- ローブシン
HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早
ローブシン 105 140 95 55 65 45
HP、攻撃、防御が高く、特防と素早さは低いです。
五世代環境になってからは、格闘枠として猛威を振るい、大きく分けてビルドアップ型、根性型の2つが主だったと思います。
特性は、物理アタッカーとして致命的な火傷をプラスに変えることの出来る根性が主流でしたが、BW2の教え技が解禁されたことに伴い、力ずくでの雷、冷凍パンチの範囲の広さから受けループでのヤドランやグライオン、エアームドに対しての安易な交換、カイリューやニョロトノに対しても居座れる立ち回りが可能になり、初見での型の分かりづらさも相まって受け難くなりました。
今回は、特性:鉄の拳で考察していくのですが、力ずくでも比較的採用のされやすい命の珠を持たせたローブシンを考えていきます。
- 型概要
まず、ローブシンでの特性:鉄の拳の1.2倍の恩賜を受けれる技には、
ドレインパンチ/マッハパンチ/炎、雷、冷凍パンチ/アームハンマー/連続、爆裂、気合パンチが挙がります。
つまり、ローブシンに採用されやすい技の殆どに補正が含まれる事になります。
中でもメイン技であるドレインパンチ、マッハパンチが強化されるのは大きく、命の珠を持たせたドレインパンチは、根性ローブシンのドレインパンチを上回ります。
つまり、珠+力ずくとの差別化は、メイン技であるドレインパンチとマッハパンチでの威力の違いから可能となります。
では、具体的には力ずくとは何処が変わったのかといいますと、まず、珠ドレインパンチと鉄の拳+珠ドレインパンチとでは
大きく指数が異なりますので、当然確定数が違ってきます。
例えば、207-135スイクンに対して珠ドレパンと鉄拳珠ドレパンとでは
珠+ドレインパンチ 割合: 42%〜49.7% 回数: 確定3発
珠+鉄拳ドレパン 割合: 49.7%〜58.9% 回数: 乱数2発 (99.61%)
で倒す事が可能になります。
(205-136スイクンを食べ残し込みで84%で2発、火傷ドレパンで身代わり確定破壊)
他にもドレインパンチ+マッハパンチで183-115ガブリアスや197-95ニョロトノに対して確定な為、初手のローブシンに対して、ドレインパンチ読みで鮫肌ガブリアスを繰り出され、鮫肌+鉢巻逆鱗で落とされたり、後だしから珠ダメ+雨ハイドロポンプで落とされる心配が少なくなります。
スイクンやニョロトノをドレインパンチである程度見れる事が出来る様になった為、雷パンチの優先度が下がり、クレセリアやソーナンスに対して有効な毒を採用出来る技スペースが生まれました。
特に、火炎球ローブシンとは初手の攻撃技の威力の違いから差別化が出来ているとはいえ、鉢巻鉄の拳アームハンマーで鉄壁エアームドさえも受けれなくなってしまった以上、クレセリアやソーナンスで受けられる機会が増える事が予想されるので、火傷ダメで消耗されない鉄の拳ローブシンでは毒の優先度は高いです。
鉄の拳+珠により、ドレインパンチとマッハパンチの火力を上げ、毒を採用した事により、本来見れなかったハッサム(ジュエルアクロ以外)やソーナンスを気にせず先発運用出来るメリットを手に入れました。
デメリットとしては、攻撃する度に1/10のダメージを受けてしまう点と、エアームドを他で完全に任せる形となる点、状態異常に弱い点が挙がります。
- 努力値振り
固体値:31-31-31-31-31-31
実数値:207-210-118-67-86-69
努力値:212-244-20-0-4-28
簡単に努力値振りについて説明します。
鉄の拳、命の珠補正込みのマッハパンチで185-81ドリュウズを高乱数1発(94%)で倒すには補正有りでAに244必要な為、Aに244振り。ここまで振る事で、
ドレインパンチ
207-140スイクン 割合: 47.8%〜57% 回数: 乱数2発 (89.8%)
175-165ハッサム 割合: 49.1%〜57.7% 回数: 乱数2発 (93.8%)
冷凍パンチ
215-160カバルドン 割合: 54.4%〜65.1% 回数: 確定2発
167-115カイリュー 割合: 96.4%〜114.9% 回数: 乱数1発 (81.3%)
次に耐久面ですが、Hに212振り(16n-1/天候ダメ最小)
Bに20、Dに4振る事で
Bのライン
A200鉢巻ハッサムの燕返しを確定耐え
A200鉢巻ハッサムのバレパンをドレパン回復+珠ダメ込みで2耐え
A204鉢巻カイリューの逆鱗を最高乱数以外耐え(94%)
A182マンムーの地震を2耐え
Dのライン
C142ニョロトノの雨ハイポン+珠ダメ2回をドレパン回復込みで確定耐え
