- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。
- 努力値の後の+-は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き
こんにちは、鯱です。今回で10回目の投稿となります。
パルシェンとは?
第1世代で登場した水氷タイプのポケモンです。弱点4つ抵抗2つという残念なタイプと防御以外はなんとも言えない中途半端な種族値により4世代まではもっぱら見向きもされないマイナーポケでした。
しかし5世代に入ると殻破の習得、氷柱針の威力の大幅上昇などによりかなりの強化がされ一気に対策必須のいわゆる厨ポケの仲間入りをしました。型は主に殻破を使用する物理殻破型・特殊殻破型、スカーフ・鉢巻きを持たせて意表をついていく型にわかれます。今回はその中の1つ、スカーフパルシェンを考察していきます。
なぜスカーフなのか?
パルシェンの一番の特徴といえばなんといっても殻破です。なぜその長所を捨ててまでスカーフを持たせるのか?
パルシェンのもう1つの特徴といえば氷柱針です。リスクなしタイプ一致125技が弱いわけがないですね。パルシェンはこの氷柱針によりキノガッサの身代わりを貫通して攻撃することができ寝言を持たせることでポイヒガッサへの後だしが非常に安定します。しかし、パルシェンはキノガッサと同速のため最速が多いポイヒガッサには後だしはリスクが伴います。そこで安定感をもたせるために採用したのがスカーフとなります。
採用理由
1.対キノガッサ
2.対物理竜
3.対レパルガッサ(ドーブル)メタモン
4意表をつけることによる、ラティオスやボルトロスなどへの役割破壊
持ち物
スカーフパルシェンなのでスカーフで確定です。メリットは前述した通りです。
特性
スキルリンクで確定です。氷柱針を採用している以上威力安定のために必須です。
性格、努力値
性格は腕白
努力値はH168,A100,B4,D4,S236
実数値は146-128-221-×-66-120
です。
まずガブリアスを確実に後だしから潰したかったので147-221のラインは欲しいと考え H176,B4+を決定。
次にガッサへの後だしを考えて、交代際に身代わりを張られた場合それを確定破壊できないと役割に支障が出るのでAに100振り(実数値128)。
最後にスカーフを持つことにより抜ける範囲を考えるとぶっぱで115族と同速となったので、50%に掛けずにすむ111族抜きを確保するためSに236振り(実数値120)。
ここまできて、努力値が4足りなくなって
しまったのでHから8だけ削ってDに端数の4を振って完成です。
纏めると調整先は
HB A252+ガブリアス逆鱗最高乱数2連以外2耐え
A テンプレポイヒガッサの身代わり確定破壊
D 端数
S 最速化身ボルトロス抜き
となります。
意地っ張り(陽気)ASスカーフとの違い
<ASのメリット>
- ある程度の火力があるのでロックブラストに採用価値が生まれ技の範囲が広がる
- 後続への負担が大きい
<この育成論の型のメリット>
- 役割を持ちたい物理竜やキノガッサを後だしから処理できる
- 物理耐久がそれなりにあるので多少強引な後だしが可能
- 寝言採用による対レパルガッサ(ドーブル)メタモン性能
技
確定技
- 氷柱針
- 寝言
ロックブラストやハイドロポンプなどは使う場面が偶発対峠に限られ限定的となり、寝言で確実に氷柱針が出たほうが採用理由にあうため非採用としました。
ダメ計
- 対ポイヒガッサ(H156,D100,S252+)
氷柱針 23.2%~28.3%
被ダメ
種ガン 13.6%~17.6%
交代読み気合いパンチでもされない限りは後だしが安定します。気合いパンチに関してもキノガッサからしたらかなりリスキーな選択なのでそこまで気にすることではないかと思います。
- 対テクニガッサ(H4,A252+,S252)
種ガン 25.8%~32.6%
マッパ 42.1%~50.3%(0.39%)
後だしは胞子またはガッサが襷の場合に限り剣舞・マッパのタイミングで可能です。結構なリスクを伴うので後だしは出来れば避けたいプレイングですね。
- 対ガブリアス(A252+,B4,S252)
氷柱針 34.9%~45.9%
被ダメ
逆鱗 41.4%~49.6%
エッジ 46.2%~55.7%(68%)
エッジもちは厳しいですが、ガモス意識で陽気のことも多いので基本後だしは安定します。
- 対カイリュー(H4,A252+,S252)
氷柱針 38.3%~50.2%<マルスケなし>
被ダメ
逆鱗 42.8%~51%(3.5%)
竜舞宝石逆鱗 95.9%~112.9%(75%)
鉢巻き神速 28.5%~34%(1.5%)
多くのカイリューはガッサ意識で陽気を採用しているため、竜舞宝石逆鱗でも大抵の場合は耐えます。基本的に後だしは安定していると考えて大丈夫でしょう。
その他のダメ計
- 与ダメ
H4ラティオス 23%~28.2%
H252グライオン 28.5%~35.1%
H4厚い脂肪マンムー 4.8%~6.4%
B252輝石ラッキー 6.7%~8.3%
HB252+エアームド 5.2%~6.9%
H4ウルガモス 6.8%~8%
H4ギャラドス 7.6%~9.3% <威嚇込み>
H252バンギラス 7.2%~8.6%
- 被ダメ
A252+鉄拳珠ローブシン
マッパ 47.6%~58.5%(85.9%)
ドレパン 86.3%~102.7%(18.8%)
A252マンムー地震 32.6%~38.7%(97.6%)
無振りエアームドドリル嘴 14.2%~17%
A252+バンギラスエッジ 70.7%~85.7%
[特殊]
C252ウルガモスさざめき 97.9%~116.3%(93.8%)
C4ミトムボルチェン 103.4%~122.4%
C4ヤドランキネシス 63.2%~75.5%
相性のいい味方
- 雨パ
トリル下でのローブシンなどに対しては逆に一貫性が生まれてしまうので、別枠での対策が必要となります。
- キノガッサ
運用
攻撃範囲は狭いため、選出はしやすくないですが選出出来ればドラゴンやガッサに対して確実に仕事をしてくれます。また、殻破型が有名なため見せ合いの時点で相手にプレッシャーがかかり相手の選出が読みやすくなります。
選出するときは、先発で出てきやすいボルトやラティオスに合わせられるとその後の試合展開を有利に進められます。
最後に
いかがだったでしょうか?
擬似的な鋼枠としても選出でき、こいつがパーティにいるだけでガッサに対してかなり安定感が持てるため上手く回せればかなり心強い存在になると思います。是非一度作ってみてください。最後まで見ていただきありがとうございました。コメ返は遅くなることがあるのでご了承ください。
また、育成論のネタが切れかけているので補完を中心にまだ投稿されていないものがありましたら私でよろしければ投稿したいと思っているので、何かありましたら言ってくださると嬉しいです。
過去に投稿した育成論
鉢巻マンムー bw/3285
スカーフエルレイド bw/3347
W眼鏡シンボラー bw/3366
珠サザンドラ bw/3411
鉄壁エアームド bw/3445
スカーフキノガッサ bw/3473
虫宝石ヘラクロス bw/3593
自己暗示ブルンゲル bw/3719
身代わり残飯ギャラドス bw/3746