: 105.9%〜124.4%
回数: 確定1発
鋼はこちらが攻撃手段が無く、積み型に一回でも積まれたらアウト。
ふきとばしがないといい餌どころじゃありません。
・まとめ
ウォーグル、スワンナ、バルジーナと育ててみて思ったこと。
第五世代の鳥ポケモンって……運用難しいですね……。
ただ、鳥の中ではトップクラスの総合耐久的にふきとばし使いとしてはバルジーナは相当優秀だと思います。
ステロのサポートさえあれば、マイナーとあなどることなかれ、な性能を発揮できるはず……!
……サポートが必要な時点でどうなんでしょう。
なお、「バルジーナが一番活かせる型」にのみ焦点を向けたため、他との差別化やら劣化はあまり意識してません。
なのでそれらの面が浮き彫りになっているかもですが、その辺は意見等も参考に修正していくつもりです。
ここまでお読みくださりありがとうございました!