過去2回にわたり育成論を投稿したこともあります。
徹底チャットでは古市という名で活躍しています。以後よろしく。
さてさて、今回は眼鏡サンダースについて語っていきましょう。
まずは同タイプで似たような性能を持つライコウとの種族値比較を見てみます。
サンダース
(H)65(A)65(B)60(C)110(D)95(S)130
ライコウ
(H)95(A)85(B)75(C)115(D)100(S)115
この通り、サンダースがライコウに勝る要素は特性【ちくでん】により、電気タイプを無効にできる点。
そして圧倒的な素早さでS125調整+1舞までなら止められる可能性を秘めた存在であることです。
次に同種族(型別)での戦略比較を見てみます。
対あくび型氷ジュエル持ちサンダース
あくび型サンダースの動き方は、欠伸を使ってから相手の交換を誘い
そこからボルトチェンジで後続に繋ぐサポート的役目が主流でしょう。(体験談から)
しかし、ただ単に欠伸を使うと以下のようなデメリットがあります。
- 相手の火炎玉持ち(ローブシン、ランクルス)の無償召還を許してしまう。
- とんぼ返り持ち(ハッサム)の機転にされる。
- 思いの他ラムの実持ちを呼び寄せる→積まれる(ウルガモス)
- ねごと持ちなど(ヘラクロス)
こういった状況を打開するために生まれた新タイプこそ眼鏡サンダースです。
以下は上記の仮想敵に合わせたダメージ計算となってます。
【全て眼鏡10万ボルトの与ダメージ計算】C努力値196
VS物理受けランクルス(H252D4)
ダメージ:119〜141 [確定2](割合:54.8〜64.9%)
VS火炎玉ローブシン(HD252)
ダメージ:107〜127 [確定2](割合:50.4〜59.9%)
VS対ラティ仕様のハッサム(補正有H236D228)
ダメージ:95〜112[確定2](割合:54.2〜64%)
VSラムの実ウルガモス(H252D52)
ダメージ:96〜114 [確定2](割合:50〜59.3%)
VS耐久調整の鉢巻ヘラクロス(H252D140)
ダメージ:95〜112 [確定2](割合:50.8〜59.8%)
眼鏡を持たせた状態で攻撃していれば、なんら問題はなかったんですね
※上記ダメージ計算は、欠伸読みで繰り出されるポケモンに対してアドバンテージな活躍が見込めるでしょう。この子は眼鏡で耐久に少し振っただけでは強力な物理技は防げません。なのでサンダースにとっては優勢を保った状態から相手の交換を読み、状態異常対策持ちのポケモンには受けさせない火力を持つことが眼鏡にする利点の1つといえます。
- ダメージを受ける側のポケモンは、徹底攻略育成論で投稿されたポケモンの中でも
つまり上記計算から、確定2となるポケモンは他のどのような型が来ようとも
ほとんど返り討ちにできるということになります。
・短所
小回りが利かないので、10万ボルトをそのまま使ったとき
耐久振りキノガッサやカイリュー(基本どの型でも)に対しては
めざ氷で止めが刺せない面です。
眼鏡型でこういった短所を補う場合は技かみなりが重要となってきます。
【全て眼鏡かみなりの与ダメージ計算】C努力値196
VS耐久調整キノガッサ(H156D100)
ダメージ:85〜100 [確定2](割合:54.8〜64.5%)
VSラムの実カイリュー(H196D0)
マルチスケイル発動時ダメージ:68〜81 (割合:35.6〜42.4%)
マルチスケイル無効時ダメージ:133〜157 (割合:69.6〜82.1%)
相手にできる対象が増えることから、雨天時は最強の技となります。
対珠持ちサンダース
珠持ちサンダースは持ち味の素早さを活かし
珠を持たせることにより火力も補正されたCS極振りエース仕様のアタッカーです。
しかし、眼鏡サンダースは珠ダースと違い、珠ダメージがないため
必要な耐久力を確保することができます。
珠ダメと眼鏡ダメの計算も載せます。
【被ダメージ】H68B80D0振り
VS 陽気A252パルシェンのつららばり
ダメージ:23〜28(割合:16.4〜20%)最大乱数×5回で140被ダメージ
VSうっかりやA無振りボーマンダの逆鱗
ダメージ:117〜138 [確定2](割合:78.5〜92.6%)
