- ダメージ計算は「トレーナー天国」様の計算機を使用しています
- シングル63、Lv50フラットルール想定です
- 体力:H 攻撃:A 防御:B 特攻:C 特防:D 素早:Sの略称を使っています
- 個体値は基本的に6V前提です
- 無断リンクしていますので、問題がある場合はご報告お願いします
前回のリオルは予想外の高評価を頂きまして本当にありがとうございます。
過去に投稿したものもコメントなどまだまだ受け付けていますのでよろしくお願いします。
今回はゴチルゼルです。
- ゴチルゼルについて
種族値:70-55-95-95-110-65
5世代でBWの対として登場したランクルスと比較した時に
・Cは30低い
・BDの値は勝っているが、Hの値が大きく違うので耐久はほぼ同等
ということで、中途半端な65というSの値と「おみとおし」で相手の持ち物が分かる点などで差別化するしかありませんでした。
しかし、この度夢特性「かげふみ」を持つゴチミルが攻略本にシリアルナンバー付属という、加速アチャモと同じような形で解禁されましたので考察させて頂きます。
このゴチミルは♂のみですので、アチャモ同様孵化させることはできないのでタマゴ技は一切使えませんが、ミラーコートだけは捕獲時に覚えていますので使用することはできます。この育成論では使いませんが。
今回は有利な相手を逃さずに積む瞑想型を考察します。
本稿執筆中にこちらの育成論(bw/3218)に先を越されましたが、技構成・努力値が異なる点に加え、アイアントと組むことが前提のようでしたのでフォーク機能は使わずの投稿と致します。
もし類似している、フォークの方がいいという意見が多ければ変更しますので仰ってください。
- 型概要
性格:ひかえめ
特性:かげふみ
持ち物:たべのこし
努力値:H124 C164 S220
実数値:161-×-115-149-130-113
<調整先>
【S】
最速ラッキー抜き
【H】
たべのこしを持つので16n+1
また、ちきゅうなげ3回+天候ダメージで落ちない数値に調整
【C】
余り。ゴチルゼルはとにかく火力が足りません。
対受けループにおいてラッキーを起点にできる可能性を重視して、努力値全体をラッキーを標的に調整しています。
この振りだとCが奇数でめいそうでランクを上げた時の効率が良くないので、努力値の効率を重視される場合はC156振りにしてBDに4ずつ振り分けてください。
<持ち物候補>
たべのこし
4枠目を補助技にする場合に推奨します。
本論確定欄はちょうはつですが、ラッキーのちきゅうなげのPPを0にすることが目的なので、3回耐えるために持ち物はたべのこしです。
カゴのみ
候補技から攻撃技を入れて2ウェポンにする場合はこちら。
こちらを採用される場合はH108C180振り(実数値H159-C151)にすることを推奨します。
<めざめるパワー採用時>
・めざめるパワー闘
理想個体は31-(4n-2)or(4n-1)-30-30-30-30となります。
これを採用する場合は一応Sを準速バンギラス抜きまで引き上げておきたいと考えます。
H108 C168 S232振りで実数値は159-×-115-149-130-114です。
・めざめるパワー炎
理想個体は31-(4n-2)-31-30-31-30となります。
H108 C176 S224振りで実数値159-×-115-150-130-113です。
- 技構成
サイコショック/めいそう/ねむる/候補技
<確定技>
サイコショック
サイコキネシスと比べると「めいそう」同士の積み合いに強い点、ラッキーを起点にした時の打点などの利点がありますので、優先度はこちらの方が高いでしょう。
威力は80と控えめなのでどれだけ積めるかがカギ。
ただ、毒ラッキーはともかく電磁波ラッキーは起点にできるか微妙なところ(※後述)。
めいそう
自身のCとDを1段階ずつ上昇させる技。
今回の型で一番やりたいことなので確定でお願いします。
ねむる
