誤り等があればコメントでご指摘いただけると幸いです。
育成論中のダメージ計算はトレーナー天国様のものを利用しております。
育成論中のダメージ計算はすべて6V前提です。
また、体力:H、攻撃:A、防御;B、特攻;C、特防;D、素早;S と略記する場合がございます。
あらかじめご了承ください。
育成論中に他の育成論のリンクを無断で貼る場合がございます。
問題がございましたらコメント欄で仰っていただければ対応いたします。
- 前書き
今回は壁張りエーフィを考察したいと思います。
ランダムで一度見かけたことがあるので既存の型かもしれません。
この育成論を書くに当たって鑑定板を利用させていただきました。
アドバイスを下さった方にお礼を申し上げます。ありがとうございました。
では内容に入ります。
(初めてのブイズ考察なのでちょっと緊張...)
まずは概要から。
- 概要
ジャローダやアグノムといった他の壁張りサポートと決定的に違うのが夢特性「マジックミラー」です。
この特性のおかげで「ちょうはつ」,「アンコール」,「でんじは」で機能停止しないのが強みです。
種族値や技の考察による差別化も含めて、[差別化について]の項に詳しく記述いたします。
エーフィについての簡単な説明をしておきます。
- タイプについて
二倍 ⇒ 虫,悪,ゴースト
半減 ⇒ 格闘,エスパー
弱点も耐性も多くなく少なくなくといった感じですね。
- 種族値について
体力 ⇒ 65
攻撃 ⇒ 65
防御 ⇒ 60
特攻 ⇒ 130
特防 ⇒ 95
素早 ⇒ 110
物理耐久面が脆いです。物理アタッカーを呼びやすいですね。
ここからは型についての考察です。
- 性格について
使わない攻撃を下げて「おくびょう」を採用します。
- 努力値について
パターン1(確定欄)
配分:H252B4S252
性格:おくびょう
≪説明≫
これが基本になるかと思われます。先手を取れる範囲を最大にして残りをHに振るHS極振りです。
Bに振ったほうが物理耐久は高くなりますが、特殊耐久の押し上げも考えてH252振りです。
≪調整先≫
【H調整】
全体的な耐久を押し上げるために極振りです。
【S調整】
最速です。先手で壁張り出来る範囲が広いです。
【B調整】
余り4を振りました。
【C調整】
もともとC130族なので無振りの「サイコキネシス」でも抜群相手には確2以上を確保できます。
キノガッサのような低耐久は確1です。
パターン2
配分:H148B108S252
性格:おくびょう
≪説明≫
パターン1からBに振ったものです。目安として最速スカーフガブリアス(絶滅種でしょうか?)の「げきりん」耐えです。
不意のスカーフへの保険ですね。スカーフの場合、攻撃に性格補正をかけることが多いので気休め程度ですが一応。これによって特殊耐久が大きく変わることも無いのでパターン1とお好みで、という感じです。
また、欠伸ステロカバルドンに先発でぶつけていくことも想定して砂ダメ考慮で「じしん」を2耐えはできるようになっています。
個人的にはおススメ。
≪調整先≫
【H-B調整】
陽気A252ガブリアスの「げきりん」耐え。
カバルドンの「じしん」を砂ダメと壁込みで2耐え。
ついでにH実数値を16n-1にして砂ダメ最小です。
【S調整】
パターン1と同様です。
- 特性について
この特性こそが壁張りエーフィ採用の理由です。
効果は『常にマジックコート状態になる』というものです。
つまり、補助技を跳ね返せるわけです。
跳ね返せる技、跳ね返せない技をまとめておきます。
・跳ね返せる技
うたう、ねむりごな、さいみんじゅつ、あくまのキッス、キノコのほうし、くさぶえ
ダークホール、どくどく、どくのこな、どくガス、しびれごな、でんじは
へびにらみ、おにび、ちょうおんぱ、あやしいひかり、てんしのキッス、いばる
おだてる、なきごえ、しっぽをふる、にらみつける、いとをはく、すなかけ
