今回投稿するのは
この育成論のコンセプトは第4世代育成論に私が投稿させていただいた鉢巻ヌオー(dp/5695)とほぼ同一です。
草技を持っていない水と電気に安定して役割をもち、後続にでかい一撃を入れにいきます。
早速この型に至った経緯やおおまかな説明に入らせていただきます。
※この型は前作から連れてくることが前提になっています。
※第四世代のソフトで厳選して、だいちのちからを覚えさせてから連れてきてください。
4倍弱点をもつながらも、抵抗タイプの関係から優秀なタイプの組み合わせである水・地面。
電気を無効にできるため、草技を持たない電気ポケモンに役割を持つことができます。
そしてさらに、トリトドンはよびみずという特性なのですが、この特性は第5世代から仕様が変わり、以前の効果に加えて水技を無効化して特攻ランクを一段階上げるという優れものへと昇華しました。
つまりは電気に加えて水も無効にすることができ、さらに火力アップまで狙えるというわけです。
つまりどういうことかというと、電気技持ちの水ポケモンである
スターミー、ランターン、ウォッシュロトムなどに対して安定して繰り出すことが可能になります。
これらを踏まえると、やはり役割をもてるのは特に有利な水、電気。
広範囲ではないですが炎あたりにもいけます。
タイプ的に有利な鋼や岩は物理耐久指数的に厳しそうです。
誘うのは草、定番の龍くらいです。型バレすればハピも出てきます。
今作で猛威を奮うシャンデラやウルガモスを誘いにくいのは嬉しいところです。
で、繰り出したまではいいんですが、この低種族値で何ができるかが問題になってきます。
ヌオーより特殊よりになっただけみたいな、水準並みな種族値なため、決定力を誘うわ下手したら役割対象に撃ち負けるわで悲惨なことになりかねません。
ではどうすればいいのかというと、まずは出来る限り火力を増強します。
どういうことかと言うと、役割遂行速度を早めると同時に被役割対象へかける負担を大きくします。
補助技を駆使しようとも思ったのですが、鈍足では動かしにくいですし、安定した読みの場面にもっていきにくいです。
火力を増強するにあたって、まず見ておきたいのは種族値です。
ヌオーと同程度の攻撃、同タイプ最高の特攻です。
特性も考慮すると、特殊型にするのがいいかと思われますね。
物理型にするくらいならヌオーと対して変わらないのでこちらを採用する意義が薄れそうです。
特殊を主体として組むので、持ち物はこだわりめがねを持たせます。
誘う相手を考えると、鈍足なこいつは基本的に居座りにくいのでこだわりアイテムで撃ち逃げでもさほど問題ないでしょう。
命の珠は耐久に支障が出ますし、達人の帯は水への遂行及び被役割対象への与ダメが小さくなるのであまりこの型には合いません。
※この育成論はポケモンの名前や技の名前などに対して略称や漢字表記を使用します。
能力値や努力値などを表すHP,攻撃,防御,特攻,特防,素早さをH,A,B,C,D,Sと表記させていただきます。
文脈からでもどうしてもわからない表記があれば申し出てください。
個体値は互いに、理想の状態を前提にします。
(確定欄では31-30-31-30-31-31を想定)
- 性格・努力値について
まずは火力の増強から入ります。
性格は物理技を使わないので控えめで、C248振りにします。
基本的に撃ち逃げになるので、出来る限り負担を与えるためにも全振りしておきたいところです。
役割対象は特殊が多いのでD252振り。
物理耐久は指数が低く、安定して役割をもてるメジャーな相手がいないため今回は考慮しません。
明確な役割を与えるとH極振りにする意味は薄れるのです。
一応一部の物理を意識したいのであれば調整振りでも可です。
Sは耐久と火力を落としすぎない程度の範囲に特に抜きたいメジャーな相手もいないので無振り。
振るとしたら4振り40族抜きくらいでしょうか。
最近4振りドサイドンっていますかね?