VS臆病C252ニョロトノの雨時ハイドロポンプ
ダメージ:127〜150 [乱数1](割合:85.2〜100.6%)
VSうっかりやC252ボーマンダの流星群
ダメージ:123〜145 [確定2](割合:82.5〜97.3%)
VS控えめC252ウルガモスの大文字
ダメージ:122〜144 [確定2](割合:81.8〜96.6%)
元々特攻は必要な数値がありますから、余った努力値を他に回すとするならBです。
スカーフパルシェンの氷柱張り耐えは、珠サンダースには出来ませんので。
- ボーマンダの地震は中乱数で耐えることができます。
- 控えめウルガモスの文字耐え計算は、奇襲スカーフされたときに重要です。(念のため)
そして珠ダメージと眼鏡ダメージの比較です。
眼鏡にすることで以下のようなメリットが期待されます。
【珠10万ボルト(C252振り)と眼鏡10万ボルト(C196振り)】※補正は無しとする
VS耐久無振りの無邪気ゴウカザル
(珠計算)ダメージ:140〜165 [乱数1](割合:92.1〜108.5%)
(眼計算)ダメージ:153〜181 !確定1!(割合:101.3〜119.8%)
VS控え目ニョロトノ(H252D60振り)←ラティオスの眼鏡流星を高確率耐え
(珠計算)ダメージ:178〜210 [乱数1](割合:90.3〜106.5%)
(眼計算)ダメージ:198〜234 !確定1!(割合:100.5〜118.7%
VS高耐久メタグロス(H252D196振り)
(珠計算)ダメージ:85〜100(割合:45.4〜53.4%)
(眼計算)ダメージ:92〜109!高乱数2!(割合:49.1〜58.2%)
珠持ちの場合はタイマンや繰り出されたときに中乱数2の与ダメージで
反撃を食らいかねませんが
眼鏡を持たすと、上記対象に与えるダメージが
確定1や高乱数2となり、安定感抜群の火力へと変貌を遂げました。
ちなみに襷持ちの無邪気ゴウカザル(A252振り)相手でも
【H68B80振りサンダース】被ダメ計算
VS襷持ちの無邪気ゴウカザル(A252振り)のインファイト
ダメージ:118〜139 [確定2](割合:79.1〜93.2%)
ただ、猿の持ち物は見極めがたいので、後続で猿を受けられるときは
ボルトチェンジで一旦様子をみましょう。
・珠型サンダースの長所
珠型のサンダースはジュエル型ダース同様に小回りが利くため、
欠伸や毒々を使うことで
積まれたり機転にされるといった状況でも、以下の相手から
味方の負担を最小限にすることができます。
珠型の長所は眼鏡型の短所になりうるので記載しておきます。
眼鏡をPTに投入するときは例から好き放題にされない構築が重要ですが
ここでもある程度の対策例を挙げていきます。
対ラッキー
・小さくなるを積むことがあるため対策するのであれば必中の技「聖なる剣」を使いたいです。
聖なる剣持ち(テラキオン ビリジオン コバルオン)
羽休め・剣の舞もちハッサムであれば逆に積むことも出来ます。
更にツバメ返しを持ち合わせていれば、安全に突破することが可能です。
対ライコウ
・ここで紹介するライコウは(どくどく まもる みがわり)持ちライコウの対策です。
相手は電気技より毒技(守るとプレッシャー)のコンボを主力としています。
毒を防げるポケモンやポイズンヒールが有用でしょう。
相手は常時プレッシャー(自身に向けられた技ppを1多く減らす)なので
こちらもppに余裕があると尚良い対策として採用できます。
ポイズンヒール(キノガッサ グライオン)
この2匹は電気技に強く毒技も防げますが
いるのはノイコウばかりではないため、めざ氷を意識するのであれば
ドリュウズやバンギラスが候補に挙がります。
対珠ウルガモス
・ウルガモスの1舞から役割を持てる子
ウルガモスはめざめるパワー持つことが多いため
メインウェポンをタイプで防げたとしても
予想外の役割破壊に出くわすこともあり、安定して後から出せる子が少ないです。
ただ、ウルガモスはもらい火が天敵であり
めざめるパワー地面や水を使うことがあります。
こう考えると、めざパを含めて半減することのできるギャラドスや
仮に役割破壊のめざ氷を持っていたとしても
更に素早さの上をいくスカーフガブリアス(エッジ持ち)で行動を縛ることが出来ます。