こちらも必須だと考えます。
せっかく有利対面を実現させても、「どくどく」を喰らうと詰むのでは問題がありますので。
<選択技>
ちょうはつ
ラッキーに対して使うと「ちきゅうなげ」以外の行動を全て封じることができ、ヤドランの「なまける」などといった技も封じられるので非常に便利です。
また、ねごとゴチルゼルメタで出現したスキルスワップラッキーにも強いです。
「ちょうはつ」と「ねごと」の2つは基本的にちきゅうなげのPPを削り切ることが目的となります。
ねごと
BW2教え技です。スキルスワップを持っていないラッキーに対してはかなり安定します。
対ラッキーは1つ特別に項を設けて詳述します。
めざめるパワー闘
悪への打点確保、鋼にも抜群が取れます。
シグナルビーム
悪への打点確保その2、エスパーに抜群が取れます。
めざめるパワー炎
対ハッサム・ナットレイの最高打点となります。
10まんボルト
汎用性の高い技です。サイコショックで倒しにくいヤドラン相手に一番刺さります。
- 対ラッキー
ちきゅうなげ/どくどく/ちいさくなる/タマゴうみ(bw/81)のような構成のラッキーなら「ねごと」を入れずともねむる+カゴのみで簡単に起点に出来ます。
ただ、ラッキーにはでんじはも選択肢に入ってくる(bw/2390)ので、このようなラッキーを相手にする時は「ねごと」があることで事故が起こる可能性が最小限に抑えられます。
無天候時にでんじは持ちのラッキーに後出しすることを考えてみます。()内数字はゴチルゼルのHP。
1:ゴチルゼル出す ラッキーちきゅうなげ(111+10で121)
2:ゴチルゼルめいそう ラッキーでんじは(131)
3:ラッキーちきゅうなげ(81) ゴチルゼルねむる(161)orしびれる(91)
普通に戦うと一例としてこういう展開が考えられます。
一応3ターン目痺れてもあと2回ちきゅうなげは耐える訳ですが、砂や霰が撒かれているとあと1回しか耐えないので状況は変わります。本当に大事を取るなら2ターン目に眠ってもいいです。
「ちょうはつ」を持っている場合は2ターン目に使うことにより「でんじは」「ちいさくなる」などの面倒な補助技を一切使えなくするのがメリットです。
「ねごと」は搭載することにより、眠っている間はマヒすることなく行動ができる、回復が1回に限らず複数回でき、起きた直後なら「ねむる」は確実に使えるなどといったメリットを持つことになります。
よって、後出しターンにマヒを貰って痺れ続け無い限りは有利対面と言えるでしょう。
眠っている間にねごとでねむるを引き続けてもちきゅうなげなら耐えてまた眠れますので。
- 対受けループ
使われる主なメンツとしては
エアームド・ラッキー・ヤドラン・グライオン
といったポケモンがBW環境から使われていますが、BW2でモロバレルも特性「さいせいりょく」を得たので受けループに入ってくる可能性があります。
この中で確定欄の技のゴチルゼルが倒せるのはエアームド・ラッキー・ヤドラン・モロバレルとなります。
「ちょうはつ」か「10まんボルト」を入れていない場合、ヤドランは「なまける」があると厳しくなり、エアームドもこの2つのうち片方かめざめるパワー炎が無いと突破不可能ではありますが。
その辺りは「ダメージ計算」の項にて。
「ねごと」はモロバレルのキノコのほうしを受けた時にも役立ちますね。
- 挑発と寝言の比較
ちょうはつ:よりラッキーの型に左右されること無く安定して使うことができる。
ねごと:スキルスワップの無いラッキーは厳しいが、そうでないラッキーに対した時は眠っている間も行動ができ、よりバトルがスムーズに進む点と、後出し時の状態異常に強い
ということになります。
- 立ち回り
1:起点にできそうな低火力なポケモンに後出しする。
2:味方のサポートとして
・特性「なまけ」のアイアントで「なかまづくり」
・エルフーンなどで技「おきみやげ」や壁張り
といったものを受けてから出す。
本論では前者が基本となります。
- 相性のいい組み合わせ