せいぜいユレイドル抜きくらいまでに抑えた方が無難そうです。
残りは無駄のないように振り分けます。
- 技について
組み合わせはパーティとの兼ね合いやお好みでもかまいません。
ダメージ計算は後述。
- だいちのちから
これを覚えさせるためには前作で教える必要があるので、BWしか持っていない人はこの型を諦めるか、友人やどこかのwi-fi掲示板等で交渉してみてください。
- れいとうビーム
1サイクル目は大抵これを撃つので、無いとかなり厳しいです。
- なみのり
とはいえ大地とほとんど同威力で、範囲も微妙なので採用理由は薄めで確定にはしませんでした。
特に地面技の効かない炎への遂行技、偶発で岩地面系統に強くなったりもします。
- めざめるパワー
2倍めざパ≒等倍大地の点を考慮して、入れるかどうか考えてください。
誘うナットレイが気になるのであれば炎、ギャラドスを意識するのなら電気でも可です。
一貫性もないしそれほど重要でもないので、厳選がめんどくさいという方は他の技を入れて攻撃範囲を変えましょう。
- ヘドロウェーブ
ヘドロ爆弾とは威力が僅差ですが、毒を狙う意図がなければ少しでも高いこちらで。
- どくどく
ナットレイ以外の鋼は誘わないので一貫性は非常に高い。
- おきみやげ
・じわれ
この型で使う必要性がわかりません。
・じこさいせい
拘っている上に前抜きを狙うエースでもないので、流し際に使うにしても使い勝手はかなり悪いです。
・こごえるかぜ
交代読みで素早さサポートするくらいなら高火力をぶつけた方が有意義だと感じます。
- 役割対象・被役割対象について
こっちから繰り出して役割を持ちたいのは最初に述べたように基本的に水と電気です。
一部の炎にも役割を持てます。
鈍足なので恐いのは急所や追加効果による状態異常です。
鋼や岩は半減ピンポであれば繰り出せないこともないですが、物理相手は安定性に欠けています。
※ダメージ計算はポケモンの館様のツールを使用します。
特筆なければ極振り相手を想定して計算を行いますので、
調整振りしかいない所謂ガチ環境前提の方は参考程度にしてください。
“→”は被ダメ、“⇒”は与ダメです。
“/”の前後はそれぞれ通常時とよびみず発動時です。
見にくかったら改善します。
まず役割を持てる相手のうちメジャーなポケモンを挙げます。
- スターミー
臆病CS@珠
冷凍ビーム→28.3〜33.6%
サイコキネシス→39.5〜47%
草結び→72.7〜85.5%
大地の力⇒84.5〜100% / 125.7〜148.5%
めざ草⇒89.7〜105.8% / 130.8〜154.4%
- ランターン
控えめCD@眼鏡
冷凍ビーム→29.9〜35.8%
めざ草→88.7〜104.8%
大地の力⇒95.5〜112.5% / 141.5〜166.5%
- ウォッシュロトム
光の壁とか使われるときついです。
タイプが前作と違う云々で何故か勘違いする人もいそうですが、特性は浮遊なので地面は無効化されます。
控えめHC@眼鏡
めざ氷→27.2〜32.6%
めざ草→110.6〜130.4%(確1)
めざ草⇒64.9〜76.4% / 93.6〜110.8%
ヘドウェ⇒42.6〜50.3% / 63.6〜75.1%
- ラプラス
零度ブッぱされるのもきついです。
メラさんご投稿の型(dp/1665)
冷凍ビーム→32.6〜38.5%
大地の力⇒47〜55.6% / 70.5〜83.2%
めざ草⇒48.8〜57.9% / 73.7〜86.8%
- シャワーズ
めざ草持ちってのもあまり見かけません。
図太いBC@オボン
冷凍ビーム→23.5〜27.8%
大地の力⇒52.1〜61.4% / 76〜89.7%
- スイクン
あと最近は少ないけど瞑想ねむカゴ型もけっこうきついですね。
nexさんご投稿の型(dp/6285)
冷凍ビーム→16.5〜19.7%
大地の力⇒42.9〜50.7% / 64.2〜75.8%
めざ草⇒44.9〜53.1% / 67.1〜79.2%
- サンダー
控えめCS@眼鏡
熱風→21.3〜25.6%
めざ氷→31〜36.8%
めざ草→125.1〜147.5%(確1)
冷凍ビーム⇒92.7〜109.6% / 139.1〜163.8%
- ライコウ
こちらは氷の採用率がかなり高いですかね。
臆病CS@珠
めざ氷→25.6〜30.4%
めざ草→100〜117.6%(確1)
大地の力⇒121〜142.7%
- ジバコイル
電磁浮遊には注意。