対ナットレイ
・草の補助技を無効、またはマジックガード
確実に受けるのであればランクルス(マジックガード)を使いたいところです。
またポイズンヒール発動時のキノガッサでも容易に対策ができます。
ポイズンヒール発動前だと電磁波を警戒しますが、サンダースの特性のおかげで
初手やどりぎであることが多いと思われます。
S125+1舞抜きの利点について
前述のS125調整+1舞を抜ける素早さの利点というのは
相手のカイリュー、ギャラドスがS125調整してたときに真価を発揮できます。
ただこの子が流行るとカイリュー、ギャラドスに最速をもたらす結果となりうるので過信は禁物ですが。
これはあくまで、調整1舞程度の素早さは抜けるといった目安です。
ちなみにS125調整+1舞を抜ける数値は188です。
サンダースの場合、Sに補正をかけて164振れば目標に達します。
ここで一段落ついたのですが
結果的に努力値の振り方は
努力値
(H)68(A)0(B)80(C)196(D)0(S)164
実数値
(H)149(A)76(B)90(C)155(D)115(S)188
となりました。
実数値149(10n−1)珠ダメ最小限の数値というメリットがあります。
※今回は眼鏡サンダースの育成論なので小ネタ程度に。
次からはテンポ良く行かせてもらいます。
持ち物について
・確定
●こだわりメガネ(火力を重視したい時はメガネを持たせます)
眼鏡サンダースなのでこれ以外に候補はないです。
技構成について
確定
●めざめるパワー氷
(龍タイプに対する牽制手段です。電気技との相性がいいです)
(例:電気→草龍半減、地無効。氷→草龍地2倍)
○10万ボルト
(メガネを持たせる場合は10ボル>かみなり)
(H振りハッサム、サンダーを確2)(H252ニョロトノ、ヤドランを確1)
○かみなり
(眼鏡10万ボルでも十分強いですが、雨パでサンダースを使う場合は候補にはいります)
(耐久調整ガッサ確2)(マルスケ発動含むカイリューを確定2)←基本型は。
(ただ天候を変えられても安定する10ボルの方が優先度が上です)
● ボルトチェンジ
(相手の襷を外したり、交換読みで使ったりと、面白い技です)
(サンダースは素早さが速いため、相手のバンギラスやユキノオーに
初見で持ち物の判断がつかない時にでも先制されることなく使える技で
この子にとっては貴重な技です)
選択
○ あくび
(どうしても倒せない相手に出くわした、そんなときの最終手段です。)
○ どくどく
(相手のサイクルを序所に崩していきたいときはこちらが有用でしょう)
※めざめるパワー氷のダメージ計算は殆どの仮想敵を一撃か
もしくわ交換読みから2発で倒せるため記載していません。
また、眼鏡を持たせても、めざめるパワー氷での確定数に変化はないです。
(例:キノガッサ、サザンドラ、ガブリアス、カイリュー、HDカバルドン)
立ち回り
基本的な動きとして、ボルトチェンジで相手の出方を見たいところですが
眼鏡は火力があるぶん、繰り出された対象からも(どんなやつかにもよりますが)
10万ボルトで2発をとれる場面があります。相手のPTを見て使い分けるといいでしょう。
タイマンで勝てない相手にはボルチェンで一旦引き下がり
2回目のタイマン時に10万ボルトで止めを刺す、といったやり方です。
相性の悪い相手(キノガッサやバンギラス)が多いので
寝言持ちのガブやヘラクロスに繋いで
こういったエースをサポートするようにして回していきます。
相手が水なら強気にメザ氷を使って
出てくる龍とかに返り討ちにしたいところです。
対水ロトムや火ロトムに関しては、逐電のおかげで行動がしばれます。
トリックも警戒するとなると火水半減の
ラティやサザン等エースを活躍する風にも使えます。
またボルトチェンジ読みで居座る相手もいるため(ブルンゲルなど)
水が負担になるような構成であれば10万ボルトを連打したいです。
VSD特化ブルンゲル(HD252)
眼鏡C196振り10万ボルト
ダメージ:147〜174 [確定2](割合:71〜84%)
食べ残し回復→自己再生されたとき、ブルンゲルのH値:残149〜176
D特化で食べ残し→自己再生されたときでも、10万ボルト大体2発で倒せます。