はじめに
- この育成論について
- 固体値はHP:H,攻撃:A,防御:B,特攻:C,特防:D,素早:Sと表記します。
- 攻撃側(ここではオドシシ)の攻撃、特攻、素早さがVで、防御側のHP、防御、特防がVであることを前提にしています。
- HP、防御、特防に努力値を全く振っていないポケモンをここでは便宜上「無振り○○」と呼びます。
- 相手がHP満タンの状態から一撃で必ず相手が倒れることを確定1発(確1)と言います。
- 同様に、相手がHP満タンの状態から攻撃2回で必ず相手が倒れることを確2と言います。
- また、相手がHP満タンの状態から一撃で倒れるかがランダムにきまることを乱数1と言います。
- さきどりを成功させるには
相手が使おうとしている攻撃技をダメージを1.5倍にして使う技です。後攻になると失敗します。
つまり、まずなんとか相手に先制することが必要です。
オドシシの素早さ種族値85は、残念ながらガブリアスやゲンガーなど一般的な「速いポケモン」には程遠い種族値です。
そのオドシシがそれらに先制するためには次の方法があります。
- 「でんじは」や「じならし」で相手のすばやさを下げる。
- 「こだわりスカーフ」や「カムラのみ」で自分のすばやさを上げる。
- 相手の意表を突ける。
- 他の手段と違い、一ターン目から「さきどり」を使えるので、相手に行動をさせずに済む。
- 採用した理由
- なぜオドシシなのか?
その中でも、ルカリオ、ドクロッグ、コジョンドなどのポケモンには、種族値だけを見ると劣化と言わざるを得ません。
ですが、オドシシには彼らを差別化出来る優秀な点も存在します。それは次の3点です。
- とくせい「おみとおし」を持つ
とくせい「おみとおし」は、相手の持ち物を見ることが出来るという優秀な特性です。
オドシシの以外にこの特性を持つポケモンは、夢特性を除けばジュペッタ、ゴチルゼルの2匹のみです。
(夢特性ではプクリン、オオタチ、メガヤンマ)
具体的には、こだわりスカーフやきあいのタスキを持つ相手にも意表をつかれず冷静に対処できたり、
本来もつはずの無いポケモンがきあいのタスキを持っているときにゾロアークのイリュージョンを疑うことが出来ます。
- タイプがノーマルのみである
また、ルカリオに「インファイト」や「はどうだん」を撃たせやすくします。
- あまりメジャーなポケモンでない
種族値や型があまり知られておらず、相手の意表を突くことができます。
このように、オドシシには他のポケモンにはない利点を持っているため、オドシシを採用しました。
では、本題に入りたいと思います。
何を考えた努力値配分なのか
実際の数値はこのようになります。
A:155 C:115 S:134
まず素早さについてですが、これはこだわりスカーフを持たせたときに、
素早さ補正あり252振りの素早さ種族値130のポケモン
より素早さが1だけ速くなるように調整してあります。
これは主にプテラ及びサンダースの対策の為の調整です。(詳しくは後述)
次に攻撃についてですが、これはHP4振りガブリアスの逆鱗を「さきどり」したときに確1になるよう調整しています。
特攻は余った努力値を振ったものです。
実際にどんなポケモンが倒せるか?
注:ここで紹介しているのはあくまで一部のポケモンであり、
決して「これらのポケモンしか倒せない」ということではありません。
- 「さきどり」で倒せるポケモン
- (無振りカイリュー
「げきりん」を確1
「りゅうせいぐん」を中乱数1{53.8%})
- 無振りボーマンダ
注:「げきりん」は確2(最大HPの83.5〜98.8%のダメージ)なのでギリギリ落ちません
- 無振りガブリアス
りゅうせいぐん持ちは殆ど見かけませんが一応高乱数1(66.7%)です
- 無振りオノノクス
一応りゅうせいぐんも確1です
- 無振りサザンドラ
「げきりん」を確1
- HP振りサザンドラ
注:「りゅうせいぐん」は確2(最大HPの84.4%〜99.4%)
- HP振りルカリオ
「きあいだま」を高乱数1(87.2%)
注:「はどうだん」は確2(最大HPの74.5%〜88.1%)
HP無振りなら「はどうだん」でも中乱数1(41.0%)
- 無振りプテラ
「いわなだれ」を確1
- 無振りゲンガー
(相手からの10まんボルトも確2なので押し勝てます。きあいだま持ちはNG)
- 無振りコジョンド
- HP振りズルズキン
- 無振りテラキオン
- 「さきどり」を使わず倒すポケモン
- HP振りバンギラス
- HP振りヒードラン
- 無振りラティオス
- 防御特防振りハピナス
- 無振りヒヒダルマ
(フレアドライブの反動も考えると相討ちに)
- HP振りジバコイル
- 無振りサンダース
- 無振りマニューラ
- 無振りゾロアーク
- 無振りスターミーを中乱数1(41.0%)
上記以外の候補技
- にどげり
- しねんのずつき
- サイコキネシス
- おんがえし
- あばれる
- エナジーボール
- ワイルドボルト
- かみなり
- 10まんボルト
- ソーラービーム
- さいみんじゅつ
- でんじは
実戦でどう使うか
まず先発で使うか後攻で使うかですが、
交代で使うには耐久が余りにも低く、また死に出ししてもとくせい「おみとおし」の効果が十分に発揮できない場合が多い(例えば一匹スカーフで素早さ負けしてやられてからスカーフを見通しても後の祭りになっている、など)ので、先発をお勧めします。
またパーティ構成ですが、個人的には
- 積み技対策のための、エアームドなど「流し」の役割を持つポケモン
- オドシシで太刀打ちできないポケモンと対峙したときのための繰り出し性能の高いポケモン(とくせい「もらいび」、「ふゆう」などを持つポケモンが望ましい)
また天候パに入るかという点では、基本的には重力パやトリパ以外ならどんなパーティにもオールマイティに入れられると思います。(トリックルームも習得しますが、それは本育成論の型の方針とは違います)
晴れパに入れるならソーラービーム、雨パに入れるならかみなりを入れるのも良さそうです。
また、見せ合い63なので相手のポケモンにウルガモスなどどうやっても落とせそうにないポケモンや、ヒヒダルマなどもしスカーフを持っていたら交代しても火力で押し切られるようなポケモンがいた場合、最悪オドシシを使わないのも手だと思います。そのための63ですし。
これでオドシシの考察を終わります。
最後まで読んでくださった方々、どうもありがとうございます。
これを期にオドシシを使おう、と思っていただければ幸いです。