控えめCS@珠
めざ氷→27.2〜32.6%
ラスター→23.5〜27.8%
大爆発→60.4〜71.1%
大地の力⇒303.4〜357.5%
波乗り⇒78.7〜93.1%
- ヒードラン
今作ではかなり重要な耐性を持つため、使用率が上がることが予想されているポケモンなので、対策できるのは嬉しいです。
臆病CS@珠
オーバーヒート→36.8〜43.8%
ラスター→20.8〜24.5%
めざ氷→24.5〜29.4%
大爆発→72.7〜86%
波乗り⇒123.3〜145.5%
- ヒートロトム
ウォッシュほどの採用率はないでしょうがそこそこ出てきそうです。
地面無効なので注意。
控えめHC@眼鏡
オバヒ→40.6〜48.1%
めざ草→110.6〜130.4%
波乗り⇒128〜150.9%
最低限ここに載せた相手とのダメージのやりとりは覚えておいた方がいいかと思います。
他にもマイナーな特殊水や電気ポケモンもめざ草さえ持っていなければ大体役割を持てることを把握しておきましょう。
同じような構成で同程度か以下の種族値のポケモンは受けれるということになります。
次は誘う相手のうちある程度メジャーなものを挙げます。
- ナットレイ
草なのに氷が効きにくい、鋼なのに地面が効きにくいので自身での処理は困難。
毒も盛れません。
しかしよびみず発動直後に後出ししてくれば大地2発で落とせるようになるので、安定して繰り出せなくなります。
マダオさんご投稿の型(bw/73)
パワウィ→187.7〜221.3%
大地の力⇒37.5〜44.7% / 55.2〜65.1%
めざ炎⇒80.6〜95% / 118.2〜139.2%
- ユキノオー
氷が効きにくいので困る相手です。
勇敢HA@オボン
ウドハン→258.8〜304.8%
冷凍ビーム⇒41.1〜48.7% / 60.9〜72%
ヘドウェ⇒82.7〜97.4% / 122.3〜144.1%
めざ炎⇒123.8〜146.1%
- ルンパッパ
耐久こそ並程度なものの、耐性が優秀でこちらも水受け性能が高いです。
控えめHC@珠
エナボ→147〜173.2%(確1)
冷凍ビーム⇒37.9〜44.9% / 56.1〜66.3%
ヘドウェ⇒75.9〜89.8% / 112.2〜132.6%
- ビリジオン
火力は微妙ですが4倍突かれるのであってはたまりません。
陽気AS@珠
リフブレ→228.8〜269.5%
冷凍ビーム⇒70〜82.6% / 101.7〜119.7%
- ボーマンダ
耐性と特性を駆使して隙さえあれば繰り出してきて、火力と攻撃範囲が極めて優秀なので厄介。
やはり半減以下読みで誘うとつらいので、確実に交代読みの時点で仕留めておきたいところ。
無邪気CS@珠
流星群→66.3〜78.6%
逆鱗→82.8〜97.8%
冷凍ビーム⇒221.7〜261.1%
波乗り⇒40.5〜48.2% / 61.7〜72.9%
- ラティオス
こちらも耐性を活かしてやたらと繰り出してくる
臆病CS@珠
流星群→74.8〜88.2%
草結び→87.1〜102.6%(乱1)
冷凍ビーム⇒84.6〜100% / 125〜147.4%
波乗り⇒31.4〜37.1% / 46.1〜54.4%
- サザンドラ
一見種族値やタイプこそ微妙に見えるものの、けっこう硬く繰り出し機会に恵まれ、最高打点の流星群を侮ると壊滅させられます。
ぬかみそさんご投稿の型(bw/138)
流星群→83.4〜98.3%
冷凍ビーム⇒88〜104% / 130.8〜154.2%
- ハピナス
数少ない数値受けが可能なポケモンで、一致特殊技を撃ってもびくともしません。
基本的に特性は天恵なので毒を盛るのが一番安定です。
草結び持ちでなければ大丈夫そうに思えますが、卵産みと天恵による状態異常が恐いです。
控えめCD@オボン
冷凍ビーム→20.3〜24%
草結び→52.4〜62%
波乗り⇒20.9〜24.8% / 30.9〜36.6%
だいたいこんな感じですかね。
ではこの型のおさらいをします。
役割を持てそうな相手に繰り出し、高火力のウェポンをぶちかます、まあ普通ですねw
ただ問題なのは、遂行技を撃つか交代読みで役割破壊技を撃つか、読む必要があります。
ウェポンに一貫性のある状態を作れれば理想です。
見せ合いの時点で相手に何がいるかしっかり把握しておきましょう。
以上で終わります。
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