えんまく、スプーンまげ、フラッシュ、あまいかおり、あまえる、フェザーダンス
いやなおと、わたほうし、こわいかお、うそなき、きんぞくおん、くすぐる
ゆうわく、やどりぎのタネ、クモのす、くろいまなざし、とおせんぼう
メロメロ、あくび、いえき、なやみのタネ、ふきとばし、ほえる
かなしばり、アンコール、うらみ、まきびし、みやぶる、かぎわける
いちゃもん、ちょうはつ、ミラクルアイ、さしおさえ、かいふくふうじ
どくびし、きりばらい、ステルスロック、テレキネシス、みずびたし、シンプルビーム
なかまづくり、いやしのはどう
・跳ね返せない技
くろいきり、いたみわけ、こころのめ、ロックオン、 あくむ、のろい、ほろびのうた
じこあんじ、おきみやげ、トリック、すりかえ、スキルスワップ、フラフラダンス
サイコシフト、パワースワップ 、ガードスワップ、ハートスワップ
ガードシェア、パワーシェア、おさきにどうぞ、さきおくり、ギフトパス
以上、主要なものをまとめてみました。
太字のものは特に使用率が高いと感じるものです。
参考にしたのはポケモンWikiなので間違いは無いと思いますが、もし何かあればコメントしてもらえるとありがたいです。
- 持ち物について
・ひかりのねんど
......壁張り定番の持ち物です。「リフレクター」と「ひかりのかべ」の有効ターンを8ターンに延ばします。
・ふしぎのプレート
......エスパー本来の役目を少しでも持たせたいならこれで十分です。
H252までのローブシン,H4振りのスカーフカイリキーやテラキオンなら確1にできるくらいの火力が確保されます。
変化技の多い毒タイプには有利に立ち回れるかもしれません。
- 技構成について
{リフレクター/ひかりのかべ/あくびorねがいごと/サイコキネシスor補助技}
となります。
特性のおかげで「アンコール」,「ちょうはつ」が怖くないので全て補助技にすることが出来るのもエーフィ固有のメリットです。
【確定技】
・リフレクター
......物理技のダメージを半減します。壁張り要員なので確定。
・ひかりのかべ
......特殊技のダメージを半減します。確定。
・あくび
......壁張り後に相手を流します。流し際に味方を無償降臨させたり、死に際に撃って後続が積みやすい環境を作ることができます。
さらに壁張りの天敵である積みポケを流すのにも使えるので便利です。
ただし、相手の後続や行動に左右されがちな技なので「ねがいごと」と2択です。
・ねがいごと
......この技のあとに交代すれば味方の負担を抑えながら後続につなぐことができます。
「あくび」ほど多目的な技ではありませんが、安定した無償降臨を狙うなら「ねがいごと」だと思います。
ちなみに回復量はH252振りで86です。
【候補技】
・サイコキネシス
......特殊のタイプ一致ウェポンです。無振りなので等倍以下の火力は期待できません。ローブシンを意識しました。
・サイコショック
......ローブシンよりも特防が高いヘラクロスや物理耐久は脆いドククラゲを意識するならこれです。サイコキネシスと選択です。
・バトンタッチ
......「あくび」とセットで使います。流し際にバトンすることで相手の繰り出したポケモンを見た後に自身の手持ちから有利なものを場に無償で繰り出せます。イーブイ系ならではの器用な立ち回りですね。
・あまごい
......後続に水タイプや特性「すいすい」持ち、ハッサムが居れば採用価値があります。ハッサムとはタイプ相性も良好です。
・にほんばれ
......後続に炎タイプが居れば採用価値があります。天候技は後続補助に徹したいときに採用しましょう。
候補技は「バトンタッチ」以外は技マシンで変更可能なのでパーティにあわせやすいです。
他に何かあればコメント欄で仰っていただけるとありがたいです。
- 差別化について
【種族値面での差別化】
まずは種族値から見てみましょう。
ジャローダ:H75 A75 B95 C75 D95 S113