電気技+めざめるパワー氷で、受けループでゴチルゼルが倒せないグライオンと少し怪しいヤドランとエアームドをまとめて見ることができます。
- ダメージ計算
○与ダメージ
※サイコショックとめざめるパワー闘はC実数値149、めざめるパワー炎はC実数値150、その他の技はC実数値151で計算しています。
・サイコショック
性格↑補正B252振りラッキー(H325-B62)@しんかのきせき 乱数4発(24.3%〜28.9%)
※Cランク+2で高乱数2発に入ります
性格↑補正HB252振りモロバレル(H221-B134) 乱数2発(46.1%〜55.2%)
※「クリアスモッグ」は面倒ながら素で中乱数2発取れるので優勢
性格↑補正HB252振りヤドラン(H202-B178) 乱数9発(9.4%〜11.3%)
※Cランク+6で確定3発に入ってきます。
性格↑補正HB252振りエアームド(H172-B211) 乱数10発(9.3%〜11%)
※Cランク+6で確定3発に入ってきます。こちらC+6、相手B+1の場合は乱数4発です。
HB無振りカビゴン(H235-B85) 確定3発(33.6%〜40%)
・めざめるパワー闘
HD252振りバンギラス(H207-D152)@砂嵐 確定3発(34.7%〜42.5%)
H4振りバンギラス(H176-D120)@砂嵐 確定2発(50%〜61.3%)
せすく&しるば様のヒードラン(bw/335)(H167-D132) 確定3発(35.9%〜43.1%)
・シグナルビーム
H252振りクレセリア(H227-D150) 確定4発(25.5%〜30.8%)
D4振りラティオス(H155-D131) 乱数2発(43.8%〜51.6%)
・めざめるパワー炎
クスィー様のハッサム(bw/1884)(H175-D143) 確定2発(64%〜77.7%)
性格↑補正H252 D108振りナットレイ(H181-D165) 確定2発(55.2%〜66.2%)
・10まんボルト
H252振りヤドラン(H202-D100) 確定2発(54.4%〜64.3%)
H252振りブルンゲル(H207-D125) 乱数2発(42.5%〜50.2%)
H252振りエアームド(H172-D90) 確定2発(69.7%〜82.5%)
※めざめるパワー炎でもギリギリ確定2発
○被ダメージ
※H161-B115-D130で計算しています。さほど耐久に振っていないので目安+仮想敵のヤドランを掲載していますが、要望下されば追加検討します。
・物理
性格↑補正A252振りガブリアス(A200) げきりん 確定2発(73.2%〜86.3%)
性格↑補正A無振りバンギラス(A169) かみくだく 確定2発(83.2%〜98.1%)
・特殊
C無振りヤドラン(C120) ねっとう 確定4発(26%〜31.6%)
C252振りラティオス(C182)@いのちのたま りゅうせいぐん 乱数1発(89.4%〜106.8%)
- 見かけた時の対策
つまりはこのゴチルゼルの欠点を洗い出す形になります。
・攻撃技は多くて2つ
4枠目の候補技を補助技にすると1つ、そうでなくても2つまでしか攻撃技が入らないので必ず倒せないポケモンが存在します。
サイコショック+めざめるパワー闘ならヤミラミ・ミカルゲは絶対倒せませんし、サイコショック+10まんボルトならワルビアルなどといった具合。
サブ技として何を持っているかを見極めるのが非常に重要になります。
・火力重視でパーティを組む
対受けループを重視しての配分ということで、耐久はそんなに高くありません。
そのため、火力が高いポケモンで構成されている場合はゴチルゼル単体では選出しにくいです。
対受けループを意識したので、既存の育成論よりも耐久を落としてCSに多く割いています。
また違う使い勝手のポケモンとなっていると思いますので、是非1度試してみてはいかがでしょうか。
- 更新履歴
8/21 候補技に「ちょうはつ」を追加し確定欄変更、ダメージ計算の内容を追加