C156ニョロトノの雨ハイポンを69%で耐える。
C111瞑想1積みスイクンの熱湯をドレパン回復+珠ダメ込みで2耐え。
Sに28振って無補正4振りカバルドン抜きにして完成です。
因みに、Hを209(10n-1/天候12→13)にする事で天候ダメージの割合が多くなってしまいますが、変わりにC156ニョロトノの雨ハイポンで落ちる乱数が1つずれ(25%)になったり、C147キングドラの命の珠、流星群を確定で耐える事が出来る様になります。
実数値:209-210-116-67-86-69
努力値:228-244-4-0-4-28
Bから8削りAに252振りする場合は、端数の4をBに回した185−81ドリュウズをマッハパンチで確定で倒すことが可能になります。
(スイクンやカイリューへの乱数は動きません。)
変わりにA204鉢巻カイリューなどの乱数が動き、94%→88%耐え、209に関してはハッサムの燕が高乱数、207に関してはマンムーの地震の乱数が動いてしまう為に確定欄ではBに振っています。
飽くまでもHAベースの珠持ちという事なので、各自のパーティに合わせて微調整して下さい。
- 持ち物
黒帯や鉢巻なども魅力的ですが、今回のこの型は命の珠で確定。
無振りガブリアス、H振りFCロトムと同耐久クラスをドレパン+マッパで確定で
落とす事が可能になります。
- 技構成
基本的には
ドレインパンチ/マッハパンチ/毒毒/選択技となります。
- ドレインパンチ
325-93 ラッキー 割合: 92%〜108.9% 回数: 乱数1発 (50%)
172-211エアームド 割合: 38.3%〜45.9% 回数: 確定3発
197-95ニョロトノ 割合: 74.1%〜87.8% 回数: 確定2発
151-115キングドラ 割合: 80.1%〜95.3% 回数: 確定2発
183-115ガブリアス 割合: 66.1%〜78.6% 回数: 確定2発
177-120ハッサム 割合: 66.1%〜77.9% 回数: 確定2発
155-90ボルトロス 割合: 49.6%〜58.7% 回数: 乱数2発 (99.61%)
201-150ヌオー 割合: 46.7%〜54.7% 回数: 乱数2発 (62.9%)
メインウエポン、回復の後に珠ダメージを受ける為、ニョロトノに
対して雷パンチを所持してしなくとも居座る事が可能です。
また、鉢巻ハッサムとの打ち合いに勝つ事が可能となります。
- マッハパンチ
207-130バンギラス 割合: 113%〜135.7% 回数: 確定1発
183-115ガブリアス 割合: 36%〜42.6% 回数: 確定3発
151-115キングドラ 割合: 43.7%〜51.6% 回数: 乱数2発 (4.3%)
同倍相手にはドレパン+マッパで落とせる範囲が広がりました。
根性マッパがドリュに対して81%だったのに比べ、94%で倒す事が可能です。
- 毒毒
ターン毎にHPの1/16、2/16・・・最高15/16 と増えます(鋼には無効)
対面や後出しされるソーナンスに対して有効で、他にも交換読みでクレセリアや
ヤドラン、身代わり残飯ギャラドス。ゴツメ怠けるカバルドンに対しての有効打。
選択技としては
ストーンエッジ/岩雪崩/冷凍パンチが挙がります。
- ストーンエッジ/威力100/命中80
167-115カイリュー 割合: 107.1%〜127.5% 回数: 確定1発(マルスケ無)
191-105サンダー 割合: 103.6%〜122.5% 回数: 確定1発
- 岩雪崩/威力75/命中90
167-115カイリュー 割合: 80.8%〜96.4% 回数: 確定2発(マルスケ無)
191-105サンダー 割合: 77.4%〜92.6% 回数: 確定2発
155-90ボルトロス 割合: 112.2%〜132.2% 回数: 確定1発
191-100ギャラドス 割合: 54.4%〜65.4% 回数: 確定2発(威嚇込)
191-85ウルガモス 割合: 190.5%〜226.1% 回数: 確定1発
ウルガモスとカイリュー、ギャラドスに一貫して刺さる他にも受けで出てくるサンダーなどに刺さります。
命中率を取るのか、威力を取るのかは好みによると思いますが、打ちたいウルガモスは確定1発で、カイリューもマルスケ込みで確定2発な為に岩雪崩の方が優先度は高いと思います。
- 冷凍パンチ
182-194グライオン 割合: 105.4%〜125.8% 回数: 確定1発
215-160カバルドン 割合: 54.4%〜64.1% 回数: 確定2発
215-187カバルドン 割合: 46.9%〜55.8% 回数: 乱数2発 (69.9%)