アグノム :H75 A125 B70 C125 D70 S115
ラティオス:H80 A90 B80 C130 D110 S110
エーフィ :H65 A65 B60 C130 D95 S110
耐久はジャローダに完全に劣っており、素早さも若干低めです。
唯一高い特攻もラティオスと同じです。
素早さ5の差は大きいです。
S110~S115族には次のようなポケモンがいます。
※名前の横の数字は種族値です。
※進化前のポケモン,伝説のポケモンは除いてあります。
※太字は特にメジャーなものです。
ペルシアン 115
スターミー 115
ライコウ 115
フローゼル 115
エテボース 115
アグノム 115
チラチーノ 115
ココロモリ 114
ジャローダ 113
ブニャット 112
ペンドラー 112
トルネロス 111
ボルトロス 111
ゲンガー 110
ケンタロス 110
ワタッコ 110
エーフィ 110
ラティアス 110
ラティオス 110
ユキメノコ 110
アーケオス 110
特に風神雷神とラティ兄妹を抜けるかどうかは重要なので、エーフィの欠点と言えるでしょう。
【技による差別化】
それぞれ二つの壁以外に特徴的かつ有用な技を挙げてみます。
ジャローダ:へびにらみ
アグノム :ステルスロック,だいばくはつ
ラティオス:おきみやげ
エーフィ :あくび,ねがいごと
ジャローダには優秀なマヒ技「へびにらみ」があり、アグノムは自主退場のための「だいばくはつ」、ラティオスは壁に加えてさらに「おきみやげ」があります。
三匹とも個性を出すことができていますね。
それでエーフィはといいますと、これもまた個性的な「あくび」,「ねがいごと」という味方の無償降臨を狙える技があります。
技はそれぞれ方向性がばらばらで差別化の要素になっているでしょう。
【特性による差別化】
ジャローダ:しんりょく
アグノム :ふゆう
ラティオス:ふゆう
エーフィ :マジックミラー
壁張り要員として見たときに、エーフィの特性が非常に光ってきます。
補助中心の壁張りサポーターにとって「ちょうはつ」,「アンコール」等による縛りが無効であったり、「でんじは」等で足を奪われることがないというのは大きなメリットです。
これが最大の差別化要素でしょう。
まとめると、
『種族値では劣っているが、個性的な技があり、特性は優秀』
ということです。
他の壁張りと一長一短で、良くも悪くも差別化されていることがわかります。
- 立ち回りについて
場に出た後は相手に合わせて壁を張って、生きていれば「あくび」等による後続サポートをしていきます。
後は後続の積みポケで全抜きを狙いましょう。
上の[特性について]の項を見ていただけるとわかるようにたいていの変化技を跳ね返します。
欠伸ステロカバルドンやアンコールエルフーン,胞子キノガッサ等に後出しするプレイングが可能です。
立ち回りについてはこんな感じです。
- 注意点
先制で物理の抜群技を入れられるとほぼ即死します。
ペンドラーやマニューラ等には注意しましょう。
また、「マジックガード」で跳ね返せない技も複数存在します。
[特性について]を参照してよく覚えておいてください。
特に「トリック」や「すりかえ」には無力であることに注意してください。
また、ラム持ちの起点になりやすいです。壁があるので1積みくらいなら何とかなりますが2回目の「あくび」を撃てるか微妙なので注意してください。
こういった場面では自主退場技に長けているアグノムやラティオスの方が優れていると言えますね。
- パーティについて
壁を張るだけで倒れてしまいます。
なので、パーティにはハッサムなど強力な積み技と物理受けを両立できるポケモンを一匹入れておきたいです。
最近話題になっていた珠ハッサムなんて良いのではないでしょうか。
もちろん、壁張りをしっかり活かせる他の積みポケも必須です。
エーフィによってさらに性能が向上するポケモンにウルガモスやマルスケカイリュー,襷パルシェンが挙げられます。
いずれも「ステルスロック」に弱いのでエーフィの特性が役に立ちます。
エーフィが居るだけで相手の変化技持ちの選出を抑えれるので、積みポケとの相性がとっても良好です。
最後にダメージ計算をします。
- ダメージ計算
【与ダメージ計算】
※サイコキネシスで抜群を取れる相手に絞ってあります。
※(板)というのは「ふしぎのプレート」込という意味です。
ローブシン
・いじっぱりH252への
サイコキネシス84.9~100%
サイコキネシス(板)101.8~119.8%
キノガッサ
・いじっぱりH156D100への
サイコキネシス105.8~125.1%
カイリキー
・いじっぱりH4への
サイコキネシス84.9~104.8%
サイコキネシス(板)105.4~125.9%
テラキオン
・ようきH4への
サイコキネシス83.8~100.5%
サイコキネシス(板)100.5~118.5%
ドククラゲ
・おくびょうH252への
サイコキネシス58.8~70.5%
フシギバナ
・ひかえめH252への
サイコキネシス68.4~81.2%
備考)
・無振りでもキノガッサ,フシギバナなど状態変化技中心で戦うポケモン、つまり夢エーフィが出て行きたいポケモンへの確定数は確保できます。
・ローブシンやカイリキー,テラキオンの相手をするなら「ふしぎのプレート」が欲しくなります。
【被ダメージ計算】
※(壁)というのは「リフレクター」,「ひかりのかべ」込という意味です。
ウルガモス
・おくびょうC252(いのちのたま)からの
むしのさざめき126.7~149.4%
むしのさざめき(壁)63.3~74.4%
オノノクス
・いじっぱりA188(龍ジュエル)からの
げきりん154~181.9%
げきりん(壁)76.9~90.6%
ガブリアス
・ようきA252からの
げきりん88.9~104.6%
ゴウカザル
・むじゃきA68C188(いのちのたま)からの
だいもんじ65.6~77.9%
ストーンエッジ47.6~56.3%
サザンドラ
・ひかえめC116(こだわりメガネ)からの
あくのはどう119.7~143%
あくのはどう(壁)59.8~71.5%
シャンデラ
・ひかえめC252からの
シャドーボール98.8~118.6%
シャドーボール(壁)49.4~59.3%
バンギラス
・いじっぱりA180(こだわりハチマキ)からの
かみくだく188.3~223.3%
かみくだく(壁)94.1~111.6%
・ひかえめC252からの
あくのはどう74.4%〜88.3%
備考)
・抜群や高火力のものをピックアップしてみました。
・物理で高火力なハチマキバンギラスやハチマキヘラクロスを受けきることが出来ないので、「リフレクター」を張るだけの仕事になります。
(それでも拘りロックな上、壁まであるので積みの起点には十分ですが。)
・ガブリアスは参考程度です。
他に希望のダメージ計算があればコメント欄で仰ってください。随時追加いたします。
考察は以上です。
- あとがき
初めてのブイズでしたが上手く考察できていたでしょうか?
他の壁張りとの差別化がうまく出来ているか不安ですが、エーフィにも壁張りという道があるということが上手く伝わってくれれば嬉しいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
全く別件なのですが、前回のギャラドス育成論にて『次は格闘意識調整の夢ギャラを...』と言いました。
実際にヨロギのみを持たせて使用してみたのですが...。
まず、夢ギャラドスと格闘が対峙するのは偶発以外ありえませんね...。
あまりにメリットの実感が薄すぎてまともに考察が書けませんでした。
やはり格闘の相手は威嚇ギャラの仕事なのでしょうね...。
期待してくれていた方、申し訳ございません(>人<)。