191-105サンダー 割合: 92.6%〜110.4% 回数: 乱数1発 (56.3%)
カイリューを対面から高乱数で落とせる他、交換読みでグライオンやサンダーに対して刺さります。
又、ラティオスの眼鏡流星群耐え、残りBに設定しているカバルドンを確定2発で落とせる為に確定欄では冷凍パンチ。
- 立ち回り、構築
基本的には先発です。
1ターン目から根性ブシンのドレパンを上回る高火力を出せる為に、非常にタイマン性能が高いです。
毒を採用する事によって、相手の構築にソーナンスがいても積極的に選出する事が可能になりました。
他にも受けループやヒードラン+クレセリアで後出しされるクレセリアに対して刺さります。
等倍相手にはドレインパンチからのマッハパンチで落とせる事が多く、強化アイテム持ちの相手で無い限りは、1〜2回マッハパンチを打てる体力が残る為に、先発の他にも終盤の抜きに控えさせたりと様々な立ち回りが出来ると思います。
例えば、キングドラに対して、マッハパンチ+A204カイリュー鉢巻神速で70%で1発、ステロ込みで確定などなど。
デメリットとしては、力ずくと違い、全ての技に対して珠ダメージが発生してしまう為、毒以外の技を選択した場合に早い段階で型バレをしてしまう点だと思います。
他にも、火炎球と違い、カバルドンの欠伸に対して居座る事が出来ない為、味方である程度対策する必要があります。
構築としては、やはりラティオスとの対面が厳しい為、バンギラスを採用したり、キノガッサ、スイクンにある程度の解答の出せるラティオスやサンダーなどと相性はいいと思います。
色々試してみて下さい。
- 耐久面Bのライン
カイリュー
A186逆鱗 割合: 52.1%〜61.3% 回数: 確定2発
A186鉢巻逆鱗 割合: 77.2%〜91.3% 回数: 確定2発
A204逆鱗 割合: 57%〜67.1% 回数: 確定2発
A204鉢巻逆鱗 割合: 84.5%〜100% 回数: 乱数1発 (6.3%)
マンムー
A182地震 割合: 42%〜49.7% 回数: 確定3発
A182氷柱針 割合: 10.6%〜13.% 回数: 乱数8発
バンギラス
A155ストーンエッジ 割合: 17.8%〜21.2% 回数: 乱数5発
A204鉢巻エッジ 割合: 35.2%〜42% 回数: 確定3発
ハッサム
A153バレパン 割合: 21.7%〜26% 回数: 乱数4発
A200鉢巻バレパン 割合: 42%〜49.7% 回数: 乱数2発 (0.39%)
A200鉢巻燕返し 割合: 83%〜98.5% 回数: 確定2発
- 耐久面Dのライン
ニョロトノ
C110雨熱湯 割合: 42.5%〜50.7% 回数: 乱数2発 (2%)
C142雨ハイポン 割合: 81.6%〜96.1% 回数: 確定2発
C156雨ハイポン 割合: 88.8%〜104.8%回数: 乱数1発 (31.3%)
スイクン
C111熱湯 割合: 28%〜33.8% 回数: 乱数3発 (0.81%)
C111瞑想1積み 割合: 42%〜49.7% 回数: 確定3発
ボルトロス
C177 10万ボルト 割合: 53.6%〜63.7% 回数: 確定2発
C197 10万ボルト 割合: 59.4%〜70% 回数: 確定2発
ヒードラン
C150 大文字 割合: 57%〜68.1% 回数: 確定2発
C200 大文字 割合: 75.8%〜89.8% 回数: 確定2発
ラティオス
C182流星群 割合: 81.1%〜95.6% 回数: 確定2発
C182珠流星群 割合: 105.3%〜124.1% 回数: 確定1発
キングドラ
C147珠流星群 割合: 84.5%〜100.4% 回数: 確定2発(6.3%)
C161珠流星群 割合: 92.7%〜109.6% 回数: 乱数1発 (62%)
C161眼鏡波乗り 割合: 72.9%〜85.9% 回数: 確定2発
C161眼鏡ハイポン 割合: 91.3%〜107.7% 回数: 乱数1発 (50%)
ウルガモス
C205大文字 割合: 77.2%〜91.7% 回数: 確定2発
- 最後に
鉢巻アムハンでガブリアス確定1発、ジュエル気合パンチでラティオス1発。
ますます受け難くなったと思います。
この育成論と少し趣旨が変わってしまいますが、同じ珠を持たせる場合でもソーナンスやクレセリアを他で見る場合は、毒の変わりに範囲を広げるのもありだと思います。
B方面の乱数が気にならない方は、H207を確保して残りAぶっぱ、余りSで、無補正50族抜き、S69振りを意識したカバルドン、ローブシンなんかを抜ける為、そちらもお勧めです。
誤字、脱字、ダメージ計算の追加がある場合はコメントにてお願い致します